近現代日本における「先祖」観の社会的構築と国家政策の関係に関する宗教学的研究

近代日本“祖先”观念社会建构与国家政策关系的宗教研究

基本信息

批准号：
13J00524
负责人：
問芝志保
金额：
$ 1.92万
依托单位：
University of Tsukuba
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2013
资助国家：
日本
起止时间：
2013-04-01 至 2016-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

日本における〈先祖〉と〈墓〉概念・実践を歴史的存在として捉える場合、近代という時代はきわめて重要な意味を持つ。本研究は、先祖祭祀が日本近代という社会的文脈のなかでどのように構想され、現実化され、消費・受容され、現在に至るのかについて、いくつかのトピックを思想史や制度史、民衆史を横断した記述によって段階論的に明らかにすることで、日本の宗教状況の解明に貢献することを目指すものである。採用3年度目は、大正期以降にみられる、「文明化」された先祖観と対極をなすような“先祖霊のタタリ”や“墓相による家運の盛衰”といった、民衆的な先祖供養に関する言説とニーズの事例として、昭和戦前期において発生・台頭したいわゆる「墓相学」という宗教運動について調査研究を行った。昭和戦前期に刊行された墓相学関連の書籍や雑誌記事等を蒐集し、そこにおける墓相学草創の契機や、墓相家が誕生した背景、そしてどのような人々が墓相学のクライアントとなったのかについて分析を加えた。昭和戦前期は、近代墓地法制ならびに家墓の普及に伴う全国的な墓制の動揺、また都市における無縁墓の増加によって、社会全体で墓への関心が高まっていた。特に神道界・仏教界では陵墓や英霊公葬の問題が活発に議論され、日本民族固有の〈あるべき墓〉の姿が探求されて墓相学が結実していったことが理解された。また、家の没落や断絶への不安を抱え、自家にとっての〈あるべき墓〉のイメージを持たない人々が墓相学のクライエントとなっていったことがわかった。さらに、墓相家へのインタビュー調査を行うことで、宗教化がいかにして墓相学にたどりついたかの遍歴を明らかにすることができた。この研究成果の詳細は、2016年6月の「宗教と社会」学会において口頭発表し、また2016年度内に論文として発表する予定である。

当将日本祖先和坟墓的概念和实践视为历史生物时，现代时代具有极其重要的含义。这项研究旨在通过逐步阐明几个主题，包括意识形态，机构历史和流行历史，如何构想，祖先如何构思，消耗，被接受，并持续到现代日本的社交环境中，持续到现在。 In the third year of recruitment, we conducted research into the so-called "grave-symbiology" religious movement that emerged and emerged in the prewar period of the Showa period as examples of popular discourse and needs regarding ancestral memorial services, such as the "tatarisation of ancestor spirits" and the "rising of family luck due to graves," which are opposites to the "civilized" view of ancestors that have been seen since the Taisho时期。他收集了与在ampaa时代战前发表的严肃的科学有关的书籍和杂志文章，并分析了在那里创建严重的科学的触发因素，即严重地区家庭的诞生的背景，以及哪些人成为坟墓科学的客户。在星期时代的战前时期，随着现代墓地的传播和家庭坟墓的传播，国家动荡制度正在发抖，与城市中坟墓无关的增加导致对整个社会的兴趣增加。特别是，对佛教界的神道和佛教领域进行了积极的讨论，据了解，探索了“坟墓的音乐教派”，以找到日本人民独有的“音乐教派”，并实现了坟墓科学。还发现，那些担心房屋倒台并且没有“坟墓”的人应该成为坟墓合成的客户。此外，还进行了对码头家族的采访，以揭示宗教化导致严重主义的历史。这项研究发现的详细信息将于2016年6月在宗教与社会协会中口头介绍，并将在2016财政年度发表。