華僑と中国の関係性-シンガポール福建人・僑郷・南京国民政府の三極構造に着目して-
華僑と中国の関係性-シンガポール福建人・僑郷・南京国民政府の三極構造に着目して-
批准号:
15J01147
负责人:
松野 友美
金额:
$1.22万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2015
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2015-04-24 至 2017-03-31
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英文摘要
本研究の目的は、1930年代の福建省の政治的変化を踏まえながら、シンガポール福建人が郷土との間に有した利害関係に留意して、彼等と中国の関係を捉え直すことにある。28年度は、当初の計画に基づき、南京国民政府の実施した教育政策に着目し、教育政策の各地域での進展により、華僑がどのような影響を受けたのかを、シンガポール福建人の陳嘉庚(1874-1961)を事例として分析した。分析の概要と成果は、次のとおりである。陳嘉庚は、シンガポールにて大半を過ごすものの、出生地の福建省集美や廈門に多数の学校を設立し、教育事業を展開していた。福建省では、南京国民政府期に中央政府からの統制が強化され、教育機構の統一的管理が目指された。この背景には、教育を通して国家の復興と富強を図ることで、戦時に対応しようとする狙いも存在していた。このように管理を強化する政府側の動向に対し、陳嘉庚は福建省政府や教育部、南京国民政府に対して批判をし、陳嘉庚と政府側との間では摩擦が拡大していった。陳嘉庚が政府側を批判した背景には、陳嘉庚が教育事業を通して有していた、社会における政治的基盤や権力を固守する目的があったことが見て取れた。従来の陳嘉庚に関する研究では、陳嘉庚の教育事業の動機として、愛国的、愛郷的であることが挙げられてきた。しかし、本研究からは、自己の利権を確保するために、政府側と矛盾を蓄積し、対立していく陳嘉庚像が提示できた。1930年代には、日中関係の緊迫化に伴い、華僑による抗日運動が見られ、このことを主要な理由として、華僑は中国に対して愛国的であるという理解が、これまでは形成されてきた。しかし上記の研究から得られた陳嘉庚像は、華僑を愛国的であると捉える単一的な視点では理解することのできないものである。1930年代の華僑と中国の関係を、多角的に理解しなおす必要性があることを、本研究では主張することができた。
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会议论文
南京国民政府成立前陳嘉庚教育事業的社会性、政治性
南京国民政府成立前陈嘉根的教育社会政治面貌
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[川原一晃, 荒船竜一, 川合眞紀, 高木紀明, 井上春緒, 井上春緒, 松野友美]
通讯作者:
松野友美
廈門における南京国民政府の僑務政策とシンガポール福建系華僑の交錯する利害―1930年代の廈門~シンガポール間における移民運送事業の再編を手がかりとして
南京国民政府在厦门的侨务政策与新加坡闽侨利益的交叉——基于20世纪30年代厦门与新加坡移民运输业务的重组
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
華僑華人研究
影响因子:
--
作者:
[松野友美]
通讯作者:
松野友美
南京国民政府成立前後の陳嘉庚の教育事業
南京国民政府成立前后陈嘉根的教育项目
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Jun-i Yuta, Fukui Norihito, Furukawa Ko, Osuka Atsuhiro, 松野友美]
通讯作者:
松野友美
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