西ドイツにおける歴史学と歴史政策：民主主義の伝統をめぐって

西德的史学和历史政策：论民主传统

• 批准号: 17J08929
• 负责人: 大下 理世
• 金额: $ 1.22万
• 依托单位: The University of Tokyo
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2017
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2017-04-26 至 2019-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17J08929/
• 关键词: 民主主義の発展; 歴史政策; グスタフ・W・ハイネマン; 分断の克服; 民主主義の伝統; 参加型民主主義; 成熟した市民

本研究の目的は、ハイネマン大統領（在職期間：1969-1974）による、連邦共和国の民主主義の一層の発展に向けた意図と、その実現のための重要な方法である、歴史と伝統に関わる演説に着目し、民主主義とドイツ分断の克服をめぐって、ハイネマンが大統領として何を自身の課題としたのか、そして、国民の意識にどのように働きかけたのか明らかにするものである。本研究の第一の特色は、政治家の歴史の活用を単に時の政権を支える手段としてではなく、その政治教育の意図に光を当てた点にある。このような視点は、転換期を迎えた1960年代末の西ドイツの政治と社会の在り方を多面的に理解するために有効であろう。 第二の特色は、これまで周縁的にしか扱われなかった大統領在職期間中の取り組みを考察することで、政治家グスタフ・ハイネマンの果たした役割を解明した点にある。平成30年度は、博士論文の執筆に専念し、初稿を仕上げた。博士論文の成果は以下の通りである。第一に、基本法を擁護するためハイネマンがとった方法に変化が見られたことを明らかにした。内務大臣としてのハイネマンが、議会制民主主義の制度の確立と秩序の維持に関心の重点を置いた一方で、法務大臣、そして特に大統領としてのハイネマンは国民に向けて、基本法理念の浸透、特に、議会制民主主義を前提としつつも、そこに自ら責任を持って国民が関わることで可能となる「民主主義の成熟」に関心の重点を移した。第二に、こうした民主主義擁護の方法に見られる変化の背景に、1970年代の連邦共和国の民主主義の在り方へのハイネマンの自信があった。そしてこの連邦共和国の民主主義の発展への自信はハイネマンにおいては、分断の克服の課題と結びついた。つまり、分断国家の承認とそこでの一層の民主主義の成熟に責任を持って関わることへの国民への要請と結びついたのだ。

The purpose of this study is to lead the way.(During service: 1969-1974), the development of a layer of democracy in the United States, the important methods of its realization, the history of its history and the system of its development. The first feature of this study is the use of political history and political education. The political and social aspects of the West in the late 1960s The second characteristic is that the leader of the army has taken part in the investigation of the situation. In 2003, he wrote a doctoral thesis, first draft, and then went to work. The results of doctoral thesis are as follows. The basic law is to protect the rights of the people. The Minister of the Interior, the establishment of parliamentary democracy, the maintenance of order, the focus of concern, the Japanese law, the special governor, the focus of concern, the penetration of the basic law concept, the focus of concern, the premise of parliamentary democracy, the responsibility to maintain national relations, the possibility of "democracy maturity." Second, the method of democracy support in the United States in the 1970s The development of democracy in the Commonwealth of Independent States is a matter of self-confidence, division and overcoming. The recognition of the divided state and the maturity of democracy are responsible for maintaining the relationship between the people and the people.

项目成果

「グスタフ・W・ハイネマンと「民主主義の伝統」との取り組み（1969-1974）―戦後西ドイツの転換点と歴史政策―」

“古斯塔夫·W·海涅曼（Gustav W. Heinemann）及其对‘民主传统’的参与（1969-1974）——战后西德的转折点和历史政策”

• 发表时间: 2018
• 作者: 原 広行;原 広行，大橋 隼人，李 博文，Dunne Padraig，O’Sullivan Gerry，佐々木 明，鈴木 千尋，田村 直樹，坂上 裕之，加藤 太治，村上 泉，東口 武史;大下理世
• 通讯作者: 大下理世

Gustav W. Heinemanns Initiativen zur Vermittlung der Demokratietradition－Unter Berücksichtigung von Heinemanns pädagogischer Aufgabe und Interpretation der Freiheitsbewegung von 1848/49

古斯塔夫·海涅曼 (Gustav W. Heinemanns) 民主传统促进倡议－1848/49 年海涅曼教育自由和自由解释

• 发表时间: 2017
• 作者: Hiroyuki Hara;Goki Arai;Thanh-Hung Dinh;Yoshiki Kondo;Toshiki Tamura;Yuichi Ono;and Takeshi Higashiguchi;大下理世
• 通讯作者: 大下理世