食品に生成される長寿命ラジカル種の特定と生物個体中における挙動の解明
食品に生成される長寿命ラジカル種の特定と生物個体中における挙動の解明
批准号:
19K15781
负责人:
菊地 正博
金额:
$2.83万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
本研究では、照射された食品等に生成した照射誘導ラジカルが体内に取り込まれた時の、生体内におけるラジカル挙動を明らかにすることを目的とする。照射誘導ラジカルは、原理的には電子スピン共鳴(ESR)法で検出でき、生体試料のESR測定は、乾燥や凍結の処理後に測定が可能になる。しかし、生体内挙動の解明には生体反応が進行する状態、即ち細胞に水が存在する状態で測定できる必要がある。研究初年度は、キャピラリー試料管を用いて細胞をそのままESR測定できることを確認した。研究2年目は、液体の水が存在する状態の生体試料中から照射誘導ラジカルが検出できるかを検討した。研究3年目は、食品中の生体ラジカルをキャピラリー試料管に封入する手法を検討した。研究4年目である今年度は、細胞中のMnの挙動を理解するため、照射による標準物質のシグナル変化やMn含有酵素の活性変化を調べた。①Mn2+はMn原子のN殻の2電子が抜けて電離した状態で、M殻の不対電子がESRに関与しいる。細胞内でのMn存在状態を知るため、標準物質として酸化数(II~IV)の化合物を調べたが、照射前後で殆どシグナル変化がなかった。このことから、生物で観測されるMn2+イオンは照射による電離で生じた訳ではないことが示唆された。②細胞内でMnは、活性酸素を無毒化するSOD酵素の活性中心などに存在する。In vitro SODの活性測定は、xanthine oxidaseと共存させてcytochrome Cの還元抑制について測定とする。照射したin vitro SODは線量増加に伴って失活したが、ESR測定では感度が足りず検出できなかった。③リンゴ・カンキツを対象に照射した結果、物理化学的性状や食味は照射前後で殆ど変化しないことが分かったので、外国雑誌に投稿した。
英文摘要
本研究では、照射された食品等に生成した照射誘導ラジカルが体内に取り込まれた時の、生体内におけるラジカル挙動を明らかにすることを目的とする。照射誘導ラジカルは、原理的には電子スピン共鳴(ESR)法で検出でき、生体試料のESR測定は、乾燥や凍結の処理後に測定が可能になる。しかし、生体内挙動の解明には生体反応が進行する状態、即ち細胞に水が存在する状態で測定できる必要がある。研究初年度は、キャピラリー試料管を用いて細胞をそのままESR測定できることを確認した。研究2年目は、液体の水が存在する状態の生体試料中から照射誘導ラジカルが検出できるかを検討した。研究3年目は、食品中の生体ラジカルをキャピラリー試料管に封入する手法を検討した。研究4年目である今年度は、細胞中のMnの挙動を理解するため、照射による標準物質のシグナル変化やMn含有酵素の活性変化を調べた。①Mn2+はMn原子のN殻の2電子が抜けて電離した状態で、M殻の不対電子がESRに関与しいる。細胞内でのMn存在状態を知るため、標準物質として酸化数(II~IV)の化合物を調べたが、照射前後で殆どシグナル変化がなかった。このことから、生物で観測されるMn2+イオンは照射による電離で生じた訳ではないことが示唆された。②細胞内でMnは、活性酸素を無毒化するSOD酵素の活性中心などに存在する。In vitro SODの活性測定は、xanthine oxidaseと共存させてcytochrome Cの還元抑制について測定とする。照射したin vitro SODは線量増加に伴って失活したが、ESR測定では感度が足りず検出できなかった。③リンゴ・カンキツを対象に照射した結果、物理化学的性状や食味は照射前後で殆ど変化しないことが分かったので、外国雑誌に投稿した。
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
放射線照射食品への理解促進の試み・・・芽止めじゃがいもの試食に着目
尝试增进对辐照食品的了解:重点品尝发芽的土豆
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[千葉悦子, 小林泰彦, 菊地正博]
通讯作者:
菊地正博
Effects of γ-irradiation as phytosanitary treatment on the quality of Japanese fruits and the survival of their regulated pests
γ射线植物检疫处理对日本水果品质及其限定害虫生存的影响
DOI:
10.1016/j.radphyschem.2023.110918
发表时间:
2023
期刊:
Radiation Physics and Chemistry
影响因子:
2.9
作者:
[Kikuchi Masahiro, Seito Hajime, Kobayashi Yasuhiko, Todoriki Setsuko, Yaginuma Katsuhiko, Kishimoto Hidenari, Mochizuki Masatoshi, Mishiro Koji]
通讯作者:
Mishiro Koji
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