コラーゲン・トリペプチドの血管保護作用の機序解明と疾病に対する予防治療効果の検証
コラーゲン・トリペプチドの血管保護作用の機序解明と疾病に対する予防治療効果の検証
批准号:
22K11789
负责人:
高辻 英仁
金额:
$2.66万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2026-03-31
中文摘要
これまでコラーゲン・トリペプチド(CTP)は、コラーゲンやヒアルロン酸の産生促進作用により骨折治癒の促進、変形性関節症の改善、皮膚状態の改善などの効果を示し、機能性食品としても利用されている。我々はこれまでCTPによる効果の1つとして報告のあったアテローム性動脈硬化に対する改善作用に着目し、その分子メカニズムの解明を行ってきた。その結果、CTPが酸化ストレスによって抑制された初代培養ヒト大動脈内皮細胞(HAEC)の遺伝子発現を包括的に回復させ、血管保護作用を発揮することを見出した。そこで今回は、CTPがどのように細胞に認識され、その後どのような細胞内シグナリングを介して酸化ストレスで抑制された遺伝子発現を回復するのか、そのメカニズムを解明することを目的としている。令和4年度は、我々がこれまで報告したマイクロアレイによる結果を再解析したところ、細胞外の栄養状態を感知し細胞増殖の制御を担うリン酸化酵素の複合体mTORC1の活性化因子であるRas Homolog enriched in Brain (Rheb)の遺伝子発現が、酸化ストレスによって減少し、CTP処理により発現回復する傾向が見られた。そこで、HAECを用いて、1) 過酸化水素による酸化ストレス処理したサンプル、2) 酸化ストレス下CTP処理したサンプル、3) CTPのみ処理したサンプル、4) 未処理のサンプルの4種類をqPCRにより比較検討した。その結果、マイクロアレイの結果と同様にRhebの遺伝子発現が酸化ストレスにより減少し、CTP処理により発現回復する傾向が見られた。また、酸化ストレスを加えずCTPのみ処理したサンプルでは、Rhebの遺伝子発現に有意な変化は見られなかったことから、この遺伝子発現変化は酸化ストレス下でのCTPによる作用によるものと考えられる。
英文摘要
これまでコラーゲン・トリペプチド(CTP)は、コラーゲンやヒアルロン酸の産生促進作用により骨折治癒の促進、変形性関節症の改善、皮膚状態の改善などの効果を示し、機能性食品としても利用されている。我々はこれまでCTPによる効果の1つとして報告のあったアテローム性動脈硬化に対する改善作用に着目し、その分子メカニズムの解明を行ってきた。その結果、CTPが酸化ストレスによって抑制された初代培養ヒト大動脈内皮細胞(HAEC)の遺伝子発現を包括的に回復させ、血管保護作用を発揮することを見出した。そこで今回は、CTPがどのように細胞に認識され、その後どのような細胞内シグナリングを介して酸化ストレスで抑制された遺伝子発現を回復するのか、そのメカニズムを解明することを目的としている。令和4年度は、我々がこれまで報告したマイクロアレイによる結果を再解析したところ、細胞外の栄養状態を感知し細胞増殖の制御を担うリン酸化酵素の複合体mTORC1の活性化因子であるRas Homolog enriched in Brain (Rheb)の遺伝子発現が、酸化ストレスによって減少し、CTP処理により発現回復する傾向が見られた。そこで、HAECを用いて、1) 過酸化水素による酸化ストレス処理したサンプル、2) 酸化ストレス下CTP処理したサンプル、3) CTPのみ処理したサンプル、4) 未処理のサンプルの4種類をqPCRにより比較検討した。その結果、マイクロアレイの結果と同様にRhebの遺伝子発現が酸化ストレスにより減少し、CTP処理により発現回復する傾向が見られた。また、酸化ストレスを加えずCTPのみ処理したサンプルでは、Rhebの遺伝子発現に有意な変化は見られなかったことから、この遺伝子発現変化は酸化ストレス下でのCTPによる作用によるものと考えられる。
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