酸化還元によるスイッチング特性を有する新規パイ拡張コロールの合成
酸化還元によるスイッチング特性を有する新規パイ拡張コロールの合成
批准号:
19J14218
负责人:
植田 賢人
金额:
$1.09万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2021-03-31
中文摘要
ポルフィリン類縁体の外部刺激による構造変化の研究は、ポルフィリノイドの物性を著しく変化させる有用な手法であるとともに、芳香族性の本質に迫る基礎化学的な研究や分子エレクトロニクス材料への応用の点で興味が持たれている。特に近年、環拡張ポルフィリンやコロール二量体の研究において、二つ以上の安定状態間を酸化還元により可逆に変化させる研究が活発に行われるとともに、π拡張縮環ポルフィリンの研究により縮合環やヘテロ原子がポルフィリノイドの共役系に明確に組み込まれた際に光物性や酸化還元特性に及ぼす影響が明らかにされてきた。今年度、メゾ位にカルボニル基を有する酸素化コロールの金属錯化やルイス酸の添加による反芳香族性の変化について検討を行い、中心金属配位環境とその平面性が反芳香族性に影響を与えること、そしてトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランの添加によって反芳香族性が著しく増大することを実験的および理論的に考察した。ルイス酸との錯体については単結晶X線結晶構造解析にも成功し、カルボニル基の結合長が伸長していることを確認した。また、時間分解赤外分光法による励起状態の解析から、パラジウム錯体のカルボニル伸縮振動が三重項励起状態において70 cm-1程度低エネルギーシフトしていることを確認した。このことは励起三重項状態でBaird芳香族性の発現によりカルボニル基の結合長が伸長していることを示唆している。このような反芳香族性の強さのコントロールと、大きな反芳香族性を示す化学種の単離、励起状態芳香族性の発現の実験的観測はこれまでほとんど例がなく、芳香族性という基礎的性質と分子構造との関係を明らかにする上で重要な結果である。
英文摘要
ポルフィリン類縁体の外部刺激による構造変化の研究は、ポルフィリノイドの物性を著しく変化させる有用な手法であるとともに、芳香族性の本質に迫る基礎化学的な研究や分子エレクトロニクス材料への応用の点で興味が持たれている。特に近年、環拡張ポルフィリンやコロール二量体の研究において、二つ以上の安定状態間を酸化還元により可逆に変化させる研究が活発に行われるとともに、π拡張縮環ポルフィリンの研究により縮合環やヘテロ原子がポルフィリノイドの共役系に明確に組み込まれた際に光物性や酸化還元特性に及ぼす影響が明らかにされてきた。今年度、メゾ位にカルボニル基を有する酸素化コロールの金属錯化やルイス酸の添加による反芳香族性の変化について検討を行い、中心金属配位環境とその平面性が反芳香族性に影響を与えること、そしてトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランの添加によって反芳香族性が著しく増大することを実験的および理論的に考察した。ルイス酸との錯体については単結晶X線結晶構造解析にも成功し、カルボニル基の結合長が伸長していることを確認した。また、時間分解赤外分光法による励起状態の解析から、パラジウム錯体のカルボニル伸縮振動が三重項励起状態において70 cm-1程度低エネルギーシフトしていることを確認した。このことは励起三重項状態でBaird芳香族性の発現によりカルボニル基の結合長が伸長していることを示唆している。このような反芳香族性の強さのコントロールと、大きな反芳香族性を示す化学種の単離、励起状態芳香族性の発現の実験的観測はこれまでほとんど例がなく、芳香族性という基礎的性質と分子構造との関係を明らかにする上で重要な結果である。
期刊论文(4)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
meso-Oxoisocorrole Metal Complexes and their Antiaromaticity
内消旋氧化异咔咯金属配合物及其反芳香性
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Semba Kazuhiko, Ohta Naoki, Paulus Fritz, Ohata Masaki, Nakao Yoshiaki, Kento Ueta・Takayuki Tanaka・Atsuhiro Osuka]
通讯作者:
Kento Ueta・Takayuki Tanaka・Atsuhiro Osuka
meso-Oxoisocorrole: An Antiaromatic Corrole
内消旋-氧化异咔咯:一种反芳香咔咯
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Wenbin Liang, Kazunari Nakajima, Ken Sakata, Yoshiaki Nishibayashi, 植田賢人・田中隆行・大須賀篤弘, 植田賢人・田中隆行・大須賀篤弘, 植田賢人・田中隆行・大須賀篤弘, 植田賢人・田中隆行・大須賀篤弘]
通讯作者:
植田賢人・田中隆行・大須賀篤弘
Lewis-acid-mediated Enhancement of the Antiaromaticity in meso-Oxoisocorrole Metal Complexes
路易斯酸介导的内消旋-氧代异咔啉金属配合物中反芳香性的增强
DOI:
--
发表时间:
2020
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Wenbin Liang, Kazunari Nakajima, Ken Sakata, Yoshiaki Nishibayashi, 植田賢人・田中隆行・大須賀篤弘]
通讯作者:
植田賢人・田中隆行・大須賀篤弘
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