緑藻アナアオサの越境移入に関する分子系統地理学的研究と交雑現象の解明
緑藻アナアオサの越境移入に関する分子系統地理学的研究と交雑現象の解明
批准号:
18770065
负责人:
羽生田 岳昭
金额:
$1.41万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2006
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2006 至 2007
中文摘要
アナアオサはタイプ産地である目本を含む極東アジアが原産であると考えられている。一方,近年ヨーロッパやアメリカで新たにその分布が確認され,越境移入の可能性が示唆されているが,移入の起源や経路などは明らかではない。本研究では,自生地を含む世界各地のアナアオサ集団の遺伝的多様性の解析から,越境移入の起源と経路を議論することを目的として解析を行った。カナダやチリ,オセアニアで新たにアナアオサの分布を確認したほか,分子マーカー(葉緑体のatpHとatpIの介在領域)を用いた解析により,極東アジアに比べそれ以外の地域の遺伝的多様性が極端に低いことを確認した。この結果は,極東アジア以外の集団が人為的な移入に基づいていることを示していると考えられたが,日本以外の地域のサンプル数が不十分であることや複数の分子マーカーによる解析が必要であると考えられたことから,さらに継続して研究を行った。極東アジアと同レベルかそれ以上の数のサンプルを極東アジア以外の地域から入手したほか,新たに2つの分子マーカーを開発し解析を行なった。その結果,ミトコンドリアゲノムの解析では極東アジアで22ハプロタイプ,それ以外の地域で6ハプロタイプが見出された。マイクロサテライトマーカーについては,十分なサンプル数がある極東アジアとニュージーランドについて解析を行い,極東アジアで14遺伝子型,ニュージーランドで6遺伝子型が見出された。どちらのマーカーについても,極東アジア以外の地域では極東アジアに比べ遺伝的多様性がかなり低く,かつ極東アジアにも見られる特定の1タイプが9割近くを占めていた。これらの結果は,極東アジア以外の地域の集団が遺伝的多様性の極めて少ない小さな母集団に由来することを示唆しており,極東アジア以外の集団が,極東アジアからの人為的な移入に基づいていることを示している。
英文摘要
アナアオサはタイプ産地である目本を含む極東アジアが原産であると考えられている。一方,近年ヨーロッパやアメリカで新たにその分布が確認され,越境移入の可能性が示唆されているが,移入の起源や経路などは明らかではない。本研究では,自生地を含む世界各地のアナアオサ集団の遺伝的多様性の解析から,越境移入の起源と経路を議論することを目的として解析を行った。カナダやチリ,オセアニアで新たにアナアオサの分布を確認したほか,分子マーカー(葉緑体のatpHとatpIの介在領域)を用いた解析により,極東アジアに比べそれ以外の地域の遺伝的多様性が極端に低いことを確認した。この結果は,極東アジア以外の集団が人為的な移入に基づいていることを示していると考えられたが,日本以外の地域のサンプル数が不十分であることや複数の分子マーカーによる解析が必要であると考えられたことから,さらに継続して研究を行った。極東アジアと同レベルかそれ以上の数のサンプルを極東アジア以外の地域から入手したほか,新たに2つの分子マーカーを開発し解析を行なった。その結果,ミトコンドリアゲノムの解析では極東アジアで22ハプロタイプ,それ以外の地域で6ハプロタイプが見出された。マイクロサテライトマーカーについては,十分なサンプル数がある極東アジアとニュージーランドについて解析を行い,極東アジアで14遺伝子型,ニュージーランドで6遺伝子型が見出された。どちらのマーカーについても,極東アジア以外の地域では極東アジアに比べ遺伝的多様性がかなり低く,かつ極東アジアにも見られる特定の1タイプが9割近くを占めていた。これらの結果は,極東アジア以外の地域の集団が遺伝的多様性の極めて少ない小さな母集団に由来することを示唆しており,極東アジア以外の集団が,極東アジアからの人為的な移入に基づいていることを示している。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
Species diversity and seasonal changes of dominant Ulva species (Ulvales, Ulvophyceae) in Mikawa Bay, Japan, deduced from ITS2 rDNA region sequences.
从 ITS2 rDNA 区域序列推断日本三河湾优势石莼物种(石莼目、石莼科)的物种多样性和季节变化。
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
Algae 22
影响因子:
--
作者:
[山田敏弘, 平山裕美子, 今市涼子, 加藤雅啓, 山田敏弘, Kawai Hiroshi]
通讯作者:
Kawai Hiroshi
緑藻アナアオサ(Ulva pertusa)の越境移入に関する分子生物地理学的研究2
绿藻Ulva pertusa 2跨境进口的分子生物地理学研究
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山田敏弘, 平山裕美子, 今市涼子, 加藤雅啓, 山田敏弘, Kawai Hiroshi, 羽生田 岳昭]
通讯作者:
羽生田 岳昭
遺伝子マーカーを用いた褐藻ワカメ,緑藻アオサ類移入集団の起源
使用遗传标记确定引进的褐藻裙带菜和绿藻石莼种群的起源
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山田敏弘, 平山裕美子, 今市涼子, 加藤雅啓, 山田敏弘, Kawai Hiroshi, 羽生田 岳昭, 川井 浩史]
通讯作者:
川井 浩史
Biogeography and trans-ocean introductions of the green algae Ulva spp.to and from Japan deduced from identifications based on molecul ar markers.
根据分子标记的鉴定推断出绿藻石莼属的生物地理学和跨洋引入日本和日本的情况。
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
影响因子:
--
作者:
[山田敏弘, 平山裕美子, 今市涼子, 加藤雅啓, 山田敏弘, Kawai Hiroshi, 羽生田 岳昭, 川井 浩史, Kawai Hiroshi]
通讯作者:
Kawai Hiroshi
着生基質の違いが海藻類の分散能力及び地理的遺伝構造に与える影響の解明
-
批准号:21K06304
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
-
资助金额:$2.75万
-
财政年份:2021
-
负责人:羽生田 岳昭
-
依托单位:
海外基金