臨床的研究を組み合わせた計算論的アプローチによる発達性読み書き障害に関する検討
臨床的研究を組み合わせた計算論的アプローチによる発達性読み書き障害に関する検討
批准号:
09J02699
负责人:
三盃 亜美
金额:
$0.77万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2009
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2009 至 2011
中文摘要
本研究では、日本語の音読過程を表す認知モデルを臨床的及び計算論的に検証すること、発達性読み書き障害の障害仮説の妥当性を臨床的及び計算論的に検討することを目的とした。当該年度では、「年長児から小学校6年生までの典型発達児及び小学校5・6年生の発達性読み書き障害児の仮名音読における文字長と語彙性の交互作用」に関する研究論文が、国際学会誌(Brain and Development)に受理された。この研究では、日本で初めて、文字長と語彙性の交互作用というパラメータを用いて、音読における流暢性の発達と音読速度障害の障害メカニズムを解明した。典型発達児では1年生から2年生にかけて語彙的な処理を充分に行うことが可能になるだけではなく、非語彙的な処理速度が顕著に速くなることが示された。また、対象とした発達性読み書き障害児では、語彙的な処理の障害と文字と音の対応関係の弱さの双方によって、音読速度障害が生じていると思われた。これらの結果全ては、現在アルファベット語圏の音読モデルとして強力なモデルの一つであるDRCモデルを用いて説明することができる。しかし、このモデルは、英語、フランス語、ドイツ語などのアルファベット語の文字体系に特化しており、日本語の読みを説明できるモデルかどうかは不明であった。そこで、日本語の音読処理過程としてもDRCモデルを適用可能どうかを臨床的に検討したところ、英語のDRCモデルでの基本的な処理(語彙経路と非語彙経路の処理)が日本語の読みでも行われていることが明らかとなった。しかし、本研究結果より、英語のDRCモデルとの相違点も明らかとなった。その相違点とは、仮名の非語彙経路及び反応バッファーの音韻表現が音素ではなくモーラであること、漢字の非語彙処理が程度差のある文字と音の対応関係の典型性に基づいて生じることであった。これらの相違点を考慮して、英語のDRCモデルの構成要素を一部、修正する必要があるのではないかと思われた。
英文摘要
本研究では、日本語の音読過程を表す認知モデルを臨床的及び計算論的に検証すること、発達性読み書き障害の障害仮説の妥当性を臨床的及び計算論的に検討することを目的とした。当該年度では、「年長児から小学校6年生までの典型発達児及び小学校5・6年生の発達性読み書き障害児の仮名音読における文字長と語彙性の交互作用」に関する研究論文が、国際学会誌(Brain and Development)に受理された。この研究では、日本で初めて、文字長と語彙性の交互作用というパラメータを用いて、音読における流暢性の発達と音読速度障害の障害メカニズムを解明した。典型発達児では1年生から2年生にかけて語彙的な処理を充分に行うことが可能になるだけではなく、非語彙的な処理速度が顕著に速くなることが示された。また、対象とした発達性読み書き障害児では、語彙的な処理の障害と文字と音の対応関係の弱さの双方によって、音読速度障害が生じていると思われた。これらの結果全ては、現在アルファベット語圏の音読モデルとして強力なモデルの一つであるDRCモデルを用いて説明することができる。しかし、このモデルは、英語、フランス語、ドイツ語などのアルファベット語の文字体系に特化しており、日本語の読みを説明できるモデルかどうかは不明であった。そこで、日本語の音読処理過程としてもDRCモデルを適用可能どうかを臨床的に検討したところ、英語のDRCモデルでの基本的な処理(語彙経路と非語彙経路の処理)が日本語の読みでも行われていることが明らかとなった。しかし、本研究結果より、英語のDRCモデルとの相違点も明らかとなった。その相違点とは、仮名の非語彙経路及び反応バッファーの音韻表現が音素ではなくモーラであること、漢字の非語彙処理が程度差のある文字と音の対応関係の典型性に基づいて生じることであった。これらの相違点を考慮して、英語のDRCモデルの構成要素を一部、修正する必要があるのではないかと思われた。
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日本語話者の年長児及び児童を対象とした仮名刺激音読における単語長と語彙性効果
假名中的词长和词汇效应刺激年长日语使用者和儿童的朗读
DOI:
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发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[三盃亜美, 黒川鈴子, 宇野彰, 春原則子, 金子真人, 粟屋徳子, Taeko N.Wydell, 狐塚順子, 後藤多可志, 蔦森英史, 中川和美]
通讯作者:
中川和美
仮名音読障害の障害メカニズムに関する計算論的研究-音韻情報処理過程と視覚情報処理過程双方の障害説の妥当性に関して-
假名阅读障碍损害机制的计算研究 - 关于语音信息处理过程和视觉信息处理过程的损害理论的有效性 -
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[三盃亜美, 宇野彰, 伊集院睦雄, 辰巳格]
通讯作者:
辰巳格
発達性読み書き障害児の仮名音読における文字長、語彙性効果に関する検討
检查患有发展性阅读和写作障碍的儿童大声朗读假名时的字母长度和词汇影响。
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[三盃亜美, 宇野彰, 春原則子, 金子真人, 栗屋徳子, 狐塚順子, 蔦森英史, 辰巳格]
通讯作者:
辰巳格
小学校6年生の漢字二字熟語音読における配当学年及び規則性の効果について
年级水平和规律性对六年级小学生二字汉字成语朗读的影响
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[三盃亜美, 宇野彰, 伊集院睦雄, 春原則子, 金子真人, 栗屋徳子, 後藤多可志, 狐塚順子]
通讯作者:
狐塚順子
The effects of length and lexicality on Kana reading in Japanese normal reading and dyslexic children
长度和词汇度对日语正常阅读和阅读障碍儿童假名阅读的影响
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Sambai A, Kurokawa S, Uno A, Haruhara N, Kaneko M, Awaya N, Wydell TN, Goto T, Tsutamori E, Nakagawa K]
通讯作者:
Nakagawa K
共 9 条
漢字の読みが困難な児童生徒の「漢字の読み処理」を評価できる認知診断テストの開発
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批准号:23K25682
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$9.73万
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财政年份:2024
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负责人:三盃 亜美
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依托单位:
漢字の読みが困難な児童生徒の「漢字の読み処理」を評価できる認知診断テストの開発
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批准号:23H00985
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$11.65万
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财政年份:2023
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负责人:三盃 亜美
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依托单位:
CLD児童生徒のLDへの気づきと客観的検査によるLD判断を実現する方法論の提案
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批准号:23K17608
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项目类别:Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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资助金额:$3.99万
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财政年份:2023
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负责人:三盃 亜美
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依托单位:
発達性読み書き障害者の漢字音読方略に関する実証研究及び科学的根拠のある支援の提案
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批准号:26885010
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项目类别:Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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资助金额:$0.92万
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财政年份:2014
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负责人:三盃 亜美
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依托单位: