性淘汰が駆動する雄による子育て行動の進化:コオイムシ科昆虫を用いた実験的検証
性淘汰が駆動する雄による子育て行動の進化:コオイムシ科昆虫を用いた実験的検証
批准号:
10J00004
负责人:
大庭 伸也
金额:
$1.79万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2013-03-31
中文摘要
節足動物ではメス親が子の保護を行うことが一般的なのに対し、なぜ、一部の分類群においてはオス親が子の保護を行うのだろうか。近年、オスの保護能力がメスによって選ばれる結果として、オスによる子の保護が進化し得るという性淘汰を強調した仮説が提唱された(Tallamy2000,2001)。本研究の主な目的は、オス親が単独で子の保護を行う代表的な分類群であるコオイムシ科昆虫を材料に、オスによる子の保護に性淘汰が与える影響を明らかにすることである。Tallamyの性淘汰仮説によると、オスの卵保護能力が性淘汰によって進化してきたとすれば、雄の卵保護自体が雌の配偶者選択の標的形質になると予測される。今年度はこの予測を検証するため、日本産のコオイムシ科昆虫・Appasus属(コオイムシやオオコオイムシ)を対象として詳細な調査を行った。室内行動観察の結果から、両種ともメスは卵保護オスに対してより多くの卵を産みつける傾向が検出された。また野外操作実験を行った結果、オスの体サイズではなく背中に卵を背負っているかどうかが雌の配偶者選択のキーとなることが明らかになった。次に、Appasus属で観察された結果が近縁種のコオイムシでも観察されるのかどうかを確かめるため、東南アジアに生息するDiplonychus属を対象に野外操作実験を行った。その結果、サンプルサイズは小さいものの卵を保有しているオスが保有していないオスよりも有意に多くの卵を背負うことが分かった。この結果は、国内のAppasus属のコオイムシ類のみならず、他の属のコオイムシでも共通のメカニズムでオスの卵保護行動が進化したことを示唆している。
英文摘要
節足動物ではメス親が子の保護を行うことが一般的なのに対し、なぜ、一部の分類群においてはオス親が子の保護を行うのだろうか。近年、オスの保護能力がメスによって選ばれる結果として、オスによる子の保護が進化し得るという性淘汰を強調した仮説が提唱された(Tallamy2000,2001)。本研究の主な目的は、オス親が単独で子の保護を行う代表的な分類群であるコオイムシ科昆虫を材料に、オスによる子の保護に性淘汰が与える影響を明らかにすることである。Tallamyの性淘汰仮説によると、オスの卵保護能力が性淘汰によって進化してきたとすれば、雄の卵保護自体が雌の配偶者選択の標的形質になると予測される。今年度はこの予測を検証するため、日本産のコオイムシ科昆虫・Appasus属(コオイムシやオオコオイムシ)を対象として詳細な調査を行った。室内行動観察の結果から、両種ともメスは卵保護オスに対してより多くの卵を産みつける傾向が検出された。また野外操作実験を行った結果、オスの体サイズではなく背中に卵を背負っているかどうかが雌の配偶者選択のキーとなることが明らかになった。次に、Appasus属で観察された結果が近縁種のコオイムシでも観察されるのかどうかを確かめるため、東南アジアに生息するDiplonychus属を対象に野外操作実験を行った。その結果、サンプルサイズは小さいものの卵を保有しているオスが保有していないオスよりも有意に多くの卵を背負うことが分かった。この結果は、国内のAppasus属のコオイムシ類のみならず、他の属のコオイムシでも共通のメカニズムでオスの卵保護行動が進化したことを示唆している。
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学会奨励賞受賞記念講演 希少種を含む水生昆虫に関する生態学的研究
学术鼓励奖纪念讲座:包括珍稀物种在内的水生昆虫生态学研究
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ohba S, Ohashi K, Pujiyati B, Sonoda Y, Kawashima E, Kawada H, Minakawa N, Takagi M., Ohba S, 大庭伸也]
通讯作者:
大庭伸也
Feeding preferences of the endangered diving beetle Cybister tripunctatus orientalis Gschwendtner (Coleoptera : Dytiscidae)
濒临灭绝的潜水甲虫 Cybister tripunctatus orientalis Gschwendtner(鞘翅目:Dytiscidae)的摄食偏好
DOI:
10.1155/2012/139714
发表时间:
2012
期刊:
Psyche
影响因子:
--
作者:
[Ohba S, Inatani Y]
通讯作者:
Inatani Y
Microsatellite DNAマーカーを用いたコオイムシ科昆虫における父系解析
使用微卫星 DNA 标记对 Coelidae 昆虫进行父系谱系分析
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ohba S, Kawada H, Dida OG Juma D, Sonye G, Minakawa N, Takagi M., 大庭伸也・松尾公則・高木正洋, 大庭伸也・奥田昇, 大庭伸也・高橋純一・奥田昇, 大庭伸也・工藤慎一, 大庭伸也・松尾公則・高木正洋, 大庭伸也・高橋純一・奥田昇]
通讯作者:
大庭伸也・高橋純一・奥田昇
DOI:
10.1111/j.1479-8298.2011.00450.x
发表时间:
2011
期刊:
Entomological Science
影响因子:
0.9
作者:
[Ohba S, Trang Huynh TT, Kawada H, Loan Luu L, Tran Ngoc H, Le Hoang S, Higa Y, Takagi M, Ohba S]
通讯作者:
Ohba S
広島県尾道市御調町の中山間地谷津田地域におけるトノサマガエルRana nigromaculataの生息場所利用
广岛县尾道市八田山区日本树蛙黑斑蛙的栖息地利用
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
環動昆
影响因子:
--
作者:
[Ohba S, Trang Huynh TT, Kawada H, Loan Luu L, Tran Ngoc H, Le Hoang S, Higa Y, Takagi M, Ohba S, 後藤直人・伊藤明・大庭伸也]
通讯作者:
後藤直人・伊藤明・大庭伸也
共 24 条
オスの卵保護と子殺し行動の進化:タガメの繁殖行動の個体群間変異から迫る
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批准号:23K26917
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$8.57万
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财政年份:2024
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负责人:大庭 伸也
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依托单位:
Evolution of paternal care and infanticide behavior: Approaching from inter-population variation in the reproductive behavior of Kirkaldyia deyrolli
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批准号:23H02224
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$11.81万
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财政年份:2023
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负责人:大庭 伸也
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依托单位:
海外基金