地形依存特性を考慮した降雨分布構造モデルの構築と水資源変動予測への応用

考虑地形特征的降雨分布结构模型构建及其在水资源变化预测中的应用

• 批准号: 02J01565
• 负责人: 鈴木 善晴
• 金额: $ 0.64万
• 依托单位: Utsunomiya University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2002
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2002 至 无数据
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-02J01565/
• 关键词: 降雨分布; 地形効果; 地形標高; レーダー; メソ気象モデル; 数値シミュレーション

水防災計画における計画降雨の決定や適切なダム管理・河川管理を行う上で,山岳地域の詳細な降雨情報を得ることは長年の課題であり,山岳地域における降雨の物理的・確率的な構造解明が強く求められている.そこで,本研究では,以下の3点を主要課題として研究に取り組むものとする.(1)地上降雨レーダーおよび人工衛星搭載レーダーによる長期の3次元降雨情報の解析を行うことによって,降雨の物理的・確率的特性の解明・モデル化を行う.(2)メソ気象モデルを用いた数値シミュレーションを行うことによって,降雨-地形関係の確率構造と物理的な降水過程との因果関係やそのメカニズムを明らかにする.(3)気候特性と降雨分布特性との相互関係を解析することによって,降雨分布構造モデルをベースとした全球規模での水資源分布推定モデルの開発を試みる.この中で,本年度は主に(2)の課題に関する研究を行った結果,以下の成果を売ることができた.(1)モデルによって再現された日本の複数地域の降雨分布において,標高依存直線および時間積分過程の概念が成立することを確認するとともに,降雨-地形関係が地域によってどのように異なるかを明らかにした.また,対象地域における山岳スケールの大小によって,同じ解像スケールの地形であっても降雨分布に対して異なった影響を及ぼすことを明らかにし,地形の空間スケールが降雨-地形関係における重要な要素の一つであることを示すことができた.(2)降雨分布の標高依存直線の傾きが水平風速を変数とする1次式で表すことが可能であることを示すとともに,風向により決定される地形性上昇域と多雨域が必ずしも一致しないことを明らかにした.今後は,さらに多くの事例に対してシミュレーションを行い,統計的な観点から降雨-地形関係を明らかにするとともに,仮想条件を用いたシミュレーションによる同関係のメカニズム解明に取り組む予定である.

Water disaster prevention planning, rainfall planning, appropriate management, river management, detailed rainfall information in mountain areas, long-term problems, structural solutions for physical rainfall accuracy in mountain areas. In this study, the following three main topics are discussed. (1)The analysis of long-term 3D rainfall information on the ground and on artificial satellites, the analysis of physical and accurate characteristics of rainfall. (2)The relationship between rainfall and topography is analyzed. The relationship between rainfall and topography is analyzed. (3)Analysis of the relationship between weather characteristics and rainfall distribution characteristics, rainfall distribution structure, global scale, water resources distribution estimation, and development. In this year, the research results related to the main topic (2) are as follows: (1)The concept of elevation-dependent straight line and time-integral process is established. The relationship between rainfall and terrain is different from that of other regions. For example, the size of the mountain range in the image area, the same resolution, the terrain, the distribution of rainfall, the influence of rainfall, and the important elements of the relationship between rainfall and terrain. (2)Rainfall distribution depends on elevation, tilt, horizontal wind speed, and first order expression. In the future, there will be many cases in which rainfall and terrain relations will be clearly defined.

项目成果

鈴木 善晴 他: "メソ気象モデルによる数値シミュレーションに基づいた降雨 地形関係の解析"土木学会水工学論文集. 47. 73-78 (2003)

Yoshiharu Suzuki 等人：“基于中气候模型数值模拟的降雨-地形关系分析”水利工程学报，日本土木工程师学会 47. 73-78 (2003)。

鈴木 善晴 他: "降雨レーダー情報およびメソ気象モデルを用いた降雨場の地形依存特性の解析"第6回水資源に関するシンポジウム論文集. 639-644 (2002)

Yoshiharu Suzuki 等：“利用降雨雷达信息和中观气象模型分析降雨场的地形相关特征”第六届水资源研讨会论文集 639-644（2002 年）。

鈴木 善晴 他: "メソ気象モデルを用いた降雨場の時間積分過程の解析"京都大学防災研究所年報. 45 B-2(印刷中). (2002)

Yoshiharu Suzuki 等：“利用中观气象模型分析降雨场的时间积分过程”，京都大学防灾研究所年度报告 45 B-2（出版中）。

鈴木 善晴 他: "メソ気象モデルを用いた降雨 地形関係の数値シミュレーション"水文・水資源学会2002年研究発表会要旨集. 106-107 (2002)

Yoshiharu Suzuki 等人：“使用中观气象模型对降雨和地形进行数值模拟”日本水文水资源学会 2002 年研究报告论文集 106-107 (2002)。