がん特異的糖鎖抗原を用いた小児がんに対する近赤外光線免疫療法の確立:前臨床モデル
がん特異的糖鎖抗原を用いた小児がんに対する近赤外光線免疫療法の確立:前臨床モデル
批准号:
22K07884
负责人:
長 祐子
金额:
$2.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
抗GD2抗体を用いた光免疫療法(以下PIT)が神経芽腫に適用可能か否かを検討するため、in vitroおよびin vivoで基礎実験を行った。はじめに神経芽腫に特異的な抗ヒトガングリオシドGD2モノクローナル抗体(clone 3F8)をIR700とconjugateしこれを抗体-光吸収体(以下APC)とした。実験に使用する細胞株としてGD2を発現するヒト神経芽細胞腫細胞(SK-N-SH)を選択した。in vitro実験では、PITによって誘導された細胞死を顕微鏡およびフローサイトメトリー(FCM)によって調査した。顕微鏡法では、細胞の形態変化の観察及びカルセイン-AMとエチジウムホモダイマー(EthD-1)を用いて生細胞と死細胞を識別した。結果、PIT中に細胞の膨張とブリーブの形成が観察され、これらの細胞の形態変化は以前に報告されたPITによる細胞死と一致するものであった。またFCMでは死細胞をヨウ化プロピジウムで標識し標識された細胞の割合を評価したが、このFCMを用いた定量化でも死細胞の割合が有意に増加したことが示された。このことから抗ヒトガングリオシドGD2モノクローナル抗体(clone 3F8)とIR700のconjugateさせたAPCは、少なくともin vitroでGD2を発現する神経芽腫細胞の細胞死を誘導しうることが示された。次にin vivo実験としてSK-N-SH-Tumor搭載マウスを作成し、PIT群と非治療群(コントロール群)の2つに分け観察した。PIT群ではマウスに100mcgのAPCを静脈内注射したのち100J/cm2の光照射を行った。治療効果を組織学的に評価するため、治療後1日目に腫瘍を切除したところPIT群マウスのみ組織学的に腫瘍組織の破壊が確認された。以上のことから、抗GD2抗体を用いた光免疫療法は神経芽腫に有効である可能性が示唆された。
英文摘要
抗GD2抗体を用いた光免疫療法(以下PIT)が神経芽腫に適用可能か否かを検討するため、in vitroおよびin vivoで基礎実験を行った。はじめに神経芽腫に特異的な抗ヒトガングリオシドGD2モノクローナル抗体(clone 3F8)をIR700とconjugateしこれを抗体-光吸収体(以下APC)とした。実験に使用する細胞株としてGD2を発現するヒト神経芽細胞腫細胞(SK-N-SH)を選択した。in vitro実験では、PITによって誘導された細胞死を顕微鏡およびフローサイトメトリー(FCM)によって調査した。顕微鏡法では、細胞の形態変化の観察及びカルセイン-AMとエチジウムホモダイマー(EthD-1)を用いて生細胞と死細胞を識別した。結果、PIT中に細胞の膨張とブリーブの形成が観察され、これらの細胞の形態変化は以前に報告されたPITによる細胞死と一致するものであった。またFCMでは死細胞をヨウ化プロピジウムで標識し標識された細胞の割合を評価したが、このFCMを用いた定量化でも死細胞の割合が有意に増加したことが示された。このことから抗ヒトガングリオシドGD2モノクローナル抗体(clone 3F8)とIR700のconjugateさせたAPCは、少なくともin vitroでGD2を発現する神経芽腫細胞の細胞死を誘導しうることが示された。次にin vivo実験としてSK-N-SH-Tumor搭載マウスを作成し、PIT群と非治療群(コントロール群)の2つに分け観察した。PIT群ではマウスに100mcgのAPCを静脈内注射したのち100J/cm2の光照射を行った。治療効果を組織学的に評価するため、治療後1日目に腫瘍を切除したところPIT群マウスのみ組織学的に腫瘍組織の破壊が確認された。以上のことから、抗GD2抗体を用いた光免疫療法は神経芽腫に有効である可能性が示唆された。
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