好低水温性赤潮藻のシスト発芽能評価に基づく赤潮発生予察技術の開発
好低水温性赤潮藻のシスト発芽能評価に基づく赤潮発生予察技術の開発
批准号:
19K06211
负责人:
吉川 毅
金额:
$2.33万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2019
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2019-04-01 至 2024-03-31
中文摘要
高い魚毒性を示す好低温性赤潮原因藻類の一種、ディクチオカ藻綱Pseudochattonella verruculosaについて、その無菌培養株の確立、生活環の観察、および生活環各段階での遺伝子発現の推移を解明すべく取り組んだ。P. verruculosaの制菌培養株の確立を目的として、本藻培養株の共存細菌に対する各種抗生物質の制菌効果について調べた。その結果、ストレプトマイシンに最も高い制菌効果が観察された。ストレプトマイシン存在下培養したP. verruculosaの経時的観察により、共存細菌の増殖による本藻細胞の溶藻が軽減されること、その結果単細胞遊泳期から細胞集塊形成期、遊泳細胞再形成期に至るまで本藻の生活環を進行させることができることを確認した。生活環の各段階にある本藻細胞を回収し、光合成関連遺伝子の一種、光化学系II D1タンパク質遺伝子psbAの発現量を逆転写定量PCR(RT-qPCR)にて定量化した。その結果、細胞集塊形成期にその発現量が増加する傾向を認めた。休眠シスト形成能を持つ微細藻類では、休眠期に光合成などのエネルギー代謝活性が低下する。一方、本藻では、休眠期と推定される細胞集塊形成期にむしろ光合成が促進されていることとなる。その他の光合成関連遺伝子の結果を待たなければならないが、この結果は本藻における細胞集塊形成の意義を考える上で興味深い。遊泳期と細胞集塊形成期にあるP. verruculosaの培養細胞からRNAを調製し、遺伝子発現の網羅的解析(トランスクリプトーム解析、RNA-Seq解析)に供した。細胞集塊形成期には顕著なRNA分解が生じたため、RNA-Seq解析には至っていない。単細胞遊泳期のRNAについては、RNA-Seq解析により得られたRNAコンティグを順次相同性検索に供し、発現遺伝子のアノテーションを進めている。
英文摘要
高い魚毒性を示す好低温性赤潮原因藻類の一種、ディクチオカ藻綱Pseudochattonella verruculosaについて、その無菌培養株の確立、生活環の観察、および生活環各段階での遺伝子発現の推移を解明すべく取り組んだ。P. verruculosaの制菌培養株の確立を目的として、本藻培養株の共存細菌に対する各種抗生物質の制菌効果について調べた。その結果、ストレプトマイシンに最も高い制菌効果が観察された。ストレプトマイシン存在下培養したP. verruculosaの経時的観察により、共存細菌の増殖による本藻細胞の溶藻が軽減されること、その結果単細胞遊泳期から細胞集塊形成期、遊泳細胞再形成期に至るまで本藻の生活環を進行させることができることを確認した。生活環の各段階にある本藻細胞を回収し、光合成関連遺伝子の一種、光化学系II D1タンパク質遺伝子psbAの発現量を逆転写定量PCR(RT-qPCR)にて定量化した。その結果、細胞集塊形成期にその発現量が増加する傾向を認めた。休眠シスト形成能を持つ微細藻類では、休眠期に光合成などのエネルギー代謝活性が低下する。一方、本藻では、休眠期と推定される細胞集塊形成期にむしろ光合成が促進されていることとなる。その他の光合成関連遺伝子の結果を待たなければならないが、この結果は本藻における細胞集塊形成の意義を考える上で興味深い。遊泳期と細胞集塊形成期にあるP. verruculosaの培養細胞からRNAを調製し、遺伝子発現の網羅的解析(トランスクリプトーム解析、RNA-Seq解析)に供した。細胞集塊形成期には顕著なRNA分解が生じたため、RNA-Seq解析には至っていない。単細胞遊泳期のRNAについては、RNA-Seq解析により得られたRNAコンティグを順次相同性検索に供し、発現遺伝子のアノテーションを進めている。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
広域性赤潮原因藻類の分子系統学的手法を用いた個体群解析
-
批准号:13760146
-
项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
-
资助金额:$1.15万
-
财政年份:2001
-
负责人:吉川 毅
-
依托单位:
海外基金