霊長類動物モデルを用いた無意識下の意思決定を実現する神経回路基盤の探索
霊長類動物モデルを用いた無意識下の意思決定を実現する神経回路基盤の探索
批准号:
22KJ0422
负责人:
豊島 理
金额:
$1.6万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2023-03-08 至 2025-03-31
中文摘要
我々は、スーパーで雑多な日用品を購入するときのように、時間をかけなくても複数の選択肢からある程度妥当な意思決定をすることができる。こうした意思決定はほとんど意識に留めずおこなうことができるため、日常生活をスムースに送るうえで必須の能力である。このような無意識的な意思決定に関わる神経メカニズムを明らかにするには、まず無意識状態での価値評価の仕組みを調べる必要がある。そこで、無意識的な状況を作り出すために視覚マスキングを用いた行動課題を用意し、報酬価値を比較的早い潜時で処理することが知られる扁桃体と中脳ドーパミンニューロンの神経活動を記録した。この課題では、サルにリング状の視覚刺激(ターゲット)を呈示し、ターゲットに欠けがあったかどうかを弁別させた。また、ターゲットの欠けの方向によって与えられる報酬量が決まっており、ターゲットの後に呈示されるマスクによって欠けの知覚が妨害された。欠けの見えやすさは、ターゲットが呈示されてからマスクが呈示されるまでの時間(SOA)により調節された。SOAが短くなったとき、サルはターゲットの欠けがあった場合でも欠けがなかったと答える割合が高くなった。さらに、より価値が高い(報酬量が多い)ターゲットが提示されたとき、サルの報酬期待を表すリッキングが増えたが、短いSOAで欠けがマスクされた試行ではそのような傾向はみられなかった。以上のことから、SOAが短いときに欠けを知覚できなくなる状況(無意識的な状況)を作り出すことに成功した。この課題で、欠けを知覚できた試行と知覚できなかった試行(無意識条件)の報酬価値に応答した神経活動を比較すると、扁桃体では神経活動に差はなかったが、ドーパミンニューロンでは無意識条件で活動が弱くなっていた。以上から、無意識的な意思決定には中脳ドーパミンニューロンよりも扁桃体が中心に関わっていることを示唆する結果が得られた。
英文摘要
我々は、スーパーで雑多な日用品を購入するときのように、時間をかけなくても複数の選択肢からある程度妥当な意思決定をすることができる。こうした意思決定はほとんど意識に留めずおこなうことができるため、日常生活をスムースに送るうえで必須の能力である。このような無意識的な意思決定に関わる神経メカニズムを明らかにするには、まず無意識状態での価値評価の仕組みを調べる必要がある。そこで、無意識的な状況を作り出すために視覚マスキングを用いた行動課題を用意し、報酬価値を比較的早い潜時で処理することが知られる扁桃体と中脳ドーパミンニューロンの神経活動を記録した。この課題では、サルにリング状の視覚刺激(ターゲット)を呈示し、ターゲットに欠けがあったかどうかを弁別させた。また、ターゲットの欠けの方向によって与えられる報酬量が決まっており、ターゲットの後に呈示されるマスクによって欠けの知覚が妨害された。欠けの見えやすさは、ターゲットが呈示されてからマスクが呈示されるまでの時間(SOA)により調節された。SOAが短くなったとき、サルはターゲットの欠けがあった場合でも欠けがなかったと答える割合が高くなった。さらに、より価値が高い(報酬量が多い)ターゲットが提示されたとき、サルの報酬期待を表すリッキングが増えたが、短いSOAで欠けがマスクされた試行ではそのような傾向はみられなかった。以上のことから、SOAが短いときに欠けを知覚できなくなる状況(無意識的な状況)を作り出すことに成功した。この課題で、欠けを知覚できた試行と知覚できなかった試行(無意識条件)の報酬価値に応答した神経活動を比較すると、扁桃体では神経活動に差はなかったが、ドーパミンニューロンでは無意識条件で活動が弱くなっていた。以上から、無意識的な意思決定には中脳ドーパミンニューロンよりも扁桃体が中心に関わっていることを示唆する結果が得られた。
期刊论文(1)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
A Noninvasive Method for Monitoring Breathing Patterns in Nonhuman Primates Using a Nasal Thermosensor
使用鼻热传感器监测非人类灵长类动物呼吸模式的无创方法
DOI:
10.1523/eneuro.0352-22.2022
发表时间:
2022
期刊:
eNeuro
影响因子:
3.4
作者:
[Kunimatsu J, Akiyama Y, Toyoshima O, Matsumoto M]
通讯作者:
Matsumoto M
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