新規可逆的リジン修飾化学の開発とコバレントドラッグ創薬の標的拡張
新規可逆的リジン修飾化学の開発とコバレントドラッグ創薬の標的拡張
批准号:
22H02222
负责人:
進藤 直哉
金额:
$11.07万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
コバレントドラッグは標的タンパク質と共有結合することで、不可逆的に機能を阻害する。強く持続的な薬効などの利点の反面、非特異反応による毒性の懸念から従来の創薬研究では避けられる傾向にあったが、近年では標的タンパク質と選択的に反応するよう論理的にデザインされたコバレントドラッグの開発が盛んになっている。現在のコバレントドラッグは、高い求核性を示すシステイン残基との反応を利用するものがほとんどである。しかし、遊離チオール基を持つシステイン残基はヒトプロテオーム中での存在割合が低く、選択性の確保では有利となるが、コバレントドラッグで標的可能なタンパク質の種類は限定される。これに対し、プロテオーム中に豊富に存在するリジン残基を狙うことで、標的可能なタンパク質の飛躍的な拡張が期待できる。一方、毒性懸念を最小限に抑えるためには、非特異反応による共有結合付加体が可逆的に解離することが望ましい。本研究では、リジンの可逆的共有結合修飾を可能とする新たな分子デザインとして、β-フルオロビニルスルホン (FVS) を提案し、有機化学的な基礎検討およびコバレントドラッグ創薬への応用を検討する。これまでにFVS誘導体の合成法を確立し、リジン残基のモデル化合物としてN-アセチルリジンに対する反応性を評価した結果、FVSがアミン反応性を示すことを明らかとした。さらに、遊離したアミンを蛍光検出するアッセイ系を用いたFVS-アミン付加体の安定性評価により、付加体が水中で迅速に解離することを見出した。すなわち、FVSが想定通りリジンを可逆的に共有結合修飾可能であることを確認した。一方で、FVSはモデルチオールであるグルタチオンとも反応し、FVS-チオール付加体はアミン付加体とは対照的に高い水中安定性を示した。現在、FVSのアミン反応選択性の向上を目指し、構造最適化を実施している。
英文摘要
コバレントドラッグは標的タンパク質と共有結合することで、不可逆的に機能を阻害する。強く持続的な薬効などの利点の反面、非特異反応による毒性の懸念から従来の創薬研究では避けられる傾向にあったが、近年では標的タンパク質と選択的に反応するよう論理的にデザインされたコバレントドラッグの開発が盛んになっている。現在のコバレントドラッグは、高い求核性を示すシステイン残基との反応を利用するものがほとんどである。しかし、遊離チオール基を持つシステイン残基はヒトプロテオーム中での存在割合が低く、選択性の確保では有利となるが、コバレントドラッグで標的可能なタンパク質の種類は限定される。これに対し、プロテオーム中に豊富に存在するリジン残基を狙うことで、標的可能なタンパク質の飛躍的な拡張が期待できる。一方、毒性懸念を最小限に抑えるためには、非特異反応による共有結合付加体が可逆的に解離することが望ましい。本研究では、リジンの可逆的共有結合修飾を可能とする新たな分子デザインとして、β-フルオロビニルスルホン (FVS) を提案し、有機化学的な基礎検討およびコバレントドラッグ創薬への応用を検討する。これまでにFVS誘導体の合成法を確立し、リジン残基のモデル化合物としてN-アセチルリジンに対する反応性を評価した結果、FVSがアミン反応性を示すことを明らかとした。さらに、遊離したアミンを蛍光検出するアッセイ系を用いたFVS-アミン付加体の安定性評価により、付加体が水中で迅速に解離することを見出した。すなわち、FVSが想定通りリジンを可逆的に共有結合修飾可能であることを確認した。一方で、FVSはモデルチオールであるグルタチオンとも反応し、FVS-チオール付加体はアミン付加体とは対照的に高い水中安定性を示した。現在、FVSのアミン反応選択性の向上を目指し、構造最適化を実施している。
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生体内の標的タンパク質を選択的に狙うコバレントドラッグの有機化学
选择性靶向活生物体中靶蛋白的共价药物的有机化学
DOI:
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发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[松本侑也, 善明直輝, 安田斉弘, 内之宮祥平, 進藤直哉, 田畑香織, 王子田彰夫, 進藤直哉]
通讯作者:
進藤直哉
システイン化学修飾を利用したタンパク質化学切断法の開発: ② Cysホルミル化によるタンパク質配列選択的切断および細胞表層応用
利用半胱氨酸化学修饰开发蛋白质化学裂解方法:②通过Cys甲酰化和细胞表面应用进行蛋白质序列选择性裂解
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[善明直輝, 松本侑也, 安田斉弘, 内之宮祥平, 進藤直哉, 田畑香織, 王子田彰夫]
通讯作者:
王子田彰夫
リジンの可逆的共有結合修飾を指向した新規反応化学の開発
赖氨酸可逆共价修饰的新反应化学的发展
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[田中雄大, 谷川敦哉, 徳永啓佑, 進藤直哉, 王子田彰夫]
通讯作者:
王子田彰夫
システインホルミル化によるタンパク質部位選択的な化学切断法の開発
开发利用半胱氨酸甲酰化的蛋白质位点选择性化学裂解方法
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[善明直輝, 松本侑也, 安田斉弘, 内之宮祥平, 進藤直哉, 田畑香織, 王子田彰夫]
通讯作者:
王子田彰夫
光学活性なCFA基を導入したSARS-CoV-2メインプロテアーゼ阻害剤の開発
开发包含光学活性 CFA 基团的 SARS-CoV-2 主要蛋白酶抑制剂
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山根太輝, 進藤直哉, 鬼塚さつき, 李秀栄, 水口賢司, 川西英治, 王子田彰夫]
通讯作者:
王子田彰夫
共 12 条
新規可逆的リジン修飾化学の開発とコバレントドラッグ創薬の標的拡張
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批准号:23K23489
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$3.74万
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财政年份:2024
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负责人:進藤 直哉
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依托单位:
海外基金