隆起山地の地形発達モデリングによるテクトニクスの復元と堆積場コア分析に基づく検証
隆起山地の地形発達モデリングによるテクトニクスの復元と堆積場コア分析に基づく検証
批准号:
22KJ1942
负责人:
太田 義将
金额:
$2.18万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2023-03-08 至 2025-03-31
中文摘要
本年度は近畿三角帯の西辺に位置する滋賀県西部の比良山地と兵庫県南東部の六甲山地を対象として,地形地質調査および宇宙線生成核種分析によるデータ収集と解析をおこなった.山地流域のデータとして,比良山地の渓流堆砂試料に対する宇宙線生成核種であるBe-10の分析と,詳細DEMに対する地理情報システム(GIS)を用いた地形解析をおこなった.山上部と山腹部の異なる起伏を有する9流域の谷出口において渓流堆砂を採取したのち化学処理を経て,加速器質量分析によってBe-10濃度を定量化することで各流域の平均侵食速度を計算した.比良山地の山腹部を構成する高起伏流域の核種濃度は1.8×10^4 - 6.0×10^4 atoms/gと低く,計算された流域平均侵食速度は六甲山地における同様の高起伏流域よりも3倍以上高い.一方,山上部を構成する小起伏流域からは4.7×10^5 - 8.4×10^5 atoms/gという結果が得られ,六甲山地の山上部よりもやや高い結果となった. GISを用いて流域平均侵食速度と対応関係のある勾配,流域面積,steepness indexといった地形変数の定量化をおこなった結果,比良山地では勾配に対して非線形に発散する傾向がみられ,急速な隆起史が推測された.そして,復元された地形発達過程を検証するために,堆積域側のデータとして県立博物館に所蔵されている深層ボーリングコアを宇宙線生成核種分析の対象としリサンプリングを開始した.六甲山地についてはモデルパラメータを再設定することにより解析の精度を向上させ,複数河川において縦断面形の発達過程の復元とコア中の核種濃度から検証を試みたところ概ね整合的な結果が得られた.これらの研究成果については日本地理学会など国内の学術大会にて発表をおこなった.
英文摘要
本年度は近畿三角帯の西辺に位置する滋賀県西部の比良山地と兵庫県南東部の六甲山地を対象として,地形地質調査および宇宙線生成核種分析によるデータ収集と解析をおこなった.山地流域のデータとして,比良山地の渓流堆砂試料に対する宇宙線生成核種であるBe-10の分析と,詳細DEMに対する地理情報システム(GIS)を用いた地形解析をおこなった.山上部と山腹部の異なる起伏を有する9流域の谷出口において渓流堆砂を採取したのち化学処理を経て,加速器質量分析によってBe-10濃度を定量化することで各流域の平均侵食速度を計算した.比良山地の山腹部を構成する高起伏流域の核種濃度は1.8×10^4 - 6.0×10^4 atoms/gと低く,計算された流域平均侵食速度は六甲山地における同様の高起伏流域よりも3倍以上高い.一方,山上部を構成する小起伏流域からは4.7×10^5 - 8.4×10^5 atoms/gという結果が得られ,六甲山地の山上部よりもやや高い結果となった. GISを用いて流域平均侵食速度と対応関係のある勾配,流域面積,steepness indexといった地形変数の定量化をおこなった結果,比良山地では勾配に対して非線形に発散する傾向がみられ,急速な隆起史が推測された.そして,復元された地形発達過程を検証するために,堆積域側のデータとして県立博物館に所蔵されている深層ボーリングコアを宇宙線生成核種分析の対象としリサンプリングを開始した.六甲山地についてはモデルパラメータを再設定することにより解析の精度を向上させ,複数河川において縦断面形の発達過程の復元とコア中の核種濃度から検証を試みたところ概ね整合的な結果が得られた.これらの研究成果については日本地理学会など国内の学術大会にて発表をおこなった.
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