現代日本画における麻紙を用いた表現研究―古典技法による実践的検討と技法への展開
現代日本画における麻紙を用いた表現研究―古典技法による実践的検討と技法への展開
批准号:
22K00199
负责人:
程塚 敏明
金额:
$2.25万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2026-03-31
中文摘要
1 麻紙の支持体としての独自性を再確認するため、その原料となる楮についての調査を行った。中村寿生文星芸術大学准教授の指導・協力のもと、那須楮の栽培に参加し、芽かきから剪定、刈り取り、蒸して皮引き作業を通して楮の特性を体感することができた。皮引きの原料は新潟県門出和紙工房で漉かれて「文間和紙」となる。門出和紙工房の小林康生氏に取材も行い、紙漉きによる独自の支持体の可能性について意見交換を行った。2 古典技法である染め紙について、雲肌麻紙・高知麻紙・文間和紙それぞれの和紙において実践した。特に「折り染め」という方法を用いて、水分量や顔料の種類などを変えながら技法材料実験を展開した。3 裏彩色の表現については雲肌麻紙を支持体として、霧吹きや布地などの刷毛以外の用具で滲み止めを行うなど、制作実践を通してその効果を検証した。特に布地を用いた滲み止めのマチエールには独創的な表現がみられ、「第49回創画展」(令和4年10月24日から30日、東京都美術館。同年11月8日から13日、京都市京セラ美術館)において作品「Distance」(162×112cm)として発表した。4 日本画教育における支持体調査として、文星芸術大学日本画分野の見学を行った。ここで学生が使用する支持体は新潟県門出和紙工房で漉かれた「文間和紙」が主であり、雲肌麻紙や高知麻紙は殆ど使用されていなかった。5 感染対策を行いながら、次の2つのワークショップを開催することができた。「楮皮引きワークショップ」(2022年5月2日、筑波大学アート&デザイン実習室、筑波大学芸術専門学群および大学院の日本画領域の学生)。「染めた和紙でクリスマスランタンを作ろう」(2022年12月22日、筑波大学アート&デザイン実習室、つくば市在住の小学生)
英文摘要
1 麻紙の支持体としての独自性を再確認するため、その原料となる楮についての調査を行った。中村寿生文星芸術大学准教授の指導・協力のもと、那須楮の栽培に参加し、芽かきから剪定、刈り取り、蒸して皮引き作業を通して楮の特性を体感することができた。皮引きの原料は新潟県門出和紙工房で漉かれて「文間和紙」となる。門出和紙工房の小林康生氏に取材も行い、紙漉きによる独自の支持体の可能性について意見交換を行った。2 古典技法である染め紙について、雲肌麻紙・高知麻紙・文間和紙それぞれの和紙において実践した。特に「折り染め」という方法を用いて、水分量や顔料の種類などを変えながら技法材料実験を展開した。3 裏彩色の表現については雲肌麻紙を支持体として、霧吹きや布地などの刷毛以外の用具で滲み止めを行うなど、制作実践を通してその効果を検証した。特に布地を用いた滲み止めのマチエールには独創的な表現がみられ、「第49回創画展」(令和4年10月24日から30日、東京都美術館。同年11月8日から13日、京都市京セラ美術館)において作品「Distance」(162×112cm)として発表した。4 日本画教育における支持体調査として、文星芸術大学日本画分野の見学を行った。ここで学生が使用する支持体は新潟県門出和紙工房で漉かれた「文間和紙」が主であり、雲肌麻紙や高知麻紙は殆ど使用されていなかった。5 感染対策を行いながら、次の2つのワークショップを開催することができた。「楮皮引きワークショップ」(2022年5月2日、筑波大学アート&デザイン実習室、筑波大学芸術専門学群および大学院の日本画領域の学生)。「染めた和紙でクリスマスランタンを作ろう」(2022年12月22日、筑波大学アート&デザイン実習室、つくば市在住の小学生)
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