母体感染による神経発達障害の脳形成異常のメカニズムの解明と新規治療戦略の提案
母体感染による神経発達障害の脳形成異常のメカニズムの解明と新規治療戦略の提案
批准号:
20K16938
负责人:
塚田 剛史
金额:
$2.66万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2021-03-31
中文摘要
妊娠中期の母体免疫活性化は、神経発達障害の危険因子の1つである。脳形成過程の異常は、脳の奇形を引き起こし、母体免疫活性化によって誘発される発達障害の表現型につながる可能性がある。本研究では、母体のウイルス感染を模倣するために、合成二重鎖RNA [Poly(I:C)]を胎齢12.5日のC57BL/6J マウスに腹腔内投与した。神経新生の病理組織学的解析は、Pax6、Tbr2、および Tbr1 のマーカーを使用して行った。これらの胎児では、 poly(I:C)投与後 24 時間で、Pax6 陽性神経前駆細胞と Pax6とTbr2 にdouble positiveを示す細胞の割合に有意な増加が観察された。Poly(I:C)投与後 48 時間の Tbr1 陽性ニューロンの割合に違いはみられなかった。胎齢18.5 日では、生理食塩水を投与した対照群よりも、poly(I:C)投与した群の方が、Pax6 陽性および Tbr2 陽性の神経前駆細胞が多かった。 胎齢12.5日での胎児脳における poly(I:C) 誘発による発現変動遺伝子のGene ontology解析では、発現変動遺伝子は、生物学的プロセスのカテゴリーにおいてサイトカインへの応答、酸素レベルの低下への応答などにエンリッチされていた。胎齢13.5日では、統合ストレス応答のエフェクターであるAtf4の発現が有意に上昇していた。本研究結果は、胎齢12.5日 でのPoly(I:C) 誘発母体免疫活性化が神経新生過程の異常を引き起こすこと、胎児脳でAtf4の発現が上昇することを示した。これらの知見は、母体免疫活性化が引き起こす神経新生異常とそれに基づく神経発達障害発症のメカニズムに新たな視点を提供するものと考えられた。
英文摘要
妊娠中期の母体免疫活性化は、神経発達障害の危険因子の1つである。脳形成過程の異常は、脳の奇形を引き起こし、母体免疫活性化によって誘発される発達障害の表現型につながる可能性がある。本研究では、母体のウイルス感染を模倣するために、合成二重鎖RNA [Poly(I:C)]を胎齢12.5日のC57BL/6J マウスに腹腔内投与した。神経新生の病理組織学的解析は、Pax6、Tbr2、および Tbr1 のマーカーを使用して行った。これらの胎児では、 poly(I:C)投与後 24 時間で、Pax6 陽性神経前駆細胞と Pax6とTbr2 にdouble positiveを示す細胞の割合に有意な増加が観察された。Poly(I:C)投与後 48 時間の Tbr1 陽性ニューロンの割合に違いはみられなかった。胎齢18.5 日では、生理食塩水を投与した対照群よりも、poly(I:C)投与した群の方が、Pax6 陽性および Tbr2 陽性の神経前駆細胞が多かった。 胎齢12.5日での胎児脳における poly(I:C) 誘発による発現変動遺伝子のGene ontology解析では、発現変動遺伝子は、生物学的プロセスのカテゴリーにおいてサイトカインへの応答、酸素レベルの低下への応答などにエンリッチされていた。胎齢13.5日では、統合ストレス応答のエフェクターであるAtf4の発現が有意に上昇していた。本研究結果は、胎齢12.5日 でのPoly(I:C) 誘発母体免疫活性化が神経新生過程の異常を引き起こすこと、胎児脳でAtf4の発現が上昇することを示した。これらの知見は、母体免疫活性化が引き起こす神経新生異常とそれに基づく神経発達障害発症のメカニズムに新たな視点を提供するものと考えられた。
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母体ー胎児間LIFシグナルリレーはラット胎児における大脳においてIGF-1の発現を誘導する
母胎LIF信号传递诱导大鼠胎儿大脑IGF-1表达
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[高田 翔, 島田ひろき, 坂田ひろみ, 塚田剛史, 八田稔久]
通讯作者:
八田稔久
母体免疫活性化による出生後の免疫過剰反応の病態と障害臓器決定因子の解明
阐明母体免疫激活导致的产后免疫过度反应的病理学和器官衰竭的决定因素
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[清水 陽, 犀川 太, 塚田剛史, 坂田ひろみ, 酒井大輔, 東海林博樹, 八田稔久]
通讯作者:
八田稔久
Rapid and nondestructive tissue clearing system(RAP)を用いた免疫組織化学的解析法の検討
使用快速无损组织透明系统(RAP)检查免疫组织化学分析方法
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[坂田ひろみ, 内芝舞実, 塚田剛史, 島田ひろき, 酒井大輔, 東海林博樹, 八田稔久]
通讯作者:
八田稔久
DOI:
10.1016/j.bbrc.2019.11.059
发表时间:
2020-01-29
期刊:
BIOCHEMICAL AND BIOPHYSICAL RESEARCH COMMUNICATIONS
影响因子:
3.1
作者:
[Wang, He, Tsukada, Tsuyoshi, Hatta, Toshihisa]
通讯作者:
Hatta, Toshihisa
RAP-Bを用いた関節炎モデルマウスの四肢観察に関する研究
RAP-B对关节炎模型小鼠肢体观察的研究
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[狩山信夫, 坂田ひろみ, 塚田剛史, 島田ひろき, 八田稔久]
通讯作者:
八田稔久
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