中近世における港町の空間構造研究
中近世における港町の空間構造研究
批准号:
20J14952
负责人:
三好 志尚
金额:
$0.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-24 至 2022-03-31
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英文摘要
本研究は中近世の港町景観の変遷過程を復原し、その景観変化を同時代の政治・社会・経済の中で位置づけることで、日本における港町の近世化の一端を明らかにすることを課題としている。本年度は主に瀬戸内海における複数の港町を対象として、近世初期における港町の景観変化とそれに対する幕藩権力の関与について比較検討を行った。近世初期は大坂・江戸を中心とした流通構造が構築されつつある時期であり、特に幕藩権力は年貢米の廻漕や参勤交代の拠点として港町を使用するようになっていたことが知られる。そこで広島藩の複数の港町を対象として中世末から近世初期にかけての景観変化を復原し、それぞれの景観変化の中で幕藩権力がどのように公的施設を配置していたのかを把握し、比較考察した。ここで着目した幕藩権力の公的施設とは蔵、番所、役所などであり、さらに護岸や堀の築造などの幕藩権力による水際線の改変も考慮に加えた。この検討の結果、広島藩は中世から存在した港町の集落そのものには大きな改造を施すことはなく、公的施設は既存集落の縁辺に配置する傾向にあった。そして既存集落が面する港とは異なる場所に、公的施設に対応する港を設けていたことが分かった。またこのような広島藩の事例を相対化することを目的として、同じ瀬戸内海の讃岐国や備前国、備中国の港町を対象とした検討も行った。その結果、これらの地域でも広島藩と同様の特徴を持つ事例が見出された。従って広島藩の港町に見られた公的施設の配置と既存集落の関係は、瀬戸内海においては港町の近世化の景観的特徴として概ね一般性のあるものだったことが窺えた。
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