分子シミュレーションによる高分子結晶構造相転移における動的機構の解明
分子シミュレーションによる高分子結晶構造相転移における動的機構の解明
批准号:
15750100
负责人:
玉井 良則
金额:
$2.24万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2003
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2003 至 2005
中文摘要
これまでに,シンジオタクチックポリスチレン(s-PS)の結晶多形体間の相転移を,さまざまな条件下でシミュレーションし,結晶構造の変化と分子運動性との関係を詳細に解析してきた。今年度は,対象を他の高分子結晶にも広げ,これらの解析を引き続いて行うとともに,結晶構造の変化が,分子空隙におよぼす影響についても検討をすすめた。1.シンジオタクチックポリスチレン(s-PS)について,転移過程における高分子側鎖の運動性の変化,構造因子の各ピークの変化,各原子間の距離の変化などを詳細に解析した。また,温度による構造転移が生ずることが実験的に観察されているt-1,4-ポリブタジエン(t-PBD)の結晶についても,検討を進めた。X線回折実験で決定されている結晶構造を初期構造とし,分子動力学(MD)シミュレーションを行ったが,実験で得られている構造を安定に再現することができなかった。シミュレーション条件やポテンシャル関数の見直しを含めて,再検討を進めている。2.ポリメチルペンテン(PMP)結晶の主鎖は(7/2)ヘリックス構造をとっているが,上向きと下向きのヘリックスの配置には任意性がある。種々の配向秩序をもった結晶について,シミュレーションを行ったところ,鎖の配向秩序が異なる種々の結晶構造が再現された。すべてが上向きの鎖からなる結晶をup-up結晶,上向きと下向きがa-b面上で交互に並んでいるものをup-down結晶と呼ぶことにする。PMP結晶の密度は,主鎖の配向によらず一定であったが,自由体積の結合性には違いが現れた。この違いが気体透過性におよぼす影響をしらべるために,気体分子(O_2,N_2,CO_2,CH_4)を挿入し長時間のMDシミュレーションを行った。また,粒子挿入法を用いて,気体の溶解度を計算した。up-down構造ではup-up構造よりも活性化エネルギーが小さく,低温における拡散性が高くなった。up-up構造ではup-down構造よりも側鎖のゆらぎが小さく,気体の透過性は低くなるが,分離係数が高くなることが明らかとなった。結晶構造の微妙な違いによりキャビティーの構造が変化し,それに伴って,気体の拡散性と溶解性が大きく変化することが見出された。
英文摘要
これまでに,シンジオタクチックポリスチレン(s-PS)の結晶多形体間の相転移を,さまざまな条件下でシミュレーションし,結晶構造の変化と分子運動性との関係を詳細に解析してきた。今年度は,対象を他の高分子結晶にも広げ,これらの解析を引き続いて行うとともに,結晶構造の変化が,分子空隙におよぼす影響についても検討をすすめた。1.シンジオタクチックポリスチレン(s-PS)について,転移過程における高分子側鎖の運動性の変化,構造因子の各ピークの変化,各原子間の距離の変化などを詳細に解析した。また,温度による構造転移が生ずることが実験的に観察されているt-1,4-ポリブタジエン(t-PBD)の結晶についても,検討を進めた。X線回折実験で決定されている結晶構造を初期構造とし,分子動力学(MD)シミュレーションを行ったが,実験で得られている構造を安定に再現することができなかった。シミュレーション条件やポテンシャル関数の見直しを含めて,再検討を進めている。2.ポリメチルペンテン(PMP)結晶の主鎖は(7/2)ヘリックス構造をとっているが,上向きと下向きのヘリックスの配置には任意性がある。種々の配向秩序をもった結晶について,シミュレーションを行ったところ,鎖の配向秩序が異なる種々の結晶構造が再現された。すべてが上向きの鎖からなる結晶をup-up結晶,上向きと下向きがa-b面上で交互に並んでいるものをup-down結晶と呼ぶことにする。PMP結晶の密度は,主鎖の配向によらず一定であったが,自由体積の結合性には違いが現れた。この違いが気体透過性におよぼす影響をしらべるために,気体分子(O_2,N_2,CO_2,CH_4)を挿入し長時間のMDシミュレーションを行った。また,粒子挿入法を用いて,気体の溶解度を計算した。up-down構造ではup-up構造よりも活性化エネルギーが小さく,低温における拡散性が高くなった。up-up構造ではup-down構造よりも側鎖のゆらぎが小さく,気体の透過性は低くなるが,分離係数が高くなることが明らかとなった。結晶構造の微妙な違いによりキャビティーの構造が変化し,それに伴って,気体の拡散性と溶解性が大きく変化することが見出された。
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Sorption of organic solvents on the surface of crystalline syndiotactic polystyrene studied by molecular dynamics simulation.
分子动力学模拟研究结晶间规聚苯乙烯表面有机溶剂的吸附
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
Journal of Molecular Structure 739・1-3
影响因子:
--
作者:
[Y.Tamai, M.Fukuda]
通讯作者:
M.Fukuda
シミュレーションによるシンジオタクチックポリスチレンγ型結晶の構造決定
间规聚苯乙烯γ型晶体结构的模拟测定
DOI:
--
发表时间:
2004
期刊:
高分子加工 53・5
影响因子:
--
作者:
[玉井良則, 福田光完]
通讯作者:
福田光完
Reorientationa relaxation of aromatic molecules in the molecular cavity of crystalline syndiotactic polystyrene studied by molecular dynamics simulation.
通过分子动力学模拟研究结晶间同立构聚苯乙烯分子腔中芳香族分子的重新取向松弛。
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
Journal of Molecular Structure 739・1-3
影响因子:
--
作者:
[Y.Tamai, M.Fukuda]
通讯作者:
M.Fukuda
玉井 良則: "Reorientational Dynamics of Aromatic Molecules Clathrated in δ Form of Crystalline Syndiotactic Polystyrene"Chemical Physics Letters. 371巻・5-6. 620-625 (2003)
Yoshinori Tamai:“δ 型结晶间同立构聚苯乙烯包合的芳香族分子的重新取向动力学”,《化学物理快报》371, 5-625 (2003)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Sorption and Diffusion in Nanoscale Molecular Cavity in Polymer Crystals Studied by Molecular Dynamics Simulation
分子动力学模拟研究聚合物晶体纳米级分子腔中的吸附和扩散
DOI:
--
发表时间:
2004
期刊:
Transactions of the Materials Research Society of Japan 29・8
影响因子:
--
作者:
[玉井良則, 福田光完]
通讯作者:
福田光完
共 8 条
蛋白質凝集体モデル結晶の水和構造とゆらぎ―理論と実験のコラボレーション
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批准号:20038019
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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资助金额:$2.05万
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财政年份:2008
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负责人:玉井 良則
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依托单位:
蛋白質凝集体モデル結晶の表面における水和構造とその生理活性に及ぼす影響
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批准号:19029015
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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资助金额:$1.22万
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财政年份:2007
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负责人:玉井 良則
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依托单位:
蛋白質モデル高分子における分子鎖と水との分子レベル相関の解明
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批准号:16041216
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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资助金额:$7.87万
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财政年份:2004
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负责人:玉井 良則
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依托单位:
海外基金