中央構造線を例とした,大断層における剪断熱の定量評価
中央構造線を例とした,大断層における剪断熱の定量評価
批准号:
11J03073
负责人:
森 宏
金额:
$0.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 2012
中文摘要
本研究では,日本陸上最大の断層である中央構造線(MTL)を研究対象として,MTL周辺の岩石に記録された熱履歴より,大断層における剪断熱を定量評価することを目指している.昨年度はMTL南の三波川帯において岩石サンプリングおよびそれらの炭質物ラマン分光分析による温度見積りを行い,MTL周辺での熱異常(断層面に近づくにつれての温度上昇)発生の有無の検証に取り組んだ.得られた最高到達温度構造はMTL付近での熱異常を示し,断層運動による剪断熱発生を強く支持する結果が得られた.また先行研究では,MTL北の領家帯において剪断熱発生を示唆する熱異常が報告されている.そこで本年度は,一次元の熱モデリングを行い,三波川帯および領家帯の熱異常データとのキャリブレーションを試みた.昨年度得られた三波川帯の熱異常データとのキャリブレーションでは,主要な剪断熱が長期間の横ずれ断層運動時に発生したことを示した.また炭質物ラマン分光分析結果と,熱モデリングから得られる剪断熱による被熱時間との比較より,同手法は一回の断層運動による瞬間的な温度上昇ではなく,長期間の断層運動の熱の累積により形成される温度上昇のみを検出可能であり,長期間活動を続ける大断層の剪断熱検出に適した手法であることを示した.さらに領家帯データとのキャリブレーションでも,長期間の横ずれ断層運動時に剪断熱が発生したことを示し,また大きな摩擦係数(μ>0.6)が必要であることを明らかにした.これらの結果は,MTLが横ずれ断層運動時に大きな剪断熱を発生した"強い"大断層であることを支持するとともに,摩擦係数を制約したことは,地震発生メカニズムや地殻強度推定にとって重要かつ大きな不確定パラメータとなっている断層強度の解明につながる大変意義ある成果といえる.以上のように,研究目的としていた大断層における剪断熱の定量評価は達成され,本年度も順調に研究を実施できた.
英文摘要
本研究では,日本陸上最大の断層である中央構造線(MTL)を研究対象として,MTL周辺の岩石に記録された熱履歴より,大断層における剪断熱を定量評価することを目指している.昨年度はMTL南の三波川帯において岩石サンプリングおよびそれらの炭質物ラマン分光分析による温度見積りを行い,MTL周辺での熱異常(断層面に近づくにつれての温度上昇)発生の有無の検証に取り組んだ.得られた最高到達温度構造はMTL付近での熱異常を示し,断層運動による剪断熱発生を強く支持する結果が得られた.また先行研究では,MTL北の領家帯において剪断熱発生を示唆する熱異常が報告されている.そこで本年度は,一次元の熱モデリングを行い,三波川帯および領家帯の熱異常データとのキャリブレーションを試みた.昨年度得られた三波川帯の熱異常データとのキャリブレーションでは,主要な剪断熱が長期間の横ずれ断層運動時に発生したことを示した.また炭質物ラマン分光分析結果と,熱モデリングから得られる剪断熱による被熱時間との比較より,同手法は一回の断層運動による瞬間的な温度上昇ではなく,長期間の断層運動の熱の累積により形成される温度上昇のみを検出可能であり,長期間活動を続ける大断層の剪断熱検出に適した手法であることを示した.さらに領家帯データとのキャリブレーションでも,長期間の横ずれ断層運動時に剪断熱が発生したことを示し,また大きな摩擦係数(μ>0.6)が必要であることを明らかにした.これらの結果は,MTLが横ずれ断層運動時に大きな剪断熱を発生した"強い"大断層であることを支持するとともに,摩擦係数を制約したことは,地震発生メカニズムや地殻強度推定にとって重要かつ大きな不確定パラメータとなっている断層強度の解明につながる大変意義ある成果といえる.以上のように,研究目的としていた大断層における剪断熱の定量評価は達成され,本年度も順調に研究を実施できた.
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ナムツォ湖の湖岸線とチベットの中部地殻のレオロジー
纳木错湖岸线和西藏中地壳的流变学
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[M.Hayashi, et al, 小山佑世, 小山佑世, Yusei Koyama, 小山佑世, Yusei Koyama, Hidetoshi Hara, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, 森宏, Yusei Koyama, 森なつみ, Yusei Koyama, 纐纈佑衣, Yusei Koyama, Wallis Simon]
通讯作者:
Wallis Simon
室戸岬斑れい岩体の貫入熱モデリング
室户岬辉长岩体侵入热模拟
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[M.Hayashi, et al, 小山佑世, 小山佑世, Yusei Koyama, 小山佑世, Yusei Koyama, Hidetoshi Hara, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, 森宏]
通讯作者:
森宏
炭室物の石墨化におけるタイムスケールの検証
木炭材料石墨形成时间尺度的验证
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[M.Hayashi, et al, 小山佑世, 小山佑世, Yusei Koyama, 小山佑世, Yusei Koyama, Hidetoshi Hara, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, 森宏, Yusei Koyama, 森なつみ]
通讯作者:
森なつみ
Transitional Epidote-to-Lawsonite Eclogite Facies Metamorphism and Very Low Temperature Retrogression of the Franciscan Metabasite from Jenner, California
加利福尼亚州詹纳方济会变基岩的过渡绿帘石到长铝辉石榴辉岩相变质作用和极低温回归
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[M.Hayashi, et al, 小山佑世, 小山佑世, Yusei Koyama, 小山佑世, Yusei Koyama, Hidetoshi Hara, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, 森宏, Yusei Koyama, 森なつみ, Yusei Koyama, 纐纈佑衣, Yusei Koyama, Wallis Simon, 小山佑世, Simon R.Wallis, 小山佑世, Hiroshi Mori, Shunsuke Endo]
通讯作者:
Shunsuke Endo
炭質物ラマン分光分析を用いた,中央構造線近傍・三波川帯における剪断熱検出
利用碳质拉曼光谱检测中位构造线附近三八川带的剪切热
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[M.Hayashi, et al, 小山佑世, 小山佑世, Yusei Koyama, 小山佑世, Yusei Koyama, Hidetoshi Hara, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, Norio Shigematsu, 小山佑世, 森宏, Yusei Koyama, 森なつみ, Yusei Koyama, 纐纈佑衣, Yusei Koyama, Wallis Simon, 小山佑世, Simon R.Wallis, 小山佑世, Hiroshi Mori, Shunsuke Endo, Yusei Koyama, 小山佑世, 森宏]
通讯作者:
森宏
共 17 条
接触変成岩の温度履歴解明による高時空間解像度を有する地温勾配推定手法の確立
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批准号:21K14012
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$2.91万
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财政年份:2021
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负责人:森 宏
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依托单位:
海外基金