炎症性サイトカインによる宿主受容体発現調節を利用したCOVID-19治療薬の開発
炎症性サイトカインによる宿主受容体発現調節を利用したCOVID-19治療薬の開発
批准号:
22K08599
负责人:
茂久田 翔
金额:
$2.66万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病態形成にはインターロイキン6(IL-6)を含む炎症性サイトカインが重要な役割を担っている。これは抗IL-6受容体抗体製剤が治療薬として使用されていることからも理解することができる。しかしながら、COVID-19の病態と炎症性サイトカインの直接的な関連性について、分子生物学的な観点から検討された報告は極めて少ない。また、病原ウイルスであるSARS-CoV-2の細胞への感染成立には宿主受容体への結合が必要となるため、宿主受容体の発現解析を行うことはCOVID-19の病態解明に重要と考えられる。そこで申請者らは、これらの問題点を明らかにするために、まず炎症を有する滑膜組織(関節リウマチ由来)と非炎症滑膜組織(変形性関節症由来)における宿主受容体の発現パターンの比較を行った。免疫組織化学を用いて解析を行った結果、宿主受容体候補であるニューロピリン2(NRP2)(注:その直接的関与は論文等でほとんど報告されていない)の発現が炎症環境下で著明に亢進していることを確認することができた。アンギオテンシン変換酵素2(ACE2)やNRP1といったすでに既報でウイルスとの関連が証明されている宿主受容体についても炎症組織で発現が認められるものの、その変動(炎症・非炎症状態での変動の大きさ)はNRP2よりも軽度であった。次に、線維芽細胞の培養実験を行った。細胞を複数の炎症性サイトカインで刺激し、宿主受容体の遺伝子発現量をリアルタイムPCR及びウエスタンブロットを用いて検討した。その結果、組織での検討と同様に、いくつかの炎症性サイトカインでNRP2の発現が著明に亢進しており、ACE2やNRP1の発現変動を大きく上回った。これらの研究結果はCOVID-19の病態解明に寄与すると考えられた。
英文摘要
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の病態形成にはインターロイキン6(IL-6)を含む炎症性サイトカインが重要な役割を担っている。これは抗IL-6受容体抗体製剤が治療薬として使用されていることからも理解することができる。しかしながら、COVID-19の病態と炎症性サイトカインの直接的な関連性について、分子生物学的な観点から検討された報告は極めて少ない。また、病原ウイルスであるSARS-CoV-2の細胞への感染成立には宿主受容体への結合が必要となるため、宿主受容体の発現解析を行うことはCOVID-19の病態解明に重要と考えられる。そこで申請者らは、これらの問題点を明らかにするために、まず炎症を有する滑膜組織(関節リウマチ由来)と非炎症滑膜組織(変形性関節症由来)における宿主受容体の発現パターンの比較を行った。免疫組織化学を用いて解析を行った結果、宿主受容体候補であるニューロピリン2(NRP2)(注:その直接的関与は論文等でほとんど報告されていない)の発現が炎症環境下で著明に亢進していることを確認することができた。アンギオテンシン変換酵素2(ACE2)やNRP1といったすでに既報でウイルスとの関連が証明されている宿主受容体についても炎症組織で発現が認められるものの、その変動(炎症・非炎症状態での変動の大きさ)はNRP2よりも軽度であった。次に、線維芽細胞の培養実験を行った。細胞を複数の炎症性サイトカインで刺激し、宿主受容体の遺伝子発現量をリアルタイムPCR及びウエスタンブロットを用いて検討した。その結果、組織での検討と同様に、いくつかの炎症性サイトカインでNRP2の発現が著明に亢進しており、ACE2やNRP1の発現変動を大きく上回った。これらの研究結果はCOVID-19の病態解明に寄与すると考えられた。
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会议论文
炎症性サイトカインによるSARS-CoV-2宿主受容体発現調節機構の解明
阐明炎症细胞因子对SARS-CoV-2宿主受体表达的调节机制
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Sho Mokuda, Namiki Kawanishi, Shintaro Kuroshima, Junko Kono, Hirofumi Nakayama, Hiroshi Mieno, Masashi Kawamoto, 茂久田翔]
通讯作者:
茂久田翔
関節リウマチ患者由来滑膜細胞株MH7Aにおける 炎症性サイトカインによるNFκ-B(p65)を介した ニューロピリンの発現誘導
类风湿性关节炎患者滑膜细胞系 MH7A 中炎性细胞因子通过 NFκ-B (p65) 诱导神经毡蛋白表达
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[石徳理訓, 茂久田翔, 荒木慧, 渡辺裕文, 河野紘輝, 平田信太郎, 杉山英二]
通讯作者:
杉山英二
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