異なる脳温度が一過性全脳虚血後のギャップ結合に与える影響の検索
異なる脳温度が一過性全脳虚血後のギャップ結合に与える影響の検索
批准号:
17791501
负责人:
松本 昌直
金额:
$1.73万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2006
中文摘要
当該年度は、(1)虚血負荷開始30分前から、虚血負荷中および後まで脳温を37℃に保つ群(正常脳温),および(2)虚血負荷開始30分前から、虚血負荷中脳温を32℃に保ち,虚血再灌流と同時に37℃に上昇させる群(予防的脳低温),の2つの異なる脳温条件が、脳虚血負荷後のギャップジャンクション(GJ)を構成するタンパクであるコネキシン43におよぼす影響を、免疫組織化学的およびウエスタンブロット法についてのみ検索した。なお脳虚血再灌流期間は4時間とし,検索部位は大脳皮質、線条体および海馬とした.その結果,いずれの条件の各部位でのコネキシン43に免疫組織化学的,タンパク質量に有意差は認められなかった.脳血流量(CBF)は、GJを通じた情報伝達(GJIC)を通じてその需要を中枢側へと伝播し、それにより制御されていると考えられている。そのため、逆説的にCBF変化はGJICが正常に行われている指標となりうる。正常温における脳虚血再灌流時には,反応性充血と呼ばれるCBFが増加した状態が数時間継続することが知られており,われわれは32℃の予防的脳低温により反応性充血期間は有意に短縮化し、この効果は全身的循環動態とは無関係なことを発見した。つづいて正常脳温における反応性充血は,脳虚血により生じたCBF制御機構の過活性化により血管拡張因子が過産出されて引き起こされていることが示唆され,また脳低温はCBF制御機構の過活性化を抑制して反応性充血期間を短縮化している可能性が高いことも発見した。さらにGJICをあらかじめ抑制しておくと,正常脳温における反応性充血期間は脳低温と同様に有意に短縮化された。以上のことから脳低温は,GJIC自身もしくはGJICに関与する物質を量的に減少させ反応性充血期間を短縮化させている可能性が示唆された。
英文摘要
当該年度は、(1)虚血負荷開始30分前から、虚血負荷中および後まで脳温を37℃に保つ群(正常脳温),および(2)虚血負荷開始30分前から、虚血負荷中脳温を32℃に保ち,虚血再灌流と同時に37℃に上昇させる群(予防的脳低温),の2つの異なる脳温条件が、脳虚血負荷後のギャップジャンクション(GJ)を構成するタンパクであるコネキシン43におよぼす影響を、免疫組織化学的およびウエスタンブロット法についてのみ検索した。なお脳虚血再灌流期間は4時間とし,検索部位は大脳皮質、線条体および海馬とした.その結果,いずれの条件の各部位でのコネキシン43に免疫組織化学的,タンパク質量に有意差は認められなかった.脳血流量(CBF)は、GJを通じた情報伝達(GJIC)を通じてその需要を中枢側へと伝播し、それにより制御されていると考えられている。そのため、逆説的にCBF変化はGJICが正常に行われている指標となりうる。正常温における脳虚血再灌流時には,反応性充血と呼ばれるCBFが増加した状態が数時間継続することが知られており,われわれは32℃の予防的脳低温により反応性充血期間は有意に短縮化し、この効果は全身的循環動態とは無関係なことを発見した。つづいて正常脳温における反応性充血は,脳虚血により生じたCBF制御機構の過活性化により血管拡張因子が過産出されて引き起こされていることが示唆され,また脳低温はCBF制御機構の過活性化を抑制して反応性充血期間を短縮化している可能性が高いことも発見した。さらにGJICをあらかじめ抑制しておくと,正常脳温における反応性充血期間は脳低温と同様に有意に短縮化された。以上のことから脳低温は,GJIC自身もしくはGJICに関与する物質を量的に減少させ反応性充血期間を短縮化させている可能性が示唆された。
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