セメントによる加水分解反応由来の室内空気汚染物質―生体影響機序及び発生源の探索
セメントによる加水分解反応由来の室内空気汚染物質―生体影響機序及び発生源の探索
批准号:
20659094
负责人:
上島 通浩
金额:
$1.98万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
财政年份:
2008
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2008 至 2010
中文摘要
2-エチル-1-ヘキサノール(2E1H)の空気中濃度が高い建物でシックビル症候群(シックハウス症候群)、化学物質過敏症状等が生じるが、病態は未解明で、また、2E1H発生量の決定要因にも不明な点が多い。9週齢の雄ICRマウスを理論濃度値0,55,110,219ppmの2E1Hに1日8時間、7日間吸入曝露した。219ppm群では鼻腔の嗅上皮に構成細胞の減少、炎症細胞浸潤が見られた。呼吸上皮では炎症細胞浸潤は軽度で、また下気道では区域気管支、細気管支の平滑筋層に炎症細胞浸潤が見られた。この結果は、2E1H曝露時にみられる鼻の不快感、刺激性と一致すると考えられた。また、肝のアルコール脱水素酵素(ADH)活性は、0ppm群で6.9±0.9(nmol/mg protein/min)、219ppm群で7.6±1.4(nmol/mg protein/min)で、曝露によるADH活性の上昇は認められなかった。マウスでは2E1HがADHの、2-エチル-1-ヘキサナールがアルデヒド脱水素酵素の基質となることも示されたが、ppbの濃度域で生じるシックハウス症状の原因が、2E1Hから2-エチル-1-ヘキサナールへの代謝亢進による可能性はほぼないと考えられた。また、2E1H発生側の要因解明のために、セメント中に存在する化学成分と2E1H発生量との関係を検討した。CaO、Fe_2O、Na_2O、Mn_2O_3が発生促進と密接な関係があり、一方SiO_2、K_2O、MgOは発生を抑制すること、発生促進と抑制はセメントの種類、含水率、経時日数に依存することが明らかになった。今回の分析条件では、アルデヒドの発生は認められなかった。2E1Hの発生を避けるためには、コンクリートの十分な乾燥が必要であることが知られるが、さらに、床を形成するセメントコンクリートの材料を適切に選択することの重要性が示唆された。
英文摘要
2-エチル-1-ヘキサノール(2E1H)の空気中濃度が高い建物でシックビル症候群(シックハウス症候群)、化学物質過敏症状等が生じるが、病態は未解明で、また、2E1H発生量の決定要因にも不明な点が多い。9週齢の雄ICRマウスを理論濃度値0,55,110,219ppmの2E1Hに1日8時間、7日間吸入曝露した。219ppm群では鼻腔の嗅上皮に構成細胞の減少、炎症細胞浸潤が見られた。呼吸上皮では炎症細胞浸潤は軽度で、また下気道では区域気管支、細気管支の平滑筋層に炎症細胞浸潤が見られた。この結果は、2E1H曝露時にみられる鼻の不快感、刺激性と一致すると考えられた。また、肝のアルコール脱水素酵素(ADH)活性は、0ppm群で6.9±0.9(nmol/mg protein/min)、219ppm群で7.6±1.4(nmol/mg protein/min)で、曝露によるADH活性の上昇は認められなかった。マウスでは2E1HがADHの、2-エチル-1-ヘキサナールがアルデヒド脱水素酵素の基質となることも示されたが、ppbの濃度域で生じるシックハウス症状の原因が、2E1Hから2-エチル-1-ヘキサナールへの代謝亢進による可能性はほぼないと考えられた。また、2E1H発生側の要因解明のために、セメント中に存在する化学成分と2E1H発生量との関係を検討した。CaO、Fe_2O、Na_2O、Mn_2O_3が発生促進と密接な関係があり、一方SiO_2、K_2O、MgOは発生を抑制すること、発生促進と抑制はセメントの種類、含水率、経時日数に依存することが明らかになった。今回の分析条件では、アルデヒドの発生は認められなかった。2E1Hの発生を避けるためには、コンクリートの十分な乾燥が必要であることが知られるが、さらに、床を形成するセメントコンクリートの材料を適切に選択することの重要性が示唆された。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
職場におけるシックビル症候群の対策効果の検討
检查工作场所病态建筑综合症对策的效果
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[上島通浩, 他]
通讯作者:
他
化学物質による新しい健康問題の抽出:職業・環境起因性疾病予防への貢献をめざして
识别化学物质引起的新健康问题:旨在为预防职业病和环境引起的疾病做出贡献
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Q.Wang, L.Zhang, A.Sato, Y.Ninomiya, T.Yamashita, 上島通浩]
通讯作者:
上島通浩
特定建築物における揮発性有機化合物による室内空気汚染-2002年建築物衛生法改正後の実態と残された問題点
特定建筑物挥发性有机化合物造成的室内空气污染——2002年《建筑物卫生法》修订后的实际情况和遗留问题
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
日本公衆衛生学会誌
影响因子:
--
作者:
[酒井潔, 他]
通讯作者:
他
室内環境汚染物質、2-エチル-1-ヘキサノール発生に関わる床材料成分の検討
与室内环境污染物2-乙基-1-己醇产生相关的地板材料成分检测
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[柴田英治, 他]
通讯作者:
他
シックハウス症候群・化学物質過敏症への対応
应对病态建筑综合症和化学敏感性
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
現代医学
影响因子:
--
作者:
[上島通浩, 他]
通讯作者:
他
共 12 条
肥満促進作用のある環境化学物質の学童肥満への寄与の解明: 腸内菌叢介在への着目
-
批准号:22H00495
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
-
资助金额:$27.54万
-
财政年份:2022
-
负责人:上島 通浩
-
依托单位:
Identification of environmental factors contributing to child development disorder: an approach based on a secondary target of organophosphorus insecticides
-
批准号:25670318
-
项目类别:Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
-
资助金额:$2.5万
-
财政年份:2013
-
负责人:上島 通浩
-
依托单位:
尿中代謝物測定による有機溶剤高感受性作業者スクリーニング法の開発
-
批准号:18659169
-
项目类别:Grant-in-Aid for Exploratory Research
-
资助金额:$1.98万
-
财政年份:2006
-
负责人:上島 通浩
-
依托单位:
2,5-ジメチルフランの生体内同定と毒性評価に関する研究
-
批准号:08770271
-
项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
-
资助金额:$0.7万
-
财政年份:1996
-
负责人:上島 通浩
-
依托单位:
海外基金