明治文学における宗教的言説の研究―雑誌「文学界」を中心にして―

明治文学中的宗教话语研究——以《文化会》杂志为中心

• 批准号: 12710234
• 负责人: 尾西 康充
• 金额: $ 0.64万
• 依托单位: Mie University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
• 财政年份: 2000
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2000 至 2001
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-12710234/
• 关键词: 北村透谷; 国木田独歩; キリスト教文学; 明治文学; 文学界; キリスト教

本研究は、自由民権運動が退潮した後、明治20年代に地方に広がったキリスト教の活動に着目しながら、その宗教的言説がどのように各地の文化的土壌に浸透し定着していったのか、それと同時に日本近代文学の創作活動にいかなる影響を及ぼしていったのか、を検討した。とくに明治キリスト教文芸雑誌の代表「文学界」に着目し、そこに掲載された北村透谷や島崎藤村、星野天知などの作品から、キリスト教的な新しい思考様式が、どのような変容を遂げながら独自の文学を創り出させていったのかを論証し、彼らの文学の意義を再検討した。また透谷を中心とした明治文学の全体的な構造を素描するために、「文学界」だけでなく「国民之友」「国民新聞」などの民友社の人々、とくに竹越三叉や国木田独歩などの作家を取り上げた。とくに北海道の表象について、彼らが新しい開拓地をどのように語り、どのように理想化していたのか、キリスト教伝道の理想と現実のギャップをいかに作品化していたのか、など様々な問題点を考えた。「北海道」の表象は、明治文学だけでなく、有島武郎に代表される大正文学につながる大切な文学モチーフであり、近代日本の精神史・文化史を解き明かすカギになるものである。

This study examines the influence of local religious activities in the Meiji 20s after the ebb of the Free People's Movement and the penetration of local cultures into Japanese modern literary works. The new thinking mode of teaching and learning, the change of content, the creation of independent literature, the demonstration of literary significance, and the re-discussion of literary significance are the representatives of "literary world". The structure of Meiji literature is drawn from the center of the valley, and the writers of the literary world are selected from the list of "friends of the people,""national news," and "friends of the people." Hokkaido's representation, its new development, its idealization, its teaching, its ideal, its reality, its creation, its problems, etc. "Hokkaido" is represented by Meiji literature, Takero Arishima is represented by Taisho literature, spiritual history and cultural history of modern Japan.

项目成果

尾西 康充: "北村透谷と福井松湖(捨助)-明治キリスト教史の一断面-"島崎藤村学会会報. 16. 2-3 (2001)

大西康光：“东京北村和福井松子（Sutesuke）-明治时期基督教历史的横截面-”岛崎藤村协会通报16. 2-3（2001）。

尾西康充: "北村透谷と福井松湖-花巻書簡の背景と「心行」療法-"三重大学日本語学文学. 11. 47-64 (2000)

大西康光：“东京北村和福井松子 - 花卷书信的背景和“Minkyo”疗法 -”三重大学日本研究和文学。11. 47-64 (2000)

尾西 康充: "明治文学における北海道の表象-国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」論-"キリスト教文芸. 18. 1-16 (2001)

大西靖光：“明治文学中的北海道——国木田独步的‘牛肉和土豆’理论——”基督教文学。18. 1-16 (2001)

尾西康充: "漱石・鴎外の今日的意義-明治の文芸思潮の中で-"はまゆう. 48. 102-110 (2000)

大西康光：“漱石和鸥外的今天意义——在明治时代的文学思想中——”Hamayuu，48。102-110（2000）。