いわゆる無過失責任の比較法的検討

所谓无过错责任的比较法律审查

基本信息

批准号：
20K01360
负责人：
山本周平
金额：
$ 2.75万
依托单位：
Hokkaido University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2020
资助国家：
日本
起止时间：
2020-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究は、ドイツ法およびアメリカ法を主たる対象としつつ、いわゆる無過失責任（自己の過失行為を要件としない責任）に関する基礎的検討を目的とするものである。2022年度は、前年度に引き続き、主としてアメリカ法の検討を行った。とりわけ、第3次不法行為法リステイトメント20条に定められた、異常に危険な活動（abnormally dangerous activity）についての厳格責任を検討する論文を公表したことが、2022年度の主たる成果である。この論文では、リステイトメントの注釈を参照しつつ、同条による責任の正当化根拠と要件について、関連するアメリカ法上の議論と併せて検討するとともに、ドイツ法における危険責任と比較した際に特徴的とみられる点（「活動」が要件となる点、予見可能性が要求されている点、および一般的慣行（common usage）について厳格責任が認められない点）について一定の考察を行った。なお、第1次および第2次不法行為法リステイトメントにおける厳格責任についても一定の検討は行ったが、これらについては、紙幅の都合上、論文の中に反映させることができなかった。そのほかには、上記の検討に関連するアメリカ法上の議論に加え、アメリカ法における厳格責任の起源とされるイギリス法についても、一定のリサーチを行った。イギリスにおいては、Rylands v. Fletcherにより厳格責任が認められたと理解されているものの、その射程は後の判例によってかなり限定されている。また、アメリカ法でも、リステイトメントにおける一般的な規律の存在にもかかわらず、実際にはその射程は限定的であるという指摘も見られる。こうした状況は、ドイツ法における危険責任と比較しても特徴的なものであり、両者の比較を通じて日本法に対しても重要な視点が得られるものと思われる。

这项研究的目的是从根本上研究所谓的“无过错责任”（不需要该人的疏忽的责任），而主要针对德国和美国法律。在2022财年，与上一年一样，我们主要审查了美国法律。特别是，我们在2022财政年度的主要成就是一篇论文的出版，该论文审查了《第三次侵权法》上述法案第20条规定的严格危险活动的严格责任。在参考清单评论时，我们研究了本文根据本文的责任理由的基础和要求，并与美国法律下的相关讨论结合使用，并且我们还研究了与德国法律下的风险责任相比，与德国法律相比（“活动”是“要求”的事实，严格的责任是必需的，并且对普通量的使用不明显）。此外，尽管在第一和第二侵权行为的上市中对严格责任提出了某些考虑，但由于本文的局限性，这些侵权行为不能反映在论文中。除了与上述考虑有关的美国法律所述的讨论之外，我们还对英国法律进行了某些研究，据信这是美国法律严格责任的起源。尽管在英国据了解，Rylands诉Fletcher已承担了严格的责任，但其范围受到后期先例的限制。还有一些美国法律，尽管上市方面有一般的纪律，但其范围实际上是有限的。与德国法律规定的风险责任相比，这种情况是与众不同的，看来可以通过比较两者来获得对日本法律的重要观点。