津波災害時における人間行動の再整理および「避難開始」に注目したシミュレータの開発
津波災害時における人間行動の再整理および「避難開始」に注目したシミュレータの開発
批准号:
16J10657
负责人:
土肥 裕史
金额:
$1.47万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2016
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2016-04-22 至 2018-03-31
中文摘要
東日本大震災では,津波による犠牲者の半数以上が避難を開始しなかった可能性があり,避難開始の難しさが浮き彫りとなった.本研究では,津波災害時における人間行動全体を俯瞰して現状の問題点を再整理することを目的とし,東日本大震災における住民の避難開始行動を時空間的に分析した.具体的には,南三陸町志津川地区を対象として,東日本大震災時の生存者の行動に注目した復興支援調査アーカイブおよび,開発してきた避難者発生シミュレーションを用いて,住民が避難開始に至る実態を明らかにした.その結果,同地区では,(1)地震発生時にいた場所の種類によって,地震発生後,最初の移動の目的が大きく異なることがわかった.自宅や近所,屋外にいた住民の大半が他の場所へ移動することなく,避難を開始していた.一方,職場や店舗にいた住民の大半は避難とは異なる行動をとっていた.多くは自宅に戻り,その後,避難を開始していた.(2)住民の多くが地区の中心部から離れる方向に移動していたことがわかった.避難のために標高の高い所へ移動する住民に加え,中心部から外側へ,家族等を迎えに行く,あるいは自宅を確認する行動も含まれると考えられる.中心部から離れることで,標高の高い場所に近づき,津波避難において結果的に有利に働いたといえる.(3)この移動に伴い,中心部から外側へ「逃げなければ」という雰囲気が伝播したことが推測できる.当時の津波浸水予測範囲外においても,周囲の雰囲気により,避難を開始しやすい状況に推移したと考えられる.以上を踏まえると,数値解析によって避難開始の特徴を時空間的に分析する場合,地震発生時にいた場所ごとの住民の割合,周囲の「逃げなければ」という雰囲気により危機感を高め直観的に行動した人々に占める避難開始者の割合,家族等の直接的な働きかけによって避難を開始した人の割合を考慮する必要があるといえる.
英文摘要
東日本大震災では,津波による犠牲者の半数以上が避難を開始しなかった可能性があり,避難開始の難しさが浮き彫りとなった.本研究では,津波災害時における人間行動全体を俯瞰して現状の問題点を再整理することを目的とし,東日本大震災における住民の避難開始行動を時空間的に分析した.具体的には,南三陸町志津川地区を対象として,東日本大震災時の生存者の行動に注目した復興支援調査アーカイブおよび,開発してきた避難者発生シミュレーションを用いて,住民が避難開始に至る実態を明らかにした.その結果,同地区では,(1)地震発生時にいた場所の種類によって,地震発生後,最初の移動の目的が大きく異なることがわかった.自宅や近所,屋外にいた住民の大半が他の場所へ移動することなく,避難を開始していた.一方,職場や店舗にいた住民の大半は避難とは異なる行動をとっていた.多くは自宅に戻り,その後,避難を開始していた.(2)住民の多くが地区の中心部から離れる方向に移動していたことがわかった.避難のために標高の高い所へ移動する住民に加え,中心部から外側へ,家族等を迎えに行く,あるいは自宅を確認する行動も含まれると考えられる.中心部から離れることで,標高の高い場所に近づき,津波避難において結果的に有利に働いたといえる.(3)この移動に伴い,中心部から外側へ「逃げなければ」という雰囲気が伝播したことが推測できる.当時の津波浸水予測範囲外においても,周囲の雰囲気により,避難を開始しやすい状況に推移したと考えられる.以上を踏まえると,数値解析によって避難開始の特徴を時空間的に分析する場合,地震発生時にいた場所ごとの住民の割合,周囲の「逃げなければ」という雰囲気により危機感を高め直観的に行動した人々に占める避難開始者の割合,家族等の直接的な働きかけによって避難を開始した人の割合を考慮する必要があるといえる.
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津波避難者発生シミュレーションを用いた津波災害時における住民の危機感の高まりやすさの地域差分析
利用海啸避难者模拟分析海啸灾害期间居民危机感难易程度的地区差异
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
土木学会論文集B2(海岸工学)
影响因子:
--
作者:
[Y. Dohi, Y. Okumura, M. Koyama and J. Kiyono, 奥村与志弘,小川夢斗,土肥裕史,清野純史]
通讯作者:
奥村与志弘,小川夢斗,土肥裕史,清野純史
避難開始モデルを用いた津波に対する住民の危機意識の地域差分析
利用疏散启动模型分析居民海啸危机感的地区差异
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Y. Dohi, Y. Okumura, M. Koyama and J. Kiyono, 奥村与志弘,小川夢斗,土肥裕史,清野純史, 土肥裕史,奥村与志弘,清野純史, 土肥裕史,奥村与志弘,清野純史, 清野純史,奥村与志弘,土肥裕史,八木宏晃,呉建宏,李徳河, 奥村与志弘,清野純史,S. Wu,土肥裕史,岩橋卓也,四井早紀, 小川夢斗,奥村与志弘,土肥裕史,清野純史]
通讯作者:
小川夢斗,奥村与志弘,土肥裕史,清野純史
Evacuee Generation Model of the 2011 Tohoku Tsunami in Ishinomaki
2011 年石卷东北海啸的疏散人员生成模型
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
Journal of Earthquake and Tsunami
影响因子:
1.5
作者:
[Y. Dohi, Y. Okumura, M. Koyama and J. Kiyono]
通讯作者:
M. Koyama and J. Kiyono
地震発生時の居場所と住民の津波避難開始行動の関係~東日本大震災時における南三陸町志津川地区の住民の事例から~
地震发生时的地点与居民发起海啸避难行动的关系~以东日本大地震时静川地区南三陆町的居民为例~
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Y. Dohi, Y. Okumura, M. Koyama and J. Kiyono, 奥村与志弘,小川夢斗,土肥裕史,清野純史, 土肥裕史,奥村与志弘,清野純史]
通讯作者:
土肥裕史,奥村与志弘,清野純史
平成28年熊本地震における人的被害と断層近傍の建物等の地震応答挙動
2016年熊本地震断层附近建筑物的人为破坏及地震响应行为
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Y. Dohi, Y. Okumura, M. Koyama and J. Kiyono, 奥村与志弘,小川夢斗,土肥裕史,清野純史, 土肥裕史,奥村与志弘,清野純史, 土肥裕史,奥村与志弘,清野純史, 清野純史,奥村与志弘,土肥裕史,八木宏晃,呉建宏,李徳河, 奥村与志弘,清野純史,S. Wu,土肥裕史,岩橋卓也,四井早紀]
通讯作者:
奥村与志弘,清野純史,S. Wu,土肥裕史,岩橋卓也,四井早紀
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