河川環境改変がニホンウナギの分布や成長に与える影響の解明
河川環境改変がニホンウナギの分布や成長に与える影響の解明
批准号:
13J06053
负责人:
板倉 光
金额:
$1.28万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2013
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2013-04-01 至 2015-03-31
中文摘要
護岸や河川横断工作物による生息環境の変化がニホンウナギの成長期にあたる黄ウナギの生態に与える影響を理解することが本研究の目的である.初めに,日本の18河川と9湖沼の漁獲量減少率と護岸率との関係を検討した結果,護岸率が高い河川・湖沼ほど減少率が高いことを発見し,護岸による環境改変が本種の生息に悪影響を与える可能性が示された.利根川で野外調査を実施した.テレメトリー実験の結果,黄ウナギは夜間の1時間に数10m程度しか移動しないこと,冬は活動しないこと,1年間の行動圏が狭いこと,元々の生息場所への回帰性を持つこと,個体間の行動圏の重複は少ないことなどが分かった,また,汽水~淡水域の護岸域と自然河岸域(計15地点)から黄ウナギ586個体を採集したところ,護岸域の密度と肥満度は自然河岸域よりも低く,その傾向は小型個体で顕著であることが分かった.胃内容物,遺伝子,炭素・窒素安定同位体比の解析から黄ウナギの摂餌生態を検討した結果,摂餌量は護岸域の方が低く,このことが水域間の肥満度の差を生み出すものと推測された.自然河岸域の主要な餌生物は陸生ミミズ類と推定されたが,これらは護岸域で採集された個体の胃内容物からは全く出現しなかった.これにより,護岸はミミズ類の供給を通した陸-河川生態系の繋がりを断ち切っていることが示唆された.支流根木名川での採集調査からは,護岸であってもブロックや蛇籠の区間は黄ウナギが高密度で生息しており,これらの構造物は黄ウナギの生息環境を再生・保全する上で非常に重要であることが示された.耳石酸素炭素安定同位体比を用いて天然加入個体と放流個体の識別法を開発し,利根川河口堰の上・下流域で採集された個体を判別したところ,調査した全ての水域で天然加入個体が高い割合を示したことから,本河口堰はニホンウナギの上流への移動をある程度可能にしていることが推察された.
英文摘要
護岸や河川横断工作物による生息環境の変化がニホンウナギの成長期にあたる黄ウナギの生態に与える影響を理解することが本研究の目的である.初めに,日本の18河川と9湖沼の漁獲量減少率と護岸率との関係を検討した結果,護岸率が高い河川・湖沼ほど減少率が高いことを発見し,護岸による環境改変が本種の生息に悪影響を与える可能性が示された.利根川で野外調査を実施した.テレメトリー実験の結果,黄ウナギは夜間の1時間に数10m程度しか移動しないこと,冬は活動しないこと,1年間の行動圏が狭いこと,元々の生息場所への回帰性を持つこと,個体間の行動圏の重複は少ないことなどが分かった,また,汽水~淡水域の護岸域と自然河岸域(計15地点)から黄ウナギ586個体を採集したところ,護岸域の密度と肥満度は自然河岸域よりも低く,その傾向は小型個体で顕著であることが分かった.胃内容物,遺伝子,炭素・窒素安定同位体比の解析から黄ウナギの摂餌生態を検討した結果,摂餌量は護岸域の方が低く,このことが水域間の肥満度の差を生み出すものと推測された.自然河岸域の主要な餌生物は陸生ミミズ類と推定されたが,これらは護岸域で採集された個体の胃内容物からは全く出現しなかった.これにより,護岸はミミズ類の供給を通した陸-河川生態系の繋がりを断ち切っていることが示唆された.支流根木名川での採集調査からは,護岸であってもブロックや蛇籠の区間は黄ウナギが高密度で生息しており,これらの構造物は黄ウナギの生息環境を再生・保全する上で非常に重要であることが示された.耳石酸素炭素安定同位体比を用いて天然加入個体と放流個体の識別法を開発し,利根川河口堰の上・下流域で採集された個体を判別したところ,調査した全ての水域で天然加入個体が高い割合を示したことから,本河口堰はニホンウナギの上流への移動をある程度可能にしていることが推察された.
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Studies on ecology and conservation of the Japanese eel related to habitat degradation in Tone River, Japan.
日本鳗鱼与生境退化相关的生态学和保护研究,日本。
DOI:
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发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Kimura, S. and Itakura, H]
通讯作者:
H
護岸がニホンウナギの生態に与える影響
海堤对日本鳗鱼生态的影响
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[板倉光・木村伸吾]
通讯作者:
板倉光・木村伸吾
河川改修による生息環境の変化はニホンウナギにどのような影響を与えるか?
河流改善导致的栖息地变化将如何影响日本鳗鱼?
DOI:
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发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Kuroda T, Hasuo E, Labonte K, Laflamme V, Grondin S, 板倉光・三宅陽一・北川貴士・木村伸吾, 板倉光・三宅陽一・北川貴士・木村伸吾]
通讯作者:
板倉光・三宅陽一・北川貴士・木村伸吾
ニホンウナギのホームレンジと帰巣性
日本鳗鱼的活动范围和归巢能力
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Nakajima, Y., Hasuo, E., Yamashita, M., Haraguchi, Y., 板倉光・甲斐野翼・三宅陽一・北川貴士・木村伸吾]
通讯作者:
板倉光・甲斐野翼・三宅陽一・北川貴士・木村伸吾
バイオテレメトリーを用いた利根川におけるニホンウナギの分布と移動特性
利用生物遥测技术研究利根川日本鳗鱼的分布和运动特征
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[永山聡子, Hikaru Itakura, 永山聡子, 板倉光・海部健三・木村伸吾, 永山聡子, 板倉光・三宅陽一・北川貴士・木村伸吾]
通讯作者:
板倉光・三宅陽一・北川貴士・木村伸吾
共 21 条
地球温暖化・海洋熱波が沿岸性水産重要魚類の生産に与える影響評価
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批准号:24H00518
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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资助金额:$31.03万
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财政年份:2024
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负责人:板倉 光
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依托单位:
海と川を繋ぐ生物多様性保全に向けた魚類回遊研究の新展開:高解像度の移動推定
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批准号:22K19200
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项目类别:Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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资助金额:$4.08万
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财政年份:2022
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负责人:板倉 光
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依托单位:
気候変動に対するニホンウナギの応答機構:緯度勾配と多様な生息域利用に着目して
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批准号:21H02265
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$11.23万
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财政年份:2021
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负责人:板倉 光
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依托单位:
森川海の連続性に着目したニホンウナギの回遊生態の解明と保全に関する研究
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批准号:16J01523
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.83万
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财政年份:2016
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负责人:板倉 光
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依托单位: