ハンガリー国立民俗アンサンブルにみる政治性と行為主体性:社会主義期から現代まで
ハンガリー国立民俗アンサンブルにみる政治性と行為主体性:社会主義期から現代まで
批准号:
22KJ2251
负责人:
松井 拓史
金额:
$2.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2023-03-08 至 2025-03-31
中文摘要
1月11日から3月9日までブダペストに滞在し、国立セーチェーニ図書館および国立公文書館にて調査を行なった。とりわけ公文書館の調査では、自身のこれまでの研究において欠落していた一次資料(政治的内容を持つ文書、書簡、財務関係資料等)を一定量収集することができた。これらを用いて、昨年度博士論文にまとめた研究成果の一部を再検討し、1950年代のハンガリー国立民俗アンサンブル(以下、略称のMANEと表記する)のジプシー(ロマ)に関する活動について次のようなことを明らかにした。まず、MANEの合奏団、通称「民俗オーケストラ」を構成するジプシー楽師たちとレパートリーについて。20世紀前半、ジプシー楽師たちはカフェやレストランでの演奏活動によって都市部の文化生活にとって不可欠な存在となっていた。戦後、ソ連の影響下で共産党がするにつれ、彼らの音楽は貴族的かつ封建的性格を持つものとして非難されるようになるが、しかしその存在が完全に否定されたわけではなかった。新しい社会主義的な文化生活や聴衆を創造するという政治的プログラムの中で、彼らのレパートリーのうちとりわけ封建主義的と見做されたもの(「コーヒーハウス音楽」)は削除され、残された音楽ジャンル(ヴェルブンコシュなど)は政治的にポジティヴな解釈が与えられ、さらに新しいレパートリー(民俗音楽編曲作品など)が加えられることで、ジプシー楽師たちは新しいハンガリー社会の一部として活動を行うこととなった。それと対をなすのが、MANEの演目においてステレオタイプ的な「内的他者」イメージによって描かれる、社会周縁に生きるジプシーたちの姿である。これは1950年代における社会的なジプシー政策整備の遅れや無関心と関連していると思われるが、これについて議論するためには、1960年代以降のジプシー政策とMANE演目の関連についての追加調査が必要である。
英文摘要
1月11日から3月9日までブダペストに滞在し、国立セーチェーニ図書館および国立公文書館にて調査を行なった。とりわけ公文書館の調査では、自身のこれまでの研究において欠落していた一次資料(政治的内容を持つ文書、書簡、財務関係資料等)を一定量収集することができた。これらを用いて、昨年度博士論文にまとめた研究成果の一部を再検討し、1950年代のハンガリー国立民俗アンサンブル(以下、略称のMANEと表記する)のジプシー(ロマ)に関する活動について次のようなことを明らかにした。まず、MANEの合奏団、通称「民俗オーケストラ」を構成するジプシー楽師たちとレパートリーについて。20世紀前半、ジプシー楽師たちはカフェやレストランでの演奏活動によって都市部の文化生活にとって不可欠な存在となっていた。戦後、ソ連の影響下で共産党がするにつれ、彼らの音楽は貴族的かつ封建的性格を持つものとして非難されるようになるが、しかしその存在が完全に否定されたわけではなかった。新しい社会主義的な文化生活や聴衆を創造するという政治的プログラムの中で、彼らのレパートリーのうちとりわけ封建主義的と見做されたもの(「コーヒーハウス音楽」)は削除され、残された音楽ジャンル(ヴェルブンコシュなど)は政治的にポジティヴな解釈が与えられ、さらに新しいレパートリー(民俗音楽編曲作品など)が加えられることで、ジプシー楽師たちは新しいハンガリー社会の一部として活動を行うこととなった。それと対をなすのが、MANEの演目においてステレオタイプ的な「内的他者」イメージによって描かれる、社会周縁に生きるジプシーたちの姿である。これは1950年代における社会的なジプシー政策整備の遅れや無関心と関連していると思われるが、これについて議論するためには、1960年代以降のジプシー政策とMANE演目の関連についての追加調査が必要である。
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专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
社会主義期ハンガリーの国立民俗アンサンブルにおける文化ナショナリズム
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批准号:18J21122
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.98万
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财政年份:2018
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负责人:松井 拓史
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依托单位:
海外基金