古代日本語の訓詁と表記体の研究
古代日本語の訓詁と表記体の研究
批准号:
20K00645
负责人:
佐野 宏
金额:
$2.33万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2020
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2020-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
前年度の成果を受けて「字音仮名」についての検討を経て、「借音仮名」と「 字音語」の関係について表記論の観点から分析を試みた。とくに『萬葉集』の和歌本文に用いられた「漢語」は享受史上に和訓を施されることもあるが、律令用語、仏教用語(仏教由来の語彙群)は音読された字音語としての訓が付されることがある。「過所奈之尓」(万3754)「五位乃冠」(万3858)「波羅門乃」(万3856)「塔尓莫依」(3828)の「過所」「五位」「波羅門」「塔」は字音語とみられるが、合拗音や撥音、入声音の類をどのように仮名表記するかという問題は後世の「字音仮名遣い」の課題にも似た問題を抱えている。尾山慎(2022)「万葉集における字音語とその認定を巡る方法論について」(第七十五回萬葉学会全国大会、発表要項)が指摘するように、萬葉集の享受史上は夙に井上通泰『萬葉集新考』が他に先駆ける形で積極的に字音語を採用しているが、歌詞中の字音語の扱いは揺れている。一方で、字音語が訓字として機能している点は和訓を伴う訓字と何ら変わりはなく、「絶塔浪尓(たゆたふなみに)」(万1089)のように二合仮名での「塔」は事実上の訓仮名相当でもある。「漢語」と「字音語」はしばしば同義的に用いられるが、しかし、表記体としては字義の第一次表意性から訓字表記であって、いわばその仮借運用として借音仮名を位置づけることができる。訓字と仮名はそれぞれ表語と表音の、語と音節にわたる表記体に対する名称でもあるから、表記体から眺めた場合には借音仮名と借訓仮名はいずれも訓仮名であるとも見なしえる。漢語はその中国語語彙としての第一次表意性と、詩文に典拠を有する場合にはさらに文芸的位相を語彙論的に有するが、その意味喚起の階層性と、訓読を介して和語へと翻訳されるあり方、さらには字音語のまま和読されるあり方、この相互関係の解明が次なる課題である。
英文摘要
前年度の成果を受けて「字音仮名」についての検討を経て、「借音仮名」と「 字音語」の関係について表記論の観点から分析を試みた。とくに『萬葉集』の和歌本文に用いられた「漢語」は享受史上に和訓を施されることもあるが、律令用語、仏教用語(仏教由来の語彙群)は音読された字音語としての訓が付されることがある。「過所奈之尓」(万3754)「五位乃冠」(万3858)「波羅門乃」(万3856)「塔尓莫依」(3828)の「過所」「五位」「波羅門」「塔」は字音語とみられるが、合拗音や撥音、入声音の類をどのように仮名表記するかという問題は後世の「字音仮名遣い」の課題にも似た問題を抱えている。尾山慎(2022)「万葉集における字音語とその認定を巡る方法論について」(第七十五回萬葉学会全国大会、発表要項)が指摘するように、萬葉集の享受史上は夙に井上通泰『萬葉集新考』が他に先駆ける形で積極的に字音語を採用しているが、歌詞中の字音語の扱いは揺れている。一方で、字音語が訓字として機能している点は和訓を伴う訓字と何ら変わりはなく、「絶塔浪尓(たゆたふなみに)」(万1089)のように二合仮名での「塔」は事実上の訓仮名相当でもある。「漢語」と「字音語」はしばしば同義的に用いられるが、しかし、表記体としては字義の第一次表意性から訓字表記であって、いわばその仮借運用として借音仮名を位置づけることができる。訓字と仮名はそれぞれ表語と表音の、語と音節にわたる表記体に対する名称でもあるから、表記体から眺めた場合には借音仮名と借訓仮名はいずれも訓仮名であるとも見なしえる。漢語はその中国語語彙としての第一次表意性と、詩文に典拠を有する場合にはさらに文芸的位相を語彙論的に有するが、その意味喚起の階層性と、訓読を介して和語へと翻訳されるあり方、さらには字音語のまま和読されるあり方、この相互関係の解明が次なる課題である。
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痩々亭骨皮道人著述・校閲等関係書目一覧(稿)
与仙庭道人相关的著作、校对等一览(草稿)
DOI:
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发表时间:
2023
期刊:
国文学
影响因子:
--
作者:
[山根(吉長)智恵, 高村遼, 村井宏栄, 山根(吉長)智恵, 乾善彦]
通讯作者:
乾善彦
上代文献における文字論・表記論的研究の方法と課題
古代文学文字理论/符号研究的方法与问题
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
日本文化研究ジャーナル
影响因子:
--
作者:
[椎名渉子,黄淳雅,青木壮馬,青木凪 ,稲葉りりか,園原七海,谷田きらら,細江菜乃子, 山中陽菜, 竹田晃子, 山田健三, 蜂矢真郷, 川﨑めぐみ, Hi-Gyung Byun, 内田賢徳, 椎名渉子, 川﨑めぐみ, 井上史雄 半沢康, 佐野宏, 椎名渉子, 竹田晃子, 井上史雄 半沢康 山下暁美, 椎名渉子, 乾善彦, 角岡賢一, 井上史雄, 椎名渉子, 尾山慎]
通讯作者:
尾山慎
「字音語」と仮名
“声音词”和假名
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[奥村和美, 奥田俊博, 佐野宏, 奧村和美, 奥田俊博, 奥田俊博, 西一夫, 大橋賢一, 大橋賢一, 茂野智大, 白井伊津子・平舘英子・岩田芳子・安井絢子・茂野智大, 大橋賢一, 茂野智大, 奥田俊博, 西一夫, 奥田俊博, 奥村和美, 茂野智大, 奥村和美, 奥村和美, 白井伊津子, 白井伊津子, 西一夫, 西一夫, 大橋賢一, 奥田俊博, 西一夫, 奥村和美, 西一夫, 西一夫, 佐野宏]
通讯作者:
佐野宏
漢文訓読と和歌散文連接形式の展開
Kanbun kundoku 和 waka 散文连接格式的开发
DOI:
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发表时间:
2023
期刊:
奥村佳代子編著『周縁資料と言語接触研究』
影响因子:
--
作者:
[So Miyagawa and Heike Behlmer, 乾善彦]
通讯作者:
乾善彦
雄略天皇御製歌――文脈付帯語の形成について――
裕历天皇的诗 - 论上下文附加词的形成 -
DOI:
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发表时间:
2021
期刊:
古代文学
影响因子:
--
作者:
[尾山慎, 佐野宏, 尾山慎, 佐野宏]
通讯作者:
佐野宏
共 21 条
古代和歌における歌体認識の成立過程の研究
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批准号:17720107
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$0.77万
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财政年份:2005
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负责人:佐野 宏
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依托单位:
海外基金