線維芽細胞・マクロファージの相互作用に着目した肺線維化の病態解明
線維芽細胞・マクロファージの相互作用に着目した肺線維化の病態解明
批准号:
22K08277
负责人:
齋藤 朗
金额:
$2.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
肺移植を受けた患者由来の切除肺組織の解析を通じて肺線維化の分子メカニズムの解明を目指すこととした。研究倫理審査の承認および呼吸器外科の協力を得ることができ、臨床検体の収集・保管・解析のフローが構築されている。病理学的診断や画像所見などの臨床情報と統合して解析を進めることができ、臨床的関連性の高い研究を展開することが可能となっている。同一患者の切除肺組織から、線維化の強い部位と正常に近い部位を採取し、RNA-seqによる網羅的遺伝子発現解析を行ったところ、コラーゲンなどの細胞外基質やプロテアーゼの発現レベルの違いが確認できた。線維化の病態との関連が推測される、新規性の高い分子を絞り込み、その機能解析を進めている。対象とする分子の肺組織内での発現の局在や発現量の違いについては、免疫組織化学染色やRNA in situ hybridizationを活用して検討している。同一患者から複数の初代培養肺線維芽細胞を樹立して比較検討したところ、線維化の強い部位に由来する細胞では、コラーゲンゲル収縮能が高いことが確認できた。サイトカイン刺激に対するシグナル応答性などの違いも明らかになっている。個体差による結果の変動を想定して、複数の患者由来の検体を活用して解析を進めている。肺線維化におけるマクロファージの関与については、ブレオマイシン誘導性の肺線維症マウスモデルを活用し、マクロファージの遊走を抑制する新規薬剤の効果を検討している。マクロファージの肺組織への集積が低下することに伴い、細胞外基質の沈着や筋線維芽細胞の増生が抑制されることが明らかになった。
英文摘要
肺移植を受けた患者由来の切除肺組織の解析を通じて肺線維化の分子メカニズムの解明を目指すこととした。研究倫理審査の承認および呼吸器外科の協力を得ることができ、臨床検体の収集・保管・解析のフローが構築されている。病理学的診断や画像所見などの臨床情報と統合して解析を進めることができ、臨床的関連性の高い研究を展開することが可能となっている。同一患者の切除肺組織から、線維化の強い部位と正常に近い部位を採取し、RNA-seqによる網羅的遺伝子発現解析を行ったところ、コラーゲンなどの細胞外基質やプロテアーゼの発現レベルの違いが確認できた。線維化の病態との関連が推測される、新規性の高い分子を絞り込み、その機能解析を進めている。対象とする分子の肺組織内での発現の局在や発現量の違いについては、免疫組織化学染色やRNA in situ hybridizationを活用して検討している。同一患者から複数の初代培養肺線維芽細胞を樹立して比較検討したところ、線維化の強い部位に由来する細胞では、コラーゲンゲル収縮能が高いことが確認できた。サイトカイン刺激に対するシグナル応答性などの違いも明らかになっている。個体差による結果の変動を想定して、複数の患者由来の検体を活用して解析を進めている。肺線維化におけるマクロファージの関与については、ブレオマイシン誘導性の肺線維症マウスモデルを活用し、マクロファージの遊走を抑制する新規薬剤の効果を検討している。マクロファージの肺組織への集積が低下することに伴い、細胞外基質の沈着や筋線維芽細胞の増生が抑制されることが明らかになった。
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