菌細胞塊形成の分子発生機構解明 - 共生器官の進化発生学
菌細胞塊形成の分子発生機構解明 - 共生器官の進化発生学
批准号:
13J04567
负责人:
松浦 優
金额:
$3.0万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2013
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2013-04-01 至 2016-03-31
中文摘要
少なからぬ昆虫種が自らの生存に必須な共生細菌を維持するための特殊な共生器官を発達させる.本研究では,昆虫ー微生物間の必須共生関係が進化する過程で,どのように共生器官が獲得されたのかを解明するため,多様な細胞内共生系を獲得したナガカメムシ類を対象とし,菌細胞塊の進化発生学的起源と共生器官の形成を制御する分子機構の同定を目指す. 本年度は,ヒメナガカメムシNysius plebeiusの菌細胞形成について詳細なRNA-seq解析を行った.具体的には,ヒメナガカメムシの菌細胞形成に必須な転写因子Ubx遺伝子のRNAi処理胚,無処理胚において,菌細胞が形成される部位の細胞群で発現が変動する遺伝子を探索した.Bowtie2,RSEMを用いてヒメナガカメムシ遺伝子の参照配列にマッピングし,edgeRで時間,処理区ごとに発現量を比較したところ,598個の遺伝子が有意に変動していることが明らかになった(FDR, p<0.001).次に,発現量が大きく変動していた遺伝子群のうち,コントロール区と比べて,Ubx-RNAi処理によって発現量が大きく減少している遺伝子群に注目した.これらの遺伝子群には,共生器官そのものの役割として重要と思われる栄養代謝関連の遺伝子,細胞形態を制御する遺伝子や免疫関連遺伝子が多く見られることがわかった.この結果は、本来昆虫の自然免疫系が体腔中に侵入してくる病原微生物を攻撃するのとは対照的に,免疫関連遺伝子が共生細菌の取り込みや維持に何らかの重要な役割を担っている可能性があることを示唆している.最後に,共生器官を有する6種のナガカメムシの胚発生を蛍光in situ ハイブリダイゼーション法と共焦点顕微鏡によって観察し,多様な共生器官の形成過程を明らかにした結果について,ドイツの協力者とともに画像データ解析,考察したのち,論文執筆をすすめた.
英文摘要
少なからぬ昆虫種が自らの生存に必須な共生細菌を維持するための特殊な共生器官を発達させる.本研究では,昆虫ー微生物間の必須共生関係が進化する過程で,どのように共生器官が獲得されたのかを解明するため,多様な細胞内共生系を獲得したナガカメムシ類を対象とし,菌細胞塊の進化発生学的起源と共生器官の形成を制御する分子機構の同定を目指す. 本年度は,ヒメナガカメムシNysius plebeiusの菌細胞形成について詳細なRNA-seq解析を行った.具体的には,ヒメナガカメムシの菌細胞形成に必須な転写因子Ubx遺伝子のRNAi処理胚,無処理胚において,菌細胞が形成される部位の細胞群で発現が変動する遺伝子を探索した.Bowtie2,RSEMを用いてヒメナガカメムシ遺伝子の参照配列にマッピングし,edgeRで時間,処理区ごとに発現量を比較したところ,598個の遺伝子が有意に変動していることが明らかになった(FDR, p<0.001).次に,発現量が大きく変動していた遺伝子群のうち,コントロール区と比べて,Ubx-RNAi処理によって発現量が大きく減少している遺伝子群に注目した.これらの遺伝子群には,共生器官そのものの役割として重要と思われる栄養代謝関連の遺伝子,細胞形態を制御する遺伝子や免疫関連遺伝子が多く見られることがわかった.この結果は、本来昆虫の自然免疫系が体腔中に侵入してくる病原微生物を攻撃するのとは対照的に,免疫関連遺伝子が共生細菌の取り込みや維持に何らかの重要な役割を担っている可能性があることを示唆している.最後に,共生器官を有する6種のナガカメムシの胚発生を蛍光in situ ハイブリダイゼーション法と共焦点顕微鏡によって観察し,多様な共生器官の形成過程を明らかにした結果について,ドイツの協力者とともに画像データ解析,考察したのち,論文執筆をすすめた.
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Transcriptomic and genomic dissection of microbial symbiosis in a hemipteran insect, Nysius plebeius
半翅目昆虫 Nysius plebeius 微生物共生的转录组学和基因组解剖
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Takuya Kuwahara, Hiroshi Ito, Kentaro Kawaguchi, Yuji Higuchi, Nobuki Ozawa, Momoji Kubo, Yu Matsuura]
通讯作者:
Yu Matsuura
菌細胞の獲得と進化:ナガカメムシ類における菌細胞の多様性と発生学的起源
真菌细胞的获得和进化:椿象中真菌细胞的多样性和胚胎起源
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
蚕糸・昆虫バイオテック
影响因子:
--
作者:
[omoe Negishi, Fang Xing, Manami Iwasaki, Yasuhiro Kamei, Yuko Ibuki, Tsukasa Matsunaga, 松浦 優]
通讯作者:
松浦 優
日本産セミ類から新たに発見された冬虫夏草のような共生体
日本蝉中新发现的类似冬虫夏草的共生体
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[瀧慎太郎, 鎌田春彦, 井上雅己, 長野一也, 向 洋平, 堤 康央, 角田慎一, 松浦優・棚橋薫彦・森山実・菊池義智・深津武馬]
通讯作者:
松浦優・棚橋薫彦・森山実・菊池義智・深津武馬
DOI:
10.1186/s40851-014-0009-5
发表时间:
2015
期刊:
Zoological letters
影响因子:
2.7
作者:
[Hosokawa T, Kaiwa N, Matsuura Y, Kikuchi Y, Fukatsu T]
通讯作者:
Fukatsu T
日本産セミ類から新たに発見された冬虫夏草のような共生真菌
日本蝉中新发现的类似冬虫夏草的共生真菌
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[松浦優, 森山実, 棚橋薫彦, 菊池義智, 深津武馬]
通讯作者:
深津武馬
共 19 条
「現実の他者に性的魅力を感じない人々」の不可視化と抵抗に関する研究
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批准号:21J11381
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.96万
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财政年份:2021
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负责人:松浦 優
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依托单位:
Evolutionary and immunological basis of an insect intracellular symbiosis
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批准号:19H03275
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$10.9万
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财政年份:2019
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负责人:松浦 優
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依托单位:
昆虫の保有する共生器官-菌細胞塊の発生過程および特異的に発現する遺伝子群の解析
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批准号:10J00282
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.34万
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财政年份:2010
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负责人:松浦 優
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依托单位:
海外基金