野生ニホンザルとチンパンジーの瞬目に見る毛づくろいにおける戦術的欺きとその進化
野生ニホンザルとチンパンジーの瞬目に見る毛づくろいにおける戦術的欺きとその進化
批准号:
19J23191
负责人:
疋田 研一郎
金额:
$1.73万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-25 至 2022-03-31
中文摘要
本研究の対象である、ニホンザル(Macaca fuscata)は個体間の順位関係のある群れを形成し、また、もう一方の対象種であるチンパンジー(Pan troglodytes)もオス間の順位関係が存在する。そのなかで、群れの個体は毛づくろいなどの社会交渉を通して社会関係を構築する。一般的に順位関係が明確な種では、毛づくろいは劣位個体から優位個体に対して行われる時間が相対的に長いといわれているが、順位関係が明確なニホンザルのオトナメス間やチンパンジーのオトナオス間においても個体間の優劣関係と毛づくろい時間に相関がみられないとされる報告があり、毛づくろいと個体間関係の関連については議論が続いている。本研究では、毛づくろいの継続時間や頻度のほかに、毛づくろい中の毛をかき分ける頻度、寄生虫を除去する頻度、集中力の指標と考えられる瞬きについての指標を新たに加えて分析することによって、個体間関係と毛づくろいの関連について新たな視点からの検討を試みた。本年度は、昨年度までに行った野生ニホンザルの調査結果の分析をさらに進め、ニホンザルにおいて毛づくろい中の瞬きの頻度を測ることによって、毛づくろいへの集中力の程度を知ることができることを示した。毛づくろいは、相手の体毛から0.2~0.3mmほどのシラミ卵などの外部寄生虫を探索し、除去する行動である。このような細密な視覚情報を用いる作業の最中は休息中に比べて瞬き頻度が低く、また探索、除去したシラミ卵を口に運ぶ際のような一通りの作業の区切りがついた瞬間に同期して瞬きが生じることが多かった。これらの結果から、先行研究で示されているヒトの瞬き行動のメカニズムと同様にニホンザルも瞬きをしていることが示唆され、ヒトと同様にニホンザルでも瞬きから集中力を測ることができると考えている。本研究については論文を現在執筆しており、国際学術雑誌に近々に投稿予定である。
英文摘要
本研究の対象である、ニホンザル(Macaca fuscata)は個体間の順位関係のある群れを形成し、また、もう一方の対象種であるチンパンジー(Pan troglodytes)もオス間の順位関係が存在する。そのなかで、群れの個体は毛づくろいなどの社会交渉を通して社会関係を構築する。一般的に順位関係が明確な種では、毛づくろいは劣位個体から優位個体に対して行われる時間が相対的に長いといわれているが、順位関係が明確なニホンザルのオトナメス間やチンパンジーのオトナオス間においても個体間の優劣関係と毛づくろい時間に相関がみられないとされる報告があり、毛づくろいと個体間関係の関連については議論が続いている。本研究では、毛づくろいの継続時間や頻度のほかに、毛づくろい中の毛をかき分ける頻度、寄生虫を除去する頻度、集中力の指標と考えられる瞬きについての指標を新たに加えて分析することによって、個体間関係と毛づくろいの関連について新たな視点からの検討を試みた。本年度は、昨年度までに行った野生ニホンザルの調査結果の分析をさらに進め、ニホンザルにおいて毛づくろい中の瞬きの頻度を測ることによって、毛づくろいへの集中力の程度を知ることができることを示した。毛づくろいは、相手の体毛から0.2~0.3mmほどのシラミ卵などの外部寄生虫を探索し、除去する行動である。このような細密な視覚情報を用いる作業の最中は休息中に比べて瞬き頻度が低く、また探索、除去したシラミ卵を口に運ぶ際のような一通りの作業の区切りがついた瞬間に同期して瞬きが生じることが多かった。これらの結果から、先行研究で示されているヒトの瞬き行動のメカニズムと同様にニホンザルも瞬きをしていることが示唆され、ヒトと同様にニホンザルでも瞬きから集中力を測ることができると考えている。本研究については論文を現在執筆しており、国際学術雑誌に近々に投稿予定である。
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
野生ニホンザルにおいて瞬き頻度は毛づくろいへの集中力の指標になるか
眨眼频率是否是野生日本猕猴专注于梳理毛发的指标?
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Chengchao Zhong, Daichi Kato, Kanta Ogawa, Cedric Tassel, Fujio Izumi, Hajime Suzuki, Shogo Kawaguchi, Takashi Saito, Akinori Saeki, Ryu Abe and Hiroshi Kageyama, 李華雨, 疋田研一郎]
通讯作者:
疋田研一郎
ニホンザルの瞬きに見る毛づくろい中の集中力について
日本猕猴眨眼时观察到梳理毛发时的注意力集中
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Zhong Chengchao, Mizushima Daichi, Hirata Kaito, Ishii Yui, Kurushima Kosuke, Kato Daichi, Nakajima Hiroshi, Mori Shigeo, Suzuki Hajime, Ogawa Kanta, Abe Ryu, Fukuma Takeshi, Kageyama Hiroshi, H. Hirata, 李華雨, 疋田研一郎]
通讯作者:
疋田研一郎
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