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近代日本の先祖祭祀と文化的アイデンティティ―東アジアとの差異化の観点から―

近代日本的祖先仪式与文化认同：从与东亚的分化角度看

基本信息

批准号：
19J01140
负责人：
問芝志保
金额：
$ 1.58万
依托单位：
National Museum of Japanese History
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2019
资助国家：
日本
起止时间：
2019-04-25 至 2022-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

研究期間3年のうち、初年度の平成31年度（令和元年度）は、「明治初期の神葬祭政策下で形成された墓地観・墓観」を明らかにすることを目的として、近世末期～明治20年頃までの間における神葬祭墓地をめぐる思想や言説について、主に国内の図書館や資料館を活用して資料収集を行い、その内容の分析を行った。また、現存する神葬祭墓地での実地調査も行った。2年目の令和2年度は、「明治中期～大正初期頃における啓蒙主義的・開明派知識人におけるアジア葬送文化に対する評価」をテーマとし、国内における資料収集（『臺灣文化志』（昭和3）、『朝鮮彙報』（大正8）、『臺灣慣習記事』（明治40）など）を行い、内容を検討した。令和3年度は、当初の計画では台湾現地での資料収集・調査を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルス流行のため台湾への出張がかなわなかったため、研究計画の大幅な見直しを行わざるをえなかった。そこで、本年度は海外研究を断念することとし、研究目的のなかでも、近代以降の日本国内で〈あるべき日本の先祖祭祀と墓制〉がいかに構想され現実化されていったのかを、具体的事例にそくして明らかにすることを目指す方針を定めた。具体的には神戸市中央区にある神戸春日野墓地（寛永年間、徳川三代将軍家光の治世に創設されたとされる）を調査対象地とし、当該墓地に関わる文献資料を収集した。また、当墓地を運営する「春日野墓地協会」の役員・会員5名へのインタビュー調査を実施した。400年近い歴史のある当墓地が、いかなる意識や観念によって運営・利用されているかを検討した。以上の成果についてはすでに中間報告としての内容で「現代都市社会と家墓の継承――神戸市の旧共有墓地を事例に」と題し國學院大學日本文化研究所研究会（オンライン開催）において報告している。次年度初頭までに補足的調査・分析を行い、得られた成果を論文として学術誌に投稿予定である。

The research period is 3 years, the first year is Heisei 31 years (Reiwa Yuan), the purpose of "Formation of the cemetery under the policy of the early Meiji period" is clear, and the period from the end of the modern era to the 20th year of Meiji period is clear. There is a survey of the existing sacred burial sites. In 2002, the Ministry of Foreign Affairs and the Ministry of Foreign Affairs of the People's Republic of China issued a report on the collection of data on "Taiwan Culture"(Showa 3),"Korea Daily"(Taisho 8), and "Taiwan Habits"(Meiji 40). The data collection and investigation of the original plan for Taiwan in 2003 are scheduled. The new type of computer is popular in Taiwan, and the research plan is very straightforward. This year's overseas research has been completed, and the purpose of the research has been determined. In recent years, the Japanese ancestral temple system has been developed, and specific examples have been provided. A detailed survey of the Kyoto Kasugano Cemetery in the central area of Kyoto City was conducted to collect literature data on the cemetery. 5 members of the Kasugano Cemetery Association, who are responsible for the operation of the cemetery. 400 years of history, when the cemetery, consciousness, thought, operation, utilization, discussion The above results are presented in the report entitled "Modern Urban Society and the Inheritance of Family Tombs: Examples of Old Common Cemeteries in Kobe City" by the Research Institute of Japanese Culture, Kokugawa University. At the beginning of the next year, the investigation and analysis were completed, and the results were obtained.

项目成果

期刊论文数量（18）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

「都市の墓地問題の再検討」（パネル発表「『現代人の信仰構造』の成果と課題」パネル代表者および第3報告）

《城市公墓问题的再审视》（圆桌报告《“现代人的信仰结构”的成就与挑战》圆桌代表及第三次报告）

DOI：
发表时间：
2019
期刊：
影响因子：
0
作者：
西尾哲夫;東長靖編（池端蕗子）;問芝志保
通讯作者：
問芝志保

宗教と風紀：＜聖なる規範＞から読み解く現代

宗教与道德：从<神圣规范>解读现代世界

DOI：
发表时间：
2021
期刊：
影响因子：
0
作者：
石見和世;住吉智子;萩原久美子;森下直貴;SUGIMURA Shino;田村慶子・佐野真由子編著(森田担当部分コラム３）;Kaori Miyachi;林　葉子;Satomi Maruyama;萩原久美子;大山治彦・大束貢生・多賀太・伊藤公雄;稲垣惠一;石井香江;石見和世;伊藤颯姫・石丸径一郎;林　葉子;中村真由美;Kaori Miyachi;松本伊智朗・湯澤直美・川村雅則・山内太郎・小尾晴美・大石亜希子・丸山里美・鳥山まどか・鈴木佳代・杉山春・辻智子・阿部彩・中塚久美子・長瀬正子;稲垣惠一;Kae Ishii;高尾賢一郎・後藤絵美・小柳敦史編著（森田豊子第6章担当）
通讯作者：
高尾賢一郎・後藤絵美・小柳敦史編著（森田豊子第6章担当）

「調査をとおして見えてくる寺院と葬祭・墓地問題のこれから」（パネル発表「宗勢調査の可能性と個別課題へのアプローチ」第3報告）

“通过研究揭示寺庙、葬礼和墓地问题的未来”（小组演讲“宗教普查的可能性和解决个别问题的方法”第三次报告）