『宗鏡録』の一心思想の研究
『宗鏡録』の一心思想の研究
批准号:
21K00060
负责人:
柳 幹康
金额:
$2.08万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2021
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2021-04-01 至 2026-03-31
中文摘要
本研究は東アジア仏教全体を展望する巨視的な視座の確立を目指し、五代十国の禅僧永明延寿(904-976)の主著『宗鏡録』に焦点を当て、それが中国特有の禅の立場からインド由来の仏教思想をどう読み替えたのかを文献学的に解明するものである。二年度目にあたる令和4年度は当初の計画通り、(1)前年度に行なった「一心」に関する文言の調査に基づき、『宗鏡録』の核となる「一心」の構造的分析を進めた。このほか(2)『宗鏡録』編纂当時の状況、および(3)『宗鏡録』が提示した修証論についても分析を行なった。(1)「一心」の構造的分析について、一切諸法を根底で支える「一心」には自他がともに包摂されており、それが自利・利他の実践をともに成立させる基盤となっていることを明らかにした。その分析成果の一斑については、2023年2月2日に開催された藝文学研究会において「禅の悟りとその先:ともになりゆく道」という研究発表を行なった。また(2)『宗鏡録』編纂当時の状況については、昨年度の中国社会文化学会2021年度大会で口頭発表した内容を基に、その後の調査結果を加えて拙論「延寿の立ち位置:時代の転換期における禅の捉えなおし」を『中国:社会と文化』37号に発表した。『宗鏡録』には編者の永明延寿が属する玄沙宗、およびそれと対立関係にあった雪峰系双方への直接の言及が見あたらないこと、その理由として延寿が双方と密接な関係にあり、両派の往時の対立関係を人々に想起させることを避けた可能性が高いことを指摘した。加えて(3)『宗鏡録』が提示した修証論――証悟(悟り)の後に二種の修行を並置する構造――について、それが後代の中国・日本の著名な禅僧にも共有されていることが判明したため、その関係について分析を進めている。その成果の一部を「白隠禅における坐禅と公案:大慧の看話禅との比較」「大慧宗杲と悟りの構造」と題する論文にまとめた。
英文摘要
本研究は東アジア仏教全体を展望する巨視的な視座の確立を目指し、五代十国の禅僧永明延寿(904-976)の主著『宗鏡録』に焦点を当て、それが中国特有の禅の立場からインド由来の仏教思想をどう読み替えたのかを文献学的に解明するものである。二年度目にあたる令和4年度は当初の計画通り、(1)前年度に行なった「一心」に関する文言の調査に基づき、『宗鏡録』の核となる「一心」の構造的分析を進めた。このほか(2)『宗鏡録』編纂当時の状況、および(3)『宗鏡録』が提示した修証論についても分析を行なった。(1)「一心」の構造的分析について、一切諸法を根底で支える「一心」には自他がともに包摂されており、それが自利・利他の実践をともに成立させる基盤となっていることを明らかにした。その分析成果の一斑については、2023年2月2日に開催された藝文学研究会において「禅の悟りとその先:ともになりゆく道」という研究発表を行なった。また(2)『宗鏡録』編纂当時の状況については、昨年度の中国社会文化学会2021年度大会で口頭発表した内容を基に、その後の調査結果を加えて拙論「延寿の立ち位置:時代の転換期における禅の捉えなおし」を『中国:社会と文化』37号に発表した。『宗鏡録』には編者の永明延寿が属する玄沙宗、およびそれと対立関係にあった雪峰系双方への直接の言及が見あたらないこと、その理由として延寿が双方と密接な関係にあり、両派の往時の対立関係を人々に想起させることを避けた可能性が高いことを指摘した。加えて(3)『宗鏡録』が提示した修証論――証悟(悟り)の後に二種の修行を並置する構造――について、それが後代の中国・日本の著名な禅僧にも共有されていることが判明したため、その関係について分析を進めている。その成果の一部を「白隠禅における坐禅と公案:大慧の看話禅との比較」「大慧宗杲と悟りの構造」と題する論文にまとめた。
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永明延寿的浄土実践和思想
永明长寿净土日本实用思想
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[杉村靖彦, 渡名喜庸哲, 長坂真澄 編著, 柳幹康, 柳幹康, 立正大学人文科学研究所創立60周年記念論集編集委員会 (編), 柳幹康]
通讯作者:
柳幹康
中世禅の知
中世纪禅宗知识
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[末木文美士(監修・著), 榎本渉・亀山隆彦・米田真理子(編著)]
通讯作者:
榎本渉・亀山隆彦・米田真理子(編著)
白隠禅における坐禅と公案
白院禅中的坐禅和公案
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[杉村靖彦, 渡名喜庸哲, 長坂真澄 編著, 柳幹康]
通讯作者:
柳幹康
大慧宗杲の悟りの構造
大慧宗绪悟道的结构
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
インド哲学仏教学研究
影响因子:
--
作者:
[Yasutomo NISHI (西 康友), Chihiro MAYUZUMI (黛 千洋), Go Okui, 柳幹康]
通讯作者:
柳幹康
永明延寿伝の変遷:「官銭放生」説を中心に
永明圆珠的历史变迁:以“官府北条”论为中心
DOI:
--
发表时间:
2021
期刊:
影响因子:
--
作者:
[杉村靖彦, 渡名喜庸哲, 長坂真澄 編著, 柳幹康, 柳幹康, 立正大学人文科学研究所創立60周年記念論集編集委員会 (編), 柳幹康, 戸谷洋志, 柳幹康]
通讯作者:
柳幹康
共 17 条
『宗鏡録』の研究--唐から宋への仏教思想の展開--
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批准号:12J07297
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.07万
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财政年份:2012
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负责人:柳 幹康
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依托单位:
海外基金