血管内皮細胞血流感知システム阻害による頸動脈狭窄症の治療薬の開発研究
血管内皮細胞血流感知システム阻害による頸動脈狭窄症の治療薬の開発研究
批准号:
22K09297
负责人:
丹羽 陽子
金额:
$2.66万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
本研究では、血管内皮細胞血流感知システムが頸動脈狭窄症の発症に関係しているのではないかという仮説をもとにして、免疫組織化学的手法や病理学的手法による形態学的な観察やウエスタンブロットなどの分子生物学的な検討を行った。症例は、血管内皮細胞血流感知システム関連タンパクP2X4 KOマウス群とコントロールのC57/BL6群それぞれにおいて、免疫組織化学20例、ウエスタンブロット20例、RT-PCR20例ずつである。代表する炎症因子としては、Cox2、TNFα、Mcp1、IL6、IL18、IL1β、iNosを選択して調べた。また、すべての症例で、左頸動脈にコイル設置による頸動脈狭窄作成手術を行い、手術のありとなしでの比較も行なった。その結果、頸動脈狭窄症モデルマウスにおいて、P2X4 KOマウス群では、コントロールのC57/BL6群と比較して、炎症因子の発現が抑制される傾向にあった。また、手術無しの右側頸動脈では、手術有りの左側頸動脈と比較して、炎症因子の発現が低かった。今後は、この結果を踏まえて、モデルラットやマウスを用いて血管内皮細胞血流感知システムP2X4を阻害する薬剤パロキセチンを投与した群と非投与群で同様の実験を行い比較する予定である。パロキセチンは、現在でも、抗うつ剤として使用されており、新たな薬剤を開発するのと比較して、人での使用の際に障壁となる事項が少なく、現在の内膜剥離術などの治療法と比較して患者への負担も少ないことから、将来的には現在の治療法に代わり、頸動脈狭窄症の主要な治療法となる可能性がある。この結果は、現在では、内膜剥離術などの外科的治療やバルーン導入などの治療しかなく患者の負担が問題になっている頸動脈狭窄症の薬剤による治療の可能性について一端を開くものと考える。
英文摘要
本研究では、血管内皮細胞血流感知システムが頸動脈狭窄症の発症に関係しているのではないかという仮説をもとにして、免疫組織化学的手法や病理学的手法による形態学的な観察やウエスタンブロットなどの分子生物学的な検討を行った。症例は、血管内皮細胞血流感知システム関連タンパクP2X4 KOマウス群とコントロールのC57/BL6群それぞれにおいて、免疫組織化学20例、ウエスタンブロット20例、RT-PCR20例ずつである。代表する炎症因子としては、Cox2、TNFα、Mcp1、IL6、IL18、IL1β、iNosを選択して調べた。また、すべての症例で、左頸動脈にコイル設置による頸動脈狭窄作成手術を行い、手術のありとなしでの比較も行なった。その結果、頸動脈狭窄症モデルマウスにおいて、P2X4 KOマウス群では、コントロールのC57/BL6群と比較して、炎症因子の発現が抑制される傾向にあった。また、手術無しの右側頸動脈では、手術有りの左側頸動脈と比較して、炎症因子の発現が低かった。今後は、この結果を踏まえて、モデルラットやマウスを用いて血管内皮細胞血流感知システムP2X4を阻害する薬剤パロキセチンを投与した群と非投与群で同様の実験を行い比較する予定である。パロキセチンは、現在でも、抗うつ剤として使用されており、新たな薬剤を開発するのと比較して、人での使用の際に障壁となる事項が少なく、現在の内膜剥離術などの治療法と比較して患者への負担も少ないことから、将来的には現在の治療法に代わり、頸動脈狭窄症の主要な治療法となる可能性がある。この結果は、現在では、内膜剥離術などの外科的治療やバルーン導入などの治療しかなく患者の負担が問題になっている頸動脈狭窄症の薬剤による治療の可能性について一端を開くものと考える。
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