ホスホリパーゼC阻害ペプチド誘導体による抗癌作用の検討
ホスホリパーゼC阻害ペプチド誘導体による抗癌作用の検討
批准号:
08266218
负责人:
本間 美和子
金额:
$1.22万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份:
1996
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1996 至 --
中文摘要
イノシトールリン脂質ホスホリパーゼC(PLC)は情報伝達系の初期に活性化され、細胞内セカンドメッセンジャーを産生する情報交換酵素である。われわれはPCL-γ型分子内にPLC活性を抑制する領域(PCI)が存在することを見い出し、アミノ酸配列TryArgLysMetArgLeuArgTry-NH2がPLC活性阻害に必須であることや、この配列を含む合成ペプチド(PCIペプチド)は細胞膜に存在するPLCをも抑制すること等を明らかにした。本研究はPLC活性を細胞レベル、さらには個体レベルで効率よく抑制するPCIペプチドインヒビターを開発することを目的とした。また癌細胞に特徴的な浸潤・転移能への抑制効果についても解析を行い、抗癌剤としてのPCIペプチドインヒビターの有効性及びその制癌作用についても検討を行った。1)大腸癌細胞増殖への抑制作用を検討した結果、本ペプチド誘導体[mry-PCI(Y)]を培養細胞培地中に添加することにより、増殖刺激に依存するイノシトール3ーリン酸(IP3)の産生、DNA合成、ソフトアガ-中のコロニー形成、細胞周期のG0G1期からS期への移行等、細胞増殖応答及び癌細胞としての表現形質の抑制が観察された。しかしTryからPheへのアミノ酸置換を行った変異ペプチド誘導体[mry-PCI(F)]では上記の抑制効果は低かった。また正常大腸粘膜由来細胞株では、血清刺激依存性のIP3産生はmry-PCI(Y)によりKMS-8細胞と同様のIC50値で抑制されたのに対し、DNA合成誘導への抑制効果は顕著でなかった。2)ホスホリパーゼC阻害ペプチドの作用の特異性をさらに検討する目的で、各PLCアイソタイプを個別に活性化するリガンド刺激を行ったところ、myr-PCIペプチドによる阻害効果はPLC-γ型が最も高く、次いで-β型と-δ型がほぼ同等レベルで阻害されることが明らかになった。3)ホスホリパーゼC阻害ペプチド処理による、癌細胞に特徴的な浸潤・転移への影響を大腸癌細胞を用いて検討したところ、KMS-8細胞の再構成基底膜への浸潤活性は、myr-PCIペプチドの濃度及び処理時間の長さに依存して抑制された。以上の結果から、ここで用いたmry-PCIペプチドの阻害効果は強力かつ特異性の高いことが示唆された。また細胞レベルのPLC阻害剤として有効であること、すなわちPLCを経由する情報伝達を遮断しうるものとして使用できることが示された。
英文摘要
イノシトールリン脂質ホスホリパーゼC(PLC)は情報伝達系の初期に活性化され、細胞内セカンドメッセンジャーを産生する情報交換酵素である。われわれはPCL-γ型分子内にPLC活性を抑制する領域(PCI)が存在することを見い出し、アミノ酸配列TryArgLysMetArgLeuArgTry-NH2がPLC活性阻害に必須であることや、この配列を含む合成ペプチド(PCIペプチド)は細胞膜に存在するPLCをも抑制すること等を明らかにした。本研究はPLC活性を細胞レベル、さらには個体レベルで効率よく抑制するPCIペプチドインヒビターを開発することを目的とした。また癌細胞に特徴的な浸潤・転移能への抑制効果についても解析を行い、抗癌剤としてのPCIペプチドインヒビターの有効性及びその制癌作用についても検討を行った。1)大腸癌細胞増殖への抑制作用を検討した結果、本ペプチド誘導体[mry-PCI(Y)]を培養細胞培地中に添加することにより、増殖刺激に依存するイノシトール3ーリン酸(IP3)の産生、DNA合成、ソフトアガ-中のコロニー形成、細胞周期のG0G1期からS期への移行等、細胞増殖応答及び癌細胞としての表現形質の抑制が観察された。しかしTryからPheへのアミノ酸置換を行った変異ペプチド誘導体[mry-PCI(F)]では上記の抑制効果は低かった。また正常大腸粘膜由来細胞株では、血清刺激依存性のIP3産生はmry-PCI(Y)によりKMS-8細胞と同様のIC50値で抑制されたのに対し、DNA合成誘導への抑制効果は顕著でなかった。2)ホスホリパーゼC阻害ペプチドの作用の特異性をさらに検討する目的で、各PLCアイソタイプを個別に活性化するリガンド刺激を行ったところ、myr-PCIペプチドによる阻害効果はPLC-γ型が最も高く、次いで-β型と-δ型がほぼ同等レベルで阻害されることが明らかになった。3)ホスホリパーゼC阻害ペプチド処理による、癌細胞に特徴的な浸潤・転移への影響を大腸癌細胞を用いて検討したところ、KMS-8細胞の再構成基底膜への浸潤活性は、myr-PCIペプチドの濃度及び処理時間の長さに依存して抑制された。以上の結果から、ここで用いたmry-PCIペプチドの阻害効果は強力かつ特異性の高いことが示唆された。また細胞レベルのPLC阻害剤として有効であること、すなわちPLCを経由する情報伝達を遮断しうるものとして使用できることが示された。
期刊论文(4)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
本間美和子: "癌と化学療法" 癌と化学療法社, 200 (1997)
本间美和子:《癌症与化疗》癌症与化疗出版,200(1997)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Homma,M.K.et al.: "Growth inhibition by phospholipase C inhibitor peptides of colorectal carcinoma cells derived from familial adenomatous polyposis." Cell Growth and Differentiation. 7. 281-288 (1996)
Homma,M.K.等人:“磷脂酶 C 抑制剂肽对源自家族性腺瘤性息肉病的结直肠癌细胞的生长抑制。”
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
細胞老化に関与する細胞内シグナル伝達系の生化学的研究
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批准号:08838008
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$1.15万
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财政年份:1996
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负责人:本間 美和子
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依托单位:
細胞老化に関与する細胞内情報伝達系の生化学的研究
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批准号:06833004
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项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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资助金额:$1.28万
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财政年份:1994
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负责人:本間 美和子
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依托单位:
新規ホスホリパーゼC阻害剤の抗癌作用の検討
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批准号:07274223
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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资助金额:$1.28万
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财政年份:1994
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负责人:本間 美和子
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依托单位:
細胞老化に関与する細胞内情報伝達機構の研究
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批准号:04770134
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1992
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负责人:本間 美和子
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依托单位:
海外基金