大腸がんリスク因子コリバクチン産生大腸菌の腸管粘膜への定着と宿主炎症反応の関係
大腸がんリスク因子コリバクチン産生大腸菌の腸管粘膜への定着と宿主炎症反応の関係
批准号:
22K07078
负责人:
吉川 悠子
金额:
$2.75万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
宿主DNAの二本鎖切断を誘導する遺伝毒性作用を示すコリバクチンは、全長約55 kbの遺伝子クラスターを保有する腸内細菌科に属する細菌から産生される低分子化合物である。コリバクチンの作用を受けた宿主細胞では、細胞周期の停止と大きさの拡大に代表される細胞老化の形態的な変化が観察される。この現象が生じる条件として、コリバクチン産生菌と宿主細胞との接触が必要であることが報告されており、さらに、これまでの我々の研究成果から、大腸がん患者の腫瘍組織において、溶血性コリバクチン産生大腸菌の優占化が起きていることが分かっている。一方、健常な成人の糞便からコリバクチン産生大腸菌が分離されても、その後の定期的な糞便検査では、コリバクチン産生遺伝子が全く検出されなくなるケースがあることや、炎症状態にある腸管内では、腸内細菌叢における大腸菌の割合が著しく増加することから、大腸発がんにおけるコリバクチン産生大腸菌の関与について、菌の腸管粘膜上皮への定着と炎症惹起に関する機構の解明が第一義的な解決課題であると判断した。そこで、まず本年度は、これまでに分離しているヒトまたはウシ由来のコリバクチン産生大腸菌を用いて、細菌の宿主細胞への重要な付着因子である線毛を中心とした病原性因子の遺伝子の保有状況を調べ、ヒト由来株の保有パターンについての特徴づけを試みた。その結果、ヒト由来株とウシ由来株ではパターンは大きく異なること、また、ヒト由来株は、検出対象とした16遺伝子中3遺伝子を共通して保有していることが分かった。
英文摘要
宿主DNAの二本鎖切断を誘導する遺伝毒性作用を示すコリバクチンは、全長約55 kbの遺伝子クラスターを保有する腸内細菌科に属する細菌から産生される低分子化合物である。コリバクチンの作用を受けた宿主細胞では、細胞周期の停止と大きさの拡大に代表される細胞老化の形態的な変化が観察される。この現象が生じる条件として、コリバクチン産生菌と宿主細胞との接触が必要であることが報告されており、さらに、これまでの我々の研究成果から、大腸がん患者の腫瘍組織において、溶血性コリバクチン産生大腸菌の優占化が起きていることが分かっている。一方、健常な成人の糞便からコリバクチン産生大腸菌が分離されても、その後の定期的な糞便検査では、コリバクチン産生遺伝子が全く検出されなくなるケースがあることや、炎症状態にある腸管内では、腸内細菌叢における大腸菌の割合が著しく増加することから、大腸発がんにおけるコリバクチン産生大腸菌の関与について、菌の腸管粘膜上皮への定着と炎症惹起に関する機構の解明が第一義的な解決課題であると判断した。そこで、まず本年度は、これまでに分離しているヒトまたはウシ由来のコリバクチン産生大腸菌を用いて、細菌の宿主細胞への重要な付着因子である線毛を中心とした病原性因子の遺伝子の保有状況を調べ、ヒト由来株の保有パターンについての特徴づけを試みた。その結果、ヒト由来株とウシ由来株ではパターンは大きく異なること、また、ヒト由来株は、検出対象とした16遺伝子中3遺伝子を共通して保有していることが分かった。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Induction of DNA Damage in Mouse Colorectum by Administration of Colibactin-producing Escherichia coli, Isolated from a Patient With Colorectal Cancer
通过给予从结直肠癌患者分离的产生 Colibactin 的大肠杆菌来诱导小鼠结直肠 DNA 损伤
DOI:
10.21873/invivo.12746
发表时间:
2022
期刊:
In Vivo
影响因子:
2.3
作者:
[NARITA TAKUMI, TSUNEMATSU YUTA, MIYOSHI NORIYUKI, KOMIYA MASAMI, HAMOYA TAKAHIRO, FUJII GEN, YOSHIKAWA YUKO, SATO MICHIO, KAWANISHI MASANOBU, SUGIMURA HARUHIKO, IWASHITA YUJI, TOTSUKA YUKARI, TERASAKI MASARU, WATANABE KENJI, WAKABAYASHI KEIJI, MUTOH MICHIHIRO]
通讯作者:
MUTOH MICHIHIRO
大腸がんリスク因子コリバクチン産生菌の感染経路について
关于产生大肠杆菌素的细菌的感染途径,这是结直肠癌的危险因素
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[恒松雄太, 細見晃司, 國澤純, 佐藤道大, 渋谷紀子, 斎藤恵美子, 村上晴香, 吉川悠子, 岩下雄二, 三好規之, 武藤倫弘, 石川秀樹, 椙村春彦, 宮地元彦, 若林敬二, 渡辺賢二]
通讯作者:
渡辺賢二
大腸がんリスク因子物質コリバクチンの化学構造解析
结直肠癌危险因素大肠杆菌素的化学结构分析
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[周韜, 平山裕一郎, 恒松雄太, 佐藤道大, 吉川悠子, 三好規之, 岩下雄二, 椙村春彦, 若林敬二, 武藤倫弘, 石川秀樹, 渡辺賢二]
通讯作者:
渡辺賢二
コリバクチン産生菌検出を目的としたモノクローナル抗体の作製
用于检测产生大肠杆菌素的细菌的单克隆抗体的生产
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[永翁一代, 細見晃司, 國澤純, 佐藤道大, 恒松雄太, 吉岡泰淳, 三好規之, 吉川悠子, 若林敬二, 渡辺賢二]
通讯作者:
渡辺賢二
海外基金