広帯域周波数ドメイン(DC〜10^8Hz)での有機超伝導体のボルテックス状態の研究
広帯域周波数ドメイン(DC〜10^8Hz)での有機超伝導体のボルテックス状態の研究
批准号:
04240244
负责人:
鹿野田 一司
金额:
$2.05万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份:
1992
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1992 至 --
中文摘要
本研究は、異方性の異なる一連の有機物質についてボルテックスのダイナミクスを広い周波数ドメインで調べることを目的とし、3年計画でスタートした。擬2次元層状超伝導体のボルテックス状態を系統的に調べるには、層間結合の評価がその出発点として重要である。本年度の成果として、磁場侵入長が層間結合を特徴づける有効なパラメータであることが以下の過程で明らかになった。層状物質の2次元層に平行な磁場のもとでの層に平行方向の磁場侵入長λは、超伝導層間結合を特徴づける指標となる。我々は、κ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Br(Tc=11.5K),κ-(BEDT-TTF)_2Ag(CN)_2H_2O(Tc=5.OK),κ-(MDT-TTF)_2AuI_2(Tc=4.2K)の3つの物質を取り上げ、これらの単結晶の交流帯磁率を測定することによりλを求めた。ゼロケルビンに外挿したλの絶対値は、上の3つの物質について、それぞれ、210μm、80μm、17μmと見積もられた。このように一桁以上にわたって異なる値をとることから、同じκ型の構造をしていながら超伝導層間の結合は物質によってかなり異なることがわかる。すなわち、κ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Brが最も2次元的で、κ-(MDT-TTF)_2AuI_2が最も3次元性が強い。このようなバリエーションは、上述したようなボルテックス状態を系統的にしらベようとする我々の立場からすると好都合である。層間結合の大きな違いは、伝導層間の幾何学的な配置、間に入る絶縁層の分子、そして伝導層内の分子の違いに帰着される。層間結合で両極端にあるκ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Brとκ-(MDT-TTF)_2AuI_2について、伝導層の両端に位置する水素核のNMR緩和率で比較してみると、後者の方が水素核サイトでの伝導電子によるhyperfine fieldが、約3倍大きかった。つまり、それだけ伝導電子が伝導層の端まで強く張り出していることになり、κ-(MDT-TTF)_2AuI_2における3次元性を分子軌道の点から示している。
英文摘要
本研究は、異方性の異なる一連の有機物質についてボルテックスのダイナミクスを広い周波数ドメインで調べることを目的とし、3年計画でスタートした。擬2次元層状超伝導体のボルテックス状態を系統的に調べるには、層間結合の評価がその出発点として重要である。本年度の成果として、磁場侵入長が層間結合を特徴づける有効なパラメータであることが以下の過程で明らかになった。層状物質の2次元層に平行な磁場のもとでの層に平行方向の磁場侵入長λは、超伝導層間結合を特徴づける指標となる。我々は、κ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Br(Tc=11.5K),κ-(BEDT-TTF)_2Ag(CN)_2H_2O(Tc=5.OK),κ-(MDT-TTF)_2AuI_2(Tc=4.2K)の3つの物質を取り上げ、これらの単結晶の交流帯磁率を測定することによりλを求めた。ゼロケルビンに外挿したλの絶対値は、上の3つの物質について、それぞれ、210μm、80μm、17μmと見積もられた。このように一桁以上にわたって異なる値をとることから、同じκ型の構造をしていながら超伝導層間の結合は物質によってかなり異なることがわかる。すなわち、κ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Brが最も2次元的で、κ-(MDT-TTF)_2AuI_2が最も3次元性が強い。このようなバリエーションは、上述したようなボルテックス状態を系統的にしらベようとする我々の立場からすると好都合である。層間結合の大きな違いは、伝導層間の幾何学的な配置、間に入る絶縁層の分子、そして伝導層内の分子の違いに帰着される。層間結合で両極端にあるκ-(BEDT-TTF)_2Cu[N(CN)_2]Brとκ-(MDT-TTF)_2AuI_2について、伝導層の両端に位置する水素核のNMR緩和率で比較してみると、後者の方が水素核サイトでの伝導電子によるhyperfine fieldが、約3倍大きかった。つまり、それだけ伝導電子が伝導層の端まで強く張り出していることになり、κ-(MDT-TTF)_2AuI_2における3次元性を分子軌道の点から示している。
期刊论文(6)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
K.Kanoda: "Upper Critical Field and NMR Relaxation Studies of Organic Superconductor,K-(MDT-TTF)_2AuI_2." Synthetic Metals,.
K.Kanoda:“有机超导体 K-(MDT-TTF)_2AuI_2 的上临界场和 NMR 弛豫研究。”
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
K.Kanoda: "Magnetic Penetration Depth of the K-Phase Family of Organic Superconductors." Synthetic Metals,.
K.Kanoda:“有机超导体 K 相系列的磁穿透深度。”
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
T.Takahashi: "1H-NMR Studies of the Low Temperature Phase of α-(BEDT-TTF)_2KHg(SCN)_4." Synthetic Metals.
T.Takahashi:“α-(BEDT-TTF)_2KHg(SCN)_4 低温相的 1H-NMR 研究。”
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Spinon Fermi surfaces and spinon pairing condensate: exploration of quantum spin phases with fractionalization and entanglement
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批准号:21K18144
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项目类别:Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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资助金额:$16.22万
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财政年份:2021
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负责人:鹿野田 一司
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依托单位:
磁気共鳴による高圧力下分子性物質新機能の探索
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批准号:15073204
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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资助金额:$22.91万
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财政年份:2003
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负责人:鹿野田 一司
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依托单位:
Brooks法磁化測定による有機物質の超伝導の研究
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批准号:04640358
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项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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资助金额:$1.28万
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财政年份:1992
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负责人:鹿野田 一司
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依托单位:
ねじれ振動子を用いた擬2次元有機超伝導体のボルテックスダイナミクスの研究
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批准号:01740191
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1989
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负责人:鹿野田 一司
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依托单位:
有機超伝導体の磁場侵入距離
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批准号:63740178
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1988
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负责人:鹿野田 一司
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依托单位:
海外基金