「太平記史観」の批判的検討と南北朝期政治史の再構築
「太平記史観」の批判的検討と南北朝期政治史の再構築
批准号:
22K13196
负责人:
谷口 雄太
金额:
$2.91万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2027-03-31
中文摘要
本研究の目的は、文学作品『太平記』とその歴史観(「太平記史観」)が、日本中世史、とりわけ南北朝期政治史に今なお強い影響を与え続けている状況を批判し、それにかわって、関係する古文書・古記録・典籍類などを網羅的・全国的に収集・分析し、より精度の高い実証的・総合的な当該期政治史の再構築を図ろうとすることにある。今年度はその初年度であった。そこで得られた成果は以下の通り。第一に、全体に関わるものとして「南北朝時代」(『新編西尾市史』通史編1原始・古代・中世)を上梓した。これは吉良氏を軸に鎌倉末期~南北朝期を見通したものである。その際、可能な限り一次史料に基づき、『太平記』の叙述を相対化していくことを目指した。今後、さらにその精度を上げていくつもりである。第二に、個別に関わるものとして①「里見氏らが推戴した関東足利氏と支配の枠組み」(『図説 戦国里見氏』戎光祥出版)、②「足利氏の一門であった里見氏」(同上)を執筆した。いずれも里見氏が「足利一門」だったこと(里見氏は新田一族で、新田一族は足利一門であったこと)を改めて指摘したものである。同時に、里見氏ら新田一族を足利一門ではないとする認知(思い込み)こそ「太平記史観」にほかならず、中世(当時の人々)の認識に基づいて同時代史を再構築していく必要性を再度提起した。同様に、書評類として「書評 高橋秀樹著『北条氏と三浦氏』、田中大喜著『足利氏と新田氏』」(『週刊読書人』3434号)を認めたが、そこにおいても田中大喜のあいもかわらぬ姿勢(実証の不備、論理の欠陥、研究に対する態度)を厳しく批判し斥けて、「太平記史観」にとらわれないこれからの研究のありかたを広く読者に示した。逆にいえば、依然「太平記史観」はいまだ学術・世間を覆っているといえるのであり、本研究はかかる状況を打破することを目指すものである。
英文摘要
本研究の目的は、文学作品『太平記』とその歴史観(「太平記史観」)が、日本中世史、とりわけ南北朝期政治史に今なお強い影響を与え続けている状況を批判し、それにかわって、関係する古文書・古記録・典籍類などを網羅的・全国的に収集・分析し、より精度の高い実証的・総合的な当該期政治史の再構築を図ろうとすることにある。今年度はその初年度であった。そこで得られた成果は以下の通り。第一に、全体に関わるものとして「南北朝時代」(『新編西尾市史』通史編1原始・古代・中世)を上梓した。これは吉良氏を軸に鎌倉末期~南北朝期を見通したものである。その際、可能な限り一次史料に基づき、『太平記』の叙述を相対化していくことを目指した。今後、さらにその精度を上げていくつもりである。第二に、個別に関わるものとして①「里見氏らが推戴した関東足利氏と支配の枠組み」(『図説 戦国里見氏』戎光祥出版)、②「足利氏の一門であった里見氏」(同上)を執筆した。いずれも里見氏が「足利一門」だったこと(里見氏は新田一族で、新田一族は足利一門であったこと)を改めて指摘したものである。同時に、里見氏ら新田一族を足利一門ではないとする認知(思い込み)こそ「太平記史観」にほかならず、中世(当時の人々)の認識に基づいて同時代史を再構築していく必要性を再度提起した。同様に、書評類として「書評 高橋秀樹著『北条氏と三浦氏』、田中大喜著『足利氏と新田氏』」(『週刊読書人』3434号)を認めたが、そこにおいても田中大喜のあいもかわらぬ姿勢(実証の不備、論理の欠陥、研究に対する態度)を厳しく批判し斥けて、「太平記史観」にとらわれないこれからの研究のありかたを広く読者に示した。逆にいえば、依然「太平記史観」はいまだ学術・世間を覆っているといえるのであり、本研究はかかる状況を打破することを目指すものである。
期刊论文(3)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
書評 高橋秀樹著『北条氏と三浦氏』、田中大喜著『足利氏と新田氏』
书评 高桥英树的《北条家和三浦家》、田中大树的《足利家和新田家》
DOI:
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发表时间:
2022
期刊:
週刊読書人
影响因子:
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作者:
[Petra Daryai-Hansen, Daniele Moore, Daniel Roy Pearce, Mayo Oyama, Takahito Moriyama, 森山貴仁, 白木澤 涼子, 白木澤 涼子, 白木澤 涼子, 白木澤 涼子, 白木澤 涼子, 谷口雄太]
通讯作者:
谷口雄太
図説 戦国里見氏(執筆箇所は「里見氏らが推戴した関東足利氏と支配の枠組み」(pp.126-127)、「足利氏の一門であった里見氏 ー『太平記』史観からの脱却ー」(pp.148-149))
战国里见的图文(作者:《关东足利氏和里见氏等人推动的控制框架》(第126-127页)、《足利氏的分支里见氏 - 打破》远离太平历史观 -” (pp.148-149))
DOI:
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发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Petra Daryai-Hansen, Daniele Moore, Daniel Roy Pearce, Mayo Oyama, Takahito Moriyama, 森山貴仁, 白木澤 涼子, 白木澤 涼子, 白木澤 涼子, 白木澤 涼子, 白木澤 涼子, 谷口雄太, 滝川恒昭・細田大樹編]
通讯作者:
滝川恒昭・細田大樹編
新編西尾市史(通史編1原始・古代・中世)(執筆箇所は「南北朝時代 ー吉良一門の活躍ー」(pp.353-398))
新版西尾市史(综合史第1部原始、古代、中世纪)(文字部分为“南北町时代~吉良氏的活动”(第353-398页))
DOI:
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发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[廣川和花, 髙野弘之, 野上玲子, 松岡弘之, 松岡弘之, 岡山大学文明動態学研究所, 坪井 剛, 坪井 剛, 坪井 剛, 坪井 剛, 松本智也, 谷口雄太, 新編西尾市史編さん委員会編]
通讯作者:
新編西尾市史編さん委員会編
学習者を理解し導くことができる学習支援アルゴリズムの開発
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批准号:24K15209
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.91万
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财政年份:2024
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负责人:谷口 雄太
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依托单位:
Developing a virtual learning environment dynamically optimized for students' circumstances
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批准号:21K17863
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$2.91万
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财政年份:2021
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负责人:谷口 雄太
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依托单位:
中世足利一門の総体的研究
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批准号:15J05406
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$3.33万
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财政年份:2015
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负责人:谷口 雄太
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依托单位:
中世足利氏御一家の研究
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批准号:11J10136
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.51万
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财政年份:2011
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负责人:谷口 雄太
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依托单位:
海外基金