古墳の都市緑地としての価値の解明:生物多様性保全機能と環境教育効果に着目して
古墳の都市緑地としての価値の解明:生物多様性保全機能と環境教育効果に着目して
批准号:
22K05717
负责人:
今西 亜友美
金额:
$2.16万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
昆明・モントリオール生物多様性枠組の行動目標の一つに,2030年までに陸域と海域の少なくとも30%以上を保全する30by30目標が掲げられている。その目標を実現する方策の一つとして,OECMが世界中で注目されている。神社林などの都市内の文化遺産に付随する緑地は,希少種が生息している事例も報告されており,OECM候補の一つである。本研究では古墳に着目した。古墳は,宗教的・文化的背景から開発を免れ森林化しているものもあるが,その生物多様性保全上の価値を明らかにした研究はほとんどない。今年度は,古墳の生物多様性保全上の価値を検討するための基礎資料として,大阪府藤井寺市・羽曳野市の古市古墳群を対象として,江戸期以降の植生景観の変遷とそれに関わる人的要因を明らかにすることを目的とした。なお,人的要因として,政府による古墳管理と地域住民による古墳利用の2点に着目した。市史や絵図,地形図,航空写真を用いて検討した結果,応神天皇陵古墳など,江戸期に陵墓として治定された古墳は,特に1860年代の文久の修補において,墳丘の耕地の接収,管理人の設置,立ち入り禁止の厳命等がなされたことが分かった。この改修の際に描かれた文久山陵図では,マツの絵が描かれていることが多かった。改修の結果,墳丘がクズ等に覆われ藪化したことが分かる文書が見られた。大正末年には皇室陵墓令が制定されたことにより陵墓の現状変更が禁止され,現在は常緑広葉樹が優占している。一方で陵墓として治定されなかった小規模な古墳では,江戸期から戦前まで地域住民によって耕地や薪炭林などとして利用されていたものがあったことが分かった。戦後の空中写真からは,草地や疎林から樹冠が閉鎖していく様子が読み取れた。現在は,クヌギ等の広葉樹が生育しているが,株立になっているものは少なく,戦後に植栽された樹木が伐採されずに成長したものであると推測された。
英文摘要
昆明・モントリオール生物多様性枠組の行動目標の一つに,2030年までに陸域と海域の少なくとも30%以上を保全する30by30目標が掲げられている。その目標を実現する方策の一つとして,OECMが世界中で注目されている。神社林などの都市内の文化遺産に付随する緑地は,希少種が生息している事例も報告されており,OECM候補の一つである。本研究では古墳に着目した。古墳は,宗教的・文化的背景から開発を免れ森林化しているものもあるが,その生物多様性保全上の価値を明らかにした研究はほとんどない。今年度は,古墳の生物多様性保全上の価値を検討するための基礎資料として,大阪府藤井寺市・羽曳野市の古市古墳群を対象として,江戸期以降の植生景観の変遷とそれに関わる人的要因を明らかにすることを目的とした。なお,人的要因として,政府による古墳管理と地域住民による古墳利用の2点に着目した。市史や絵図,地形図,航空写真を用いて検討した結果,応神天皇陵古墳など,江戸期に陵墓として治定された古墳は,特に1860年代の文久の修補において,墳丘の耕地の接収,管理人の設置,立ち入り禁止の厳命等がなされたことが分かった。この改修の際に描かれた文久山陵図では,マツの絵が描かれていることが多かった。改修の結果,墳丘がクズ等に覆われ藪化したことが分かる文書が見られた。大正末年には皇室陵墓令が制定されたことにより陵墓の現状変更が禁止され,現在は常緑広葉樹が優占している。一方で陵墓として治定されなかった小規模な古墳では,江戸期から戦前まで地域住民によって耕地や薪炭林などとして利用されていたものがあったことが分かった。戦後の空中写真からは,草地や疎林から樹冠が閉鎖していく様子が読み取れた。現在は,クヌギ等の広葉樹が生育しているが,株立になっているものは少なく,戦後に植栽された樹木が伐採されずに成長したものであると推測された。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
Relationship between revegetation technology and OECMs
植被恢复技术与OECM之间的关系
DOI:
10.7211/jjsrt.48.481
发表时间:
2023
期刊:
Journal of the Japanese Society of Revegetation Technology
影响因子:
--
作者:
[Yoshiko Kobayashi, Keita Fukasawa, Akio Asahara, Akio Takenaka, 内田和伸, 内田和伸, 内田和伸, 松英恵吾, 今西亜友美]
通讯作者:
今西亜友美
古市古墳群周辺における植生景観の変化と要因
古市古坟群周边植被景观变化及影响因素
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yoshiko Kobayashi, Keita Fukasawa, Akio Asahara, Akio Takenaka, 内田和伸, 内田和伸, 内田和伸, 松英恵吾, 今西亜友美, 今西亜友美・今西純一]
通讯作者:
今西亜友美・今西純一
緑化工学分野とOECM
绿化工程领域及OECM
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yoshiko Kobayashi, Keita Fukasawa, Akio Asahara, Akio Takenaka, 内田和伸, 内田和伸, 内田和伸, 松英恵吾, 今西亜友美, 今西亜友美・今西純一, 今西亜友美]
通讯作者:
今西亜友美
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