NASHの炎症、線維化におけるPin1の役割解明と臨床応用への展開
NASHの炎症、線維化におけるPin1の役割解明と臨床応用への展開
批准号:
22K08077
负责人:
神名 麻智
金额:
$2.66万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
Pin1 (peptidyl-prolyl cis-trans isomerase NIMA-interacting 1)は、標的タンパク質の構造変化を行うことにより細胞内シグナル経路の制御および標的タンパク質の安定化などの重要な役割を担っている。既往の研究において、マウスのPin1を欠損させるとNASH(non-alcoholic steatohepatitis)の症状が顕著に抑えられることから、Pin1がNASHの病状進行に関わっていることは明らかである。Pin1のNASH患者への影響を解析するために、本研究では、NASH患者の肝生検を用い、Pin1の免疫染色を行った。その結果、NASH患者では肝移植ドナーと比べて、Pin1発現量が顕著に高く、またその局在性は核に見られることが明らかとなった。さらに核でのPin1の発現率と肝機能低下の指標とを比較したところ、FIB-4 index、 AST、白血球数には相関は見られなかったが、ALTのみPin1発現率との相関性がみられた。また、肝癌培養細胞を用い、パルミチン酸刺激後のPin1の発現を蛍光染色で確認したところ、やはり核で強く発現していた。一方、siRNAによってPin1の発現を抑えたところ、パルミチン酸による脂肪滴の蓄積が抑えられた。以上のことから本研究では、Pin1の発現量増加がNASHに深く関わっていることおよびその局在性が核であることを明らかにした。
英文摘要
Pin1 (peptidyl-prolyl cis-trans isomerase NIMA-interacting 1)は、標的タンパク質の構造変化を行うことにより細胞内シグナル経路の制御および標的タンパク質の安定化などの重要な役割を担っている。既往の研究において、マウスのPin1を欠損させるとNASH(non-alcoholic steatohepatitis)の症状が顕著に抑えられることから、Pin1がNASHの病状進行に関わっていることは明らかである。Pin1のNASH患者への影響を解析するために、本研究では、NASH患者の肝生検を用い、Pin1の免疫染色を行った。その結果、NASH患者では肝移植ドナーと比べて、Pin1発現量が顕著に高く、またその局在性は核に見られることが明らかとなった。さらに核でのPin1の発現率と肝機能低下の指標とを比較したところ、FIB-4 index、 AST、白血球数には相関は見られなかったが、ALTのみPin1発現率との相関性がみられた。また、肝癌培養細胞を用い、パルミチン酸刺激後のPin1の発現を蛍光染色で確認したところ、やはり核で強く発現していた。一方、siRNAによってPin1の発現を抑えたところ、パルミチン酸による脂肪滴の蓄積が抑えられた。以上のことから本研究では、Pin1の発現量増加がNASHに深く関わっていることおよびその局在性が核であることを明らかにした。
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