古代和歌における歌体認識の成立過程の研究
古代和歌における歌体認識の成立過程の研究
批准号:
17720107
负责人:
佐野 宏
金额:
$0.77万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2007
中文摘要
萬葉集の字余りと脱落想定表記との関係から、和歌の定型の枠組みについてその成立過程を考えた。本件課題において考察した一つの到達点として、次のことが言い得るものと考える。まず、古代日本語における「歌」の表記の成立は、口承された音声的音楽的なウタの旋律を記憶に留めてみ「歌詞」を記すところから出発した。これはウタから旋律構造と歌詞とを分離したことを示す。歌詞を唱^^<うた>う-唱歌する-場合、ウタの旋律構造が歌詞の表記に投射される。このとき旋律上のフレームによって、表記上の文字列が分節されたと考えられる。それは「唱うための分節化」であったが、そのことが旋律構造を、表記上に「句」の構造として了解させる契機となった。「句」構造とは旋律構造を特定する-その旋律構造に歌詞を載せる-ための、表記上に了解された読みの枠組みである。その歌詞の表記法は、恐らくは「一字一音式の仮名表記」によって書記されたと考えられる。この表記法の選択と、唱うことにおいて句構造を捉えようとする読みの了解が「句」という単位が文字数によって把握されることを結果的に導いたと考えられる。音数律が表記上の句構造指標として成立したと考えられる。従って、音数律は音声上のウタの実態には存在しないとみてまず問題がない。句構造を了解するところには、声の「ウタ」は、それを文字によって写像した文字の「歌」を自身の今ひとつの姿としてもったことになる。それが「声」ならぬ「韻」をもった詩形としての「歌」である。このとき、声楽上の「ウタ」の定型と、表記上の「歌」の定型との二重構造ぶ生じている。書かれるウタとしての「歌」の文体様式という構造は、個人によるその構造の変更を抑制している。これが、現在我々がいうところの57定型の枠組みである。ところが、定型は今ひとつある。それは唱われる「歌」としての、声の「ウタ」の旋律構造である。それに対する了解は、「唱えること」においての表記上に幅-自由度-をもっている。つまり、文体様式が拘束する「歌」の構造=歌体が、旋律構造への拡散を抑制しっつあるところに、字余り句があり、脱落想定表記があると見通せる。
英文摘要
萬葉集の字余りと脱落想定表記との関係から、和歌の定型の枠組みについてその成立過程を考えた。本件課題において考察した一つの到達点として、次のことが言い得るものと考える。まず、古代日本語における「歌」の表記の成立は、口承された音声的音楽的なウタの旋律を記憶に留めてみ「歌詞」を記すところから出発した。これはウタから旋律構造と歌詞とを分離したことを示す。歌詞を唱^^<うた>う-唱歌する-場合、ウタの旋律構造が歌詞の表記に投射される。このとき旋律上のフレームによって、表記上の文字列が分節されたと考えられる。それは「唱うための分節化」であったが、そのことが旋律構造を、表記上に「句」の構造として了解させる契機となった。「句」構造とは旋律構造を特定する-その旋律構造に歌詞を載せる-ための、表記上に了解された読みの枠組みである。その歌詞の表記法は、恐らくは「一字一音式の仮名表記」によって書記されたと考えられる。この表記法の選択と、唱うことにおいて句構造を捉えようとする読みの了解が「句」という単位が文字数によって把握されることを結果的に導いたと考えられる。音数律が表記上の句構造指標として成立したと考えられる。従って、音数律は音声上のウタの実態には存在しないとみてまず問題がない。句構造を了解するところには、声の「ウタ」は、それを文字によって写像した文字の「歌」を自身の今ひとつの姿としてもったことになる。それが「声」ならぬ「韻」をもった詩形としての「歌」である。このとき、声楽上の「ウタ」の定型と、表記上の「歌」の定型との二重構造ぶ生じている。書かれるウタとしての「歌」の文体様式という構造は、個人によるその構造の変更を抑制している。これが、現在我々がいうところの57定型の枠組みである。ところが、定型は今ひとつある。それは唱われる「歌」としての、声の「ウタ」の旋律構造である。それに対する了解は、「唱えること」においての表記上に幅-自由度-をもっている。つまり、文体様式が拘束する「歌」の構造=歌体が、旋律構造への拡散を抑制しっつあるところに、字余り句があり、脱落想定表記があると見通せる。
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萬葉集の字余りと脱落想定表記-定型に対する共通了解の観点から-
《万叶集》中的过多字符和假定遗漏 - 从固定形式的共同理解的角度 -
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
萬葉(萬葉学会) 第193号
影响因子:
--
作者:
[秋元実治, 保坂道雄(編), Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, 門脇 蕪, 門脇 蕪, 門脇 薫, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏]
通讯作者:
佐野 宏
萬葉集における非単独母音性の字余りの特質
万叶集非单韵母附加字的特征
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
日本語と方言-筑紫語学論叢II-(風間書房) 第2巻
影响因子:
--
作者:
[秋元実治, 保坂道雄(編), Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, 門脇 蕪, 門脇 蕪, 門脇 薫, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏]
通讯作者:
佐野 宏
脱落想定表記の特質-母音脱落条件との関わりから-
假设省略的符号的特征 - 从与元音省略条件的关系来看 -
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
文学史研究(文学史研究会) 47号
影响因子:
--
作者:
[秋元実治, 保坂道雄(編), Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, 門脇 蕪, 門脇 蕪, 門脇 薫, 佐野 宏, 佐野 宏]
通讯作者:
佐野 宏
萬葉集における非単独母音性の字余りの性格-A群とB群の関わりから-
万叶集非单元音字符的特征 - 从A组和B组的关系来看 -
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
筑紫語学論叢II-日本語史と方言-(筑紫国語学談話会編)(風間書房)
影响因子:
--
作者:
[秋元実治, 保坂道雄(編), Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, 門脇 蕪, 門脇 蕪, 門脇 薫, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏]
通讯作者:
佐野 宏
書記論と表記論との発想の違いは何か
书写理论和记谱理论在思想上有什么区别?
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
国文学 解釈と教材の研究(學燈社) 第51巻4号
影响因子:
--
作者:
[秋元実治, 保坂道雄(編), Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, Kiyomi Kusumoto, 門脇 蕪, 門脇 蕪, 門脇 薫, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏, 佐野 宏]
通讯作者:
佐野 宏
共 10 条
古代日本語の訓詁と表記体の研究
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批准号:20K00645
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.33万
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财政年份:2020
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负责人:佐野 宏
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依托单位: