認知症の予防と根治を目指した細胞移植療法の開発
認知症の予防と根治を目指した細胞移植療法の開発
批准号:
21K12673
负责人:
水上 喜久
金额:
$2.75万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2021-04-01 至 2026-03-31
中文摘要
アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)は、造血幹細胞の異常によって一系統以上の骨髄性細胞のクロ―ナルな増殖をきたす血液疾患である。近年、レカネマブを代表とするアミロイドβに対する抗体が開発され、従来までに開発された薬剤に比べて、患者の認知症の進行を緩和させることが報告された。レカネマブなどの抗体は、アミロイドβが凝集する前段階で取り除くことで神経細胞が壊れるのを防ぎ、認知症の進行を抑えることを目的としている。しかし、これらの治療法にはいくつかの問題がある。はじめに、死滅した神経細胞の再生はできないため、進行性の神経疾患であるADの根治には至らない。また、抗体を投与した患者の一部において、脳血管浮腫などの副作用が原因とされる死亡例が報告されており、安全性の面からみても疑問視されている。さらに、AD発症前の「軽度認知障害」の段階や発症後、早期に投与することが重要視されていることからも、長期投与による経済的な問題からも現実的ではない。以上のことから、AD発症メカニズムの理解に基づき、完治を目指す新たな治療戦略の開発が望まれている。本研究課題では、ADについて、未だ明らかにされていない脳内におけるアミロイドβと免疫細胞との関わりを明らかにすると共に、これまでに我々が確立した移植療法による神経細胞の補填による新規治療法の開発を目的としている。本年度は、ADモデルマウスを用いて、老化に伴う免疫細胞の浸潤の変化を解析した。さらに、ADモデルマウス脳内において免疫細胞との関連が予想されるケモカイン群の解析をおこなった。
英文摘要
アルツハイマー病(Alzheimer's disease: AD)は、造血幹細胞の異常によって一系統以上の骨髄性細胞のクロ―ナルな増殖をきたす血液疾患である。近年、レカネマブを代表とするアミロイドβに対する抗体が開発され、従来までに開発された薬剤に比べて、患者の認知症の進行を緩和させることが報告された。レカネマブなどの抗体は、アミロイドβが凝集する前段階で取り除くことで神経細胞が壊れるのを防ぎ、認知症の進行を抑えることを目的としている。しかし、これらの治療法にはいくつかの問題がある。はじめに、死滅した神経細胞の再生はできないため、進行性の神経疾患であるADの根治には至らない。また、抗体を投与した患者の一部において、脳血管浮腫などの副作用が原因とされる死亡例が報告されており、安全性の面からみても疑問視されている。さらに、AD発症前の「軽度認知障害」の段階や発症後、早期に投与することが重要視されていることからも、長期投与による経済的な問題からも現実的ではない。以上のことから、AD発症メカニズムの理解に基づき、完治を目指す新たな治療戦略の開発が望まれている。本研究課題では、ADについて、未だ明らかにされていない脳内におけるアミロイドβと免疫細胞との関わりを明らかにすると共に、これまでに我々が確立した移植療法による神経細胞の補填による新規治療法の開発を目的としている。本年度は、ADモデルマウスを用いて、老化に伴う免疫細胞の浸潤の変化を解析した。さらに、ADモデルマウス脳内において免疫細胞との関連が予想されるケモカイン群の解析をおこなった。
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