国文学の成立―国学とヨーロッパ文献学との関わり
国文学の成立―国学とヨーロッパ文献学との関わり
批准号:
13018210
负责人:
藤原 克巳
金额:
$2.88万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份:
2001
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2001 至 2002
中文摘要
明治新政府の欧化主義的学術教育政策が急激に進展してゆくなかで、草創期の国文学を担ったのは、小中村清矩ら、近世後期考証学の流れを汲む国学者たちであった。小中村らは、近世国学の復古的・国粋主義的イデオロギーを払拭し、近代西洋諸学に伍しうる国家有用の学としての新しい国学を提唱したのであり、それはそのまま小中村門下の芳賀矢一に課せられた課題でもあった。しかし、芳賀においては、専門分化してゆく学問の趨勢のなかで、近世国学が有していた総合性を保ちつつ、いかにして近代的な学として国学を再生しうるかという課題が、小中村らにおけるよりもはるかに困難にして切実な課題になっていた。本研究は、ドイツに留学した芳賀が、かかる課題に答えるために、どのようにドイツ文献学を摂取したかを検討し、とくにアウグスト・ベックの文献学の受容においては、シュライエル・マッハーからベックを経てディルタイへと継承展開された解釈学が芳賀にはまったく受容されていないこと、また、ヴィルヘルム・フンボルトの受容もきわめて一面的であったこと、そして、芳賀の日本文献学に内在していたかかる問題が、個別的な研究では豊かな成果をあげながらも、全体としては拡散化しているこんにちの国文学研究の現状にそのまま持ち越されていることを明らかにした。また研究分担者の長島は、『古事記』『万葉集』『徒然草』のような作品は、国学や、国学成立直前の貞門俳人や儒学者たちによる新しい古典研究によって初めて「古典」としての地位を与えられたのであることを明らかにした。なお本研究は、こうした国文学批判を通して、新しい日本古典学のありかたを探ることをも重要な課題としていたのであるが、その試みとして研究代表の藤原は『菅原道真 詩人の運命』を刊行した。また、新学習指導要領の検討を通して、高等学校における古典教育の現状をも分析した。
英文摘要
明治新政府の欧化主義的学術教育政策が急激に進展してゆくなかで、草創期の国文学を担ったのは、小中村清矩ら、近世後期考証学の流れを汲む国学者たちであった。小中村らは、近世国学の復古的・国粋主義的イデオロギーを払拭し、近代西洋諸学に伍しうる国家有用の学としての新しい国学を提唱したのであり、それはそのまま小中村門下の芳賀矢一に課せられた課題でもあった。しかし、芳賀においては、専門分化してゆく学問の趨勢のなかで、近世国学が有していた総合性を保ちつつ、いかにして近代的な学として国学を再生しうるかという課題が、小中村らにおけるよりもはるかに困難にして切実な課題になっていた。本研究は、ドイツに留学した芳賀が、かかる課題に答えるために、どのようにドイツ文献学を摂取したかを検討し、とくにアウグスト・ベックの文献学の受容においては、シュライエル・マッハーからベックを経てディルタイへと継承展開された解釈学が芳賀にはまったく受容されていないこと、また、ヴィルヘルム・フンボルトの受容もきわめて一面的であったこと、そして、芳賀の日本文献学に内在していたかかる問題が、個別的な研究では豊かな成果をあげながらも、全体としては拡散化しているこんにちの国文学研究の現状にそのまま持ち越されていることを明らかにした。また研究分担者の長島は、『古事記』『万葉集』『徒然草』のような作品は、国学や、国学成立直前の貞門俳人や儒学者たちによる新しい古典研究によって初めて「古典」としての地位を与えられたのであることを明らかにした。なお本研究は、こうした国文学批判を通して、新しい日本古典学のありかたを探ることをも重要な課題としていたのであるが、その試みとして研究代表の藤原は『菅原道真 詩人の運命』を刊行した。また、新学習指導要領の検討を通して、高等学校における古典教育の現状をも分析した。
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藤原 克巳(ただし署名は藤原克己): "菅原道真 詩人の運命"ウェッジ. 281 (2002)
藤原克己(藤原克己签名):《菅原道真:诗人的命运》281(2002)。
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作者:
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通讯作者:
長島 弘明: "Early Modern Literature"AN INTRODUCTORY BIBLIOGRAPHY FOR JAPANESE STUDIES. XII, Part2. 147-159 (2001)
长岛宏明:“早期现代文学”日本研究入门书目第十二部分,147-159(2001)。
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通讯作者:
長島 弘明: "本居宣長と上田秋成の論争-古文献とナショナリズム-"韓国日語日文学会2002年度夏季学術発表会要旨集. 1-6 (2002)
长岛宏明:“本取纪长与上田秋成之争——古代文学与民族主义”韩国日本语言文学学会2002年夏季学术报告摘要1-6(2002年)。
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作者:
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通讯作者:
藤原 克巳: "日本の高等学校における古典教育の現状分析と国文学批判 -新しい古典学のために-"(古典学の再構築・調整班研究報告)近現代社会と古典. (校了). (2003)
藤原胜美:《日本高中古典教育现状分析与日本文学批评-新古典研究-》(古典研究重建协调组研究报告)现代社会与古典(编着) )。2003)。
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作者:
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通讯作者:
藤原 克巳: "霊験譚"源氏物語研究集成(風間書房). 8. 251-268 (2001)
藤原胜美:《源氏物语》研究集(风间书房)8. 251-268 (2001)。
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通讯作者:
海外基金