植物の形態進化の遺伝的機構とその進化過程の解明―カワゴケソウ科の幼植物を用いて―
植物の形態進化の遺伝的機構とその進化過程の解明―カワゴケソウ科の幼植物を用いて―
批准号:
09J04889
负责人:
片山 なつ
金额:
$1.34万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2009
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2009 至 2011
中文摘要
平成23年度は、カワゴケソウ科の水平軸ボディプランの進化に重要と考えられる、無限成長する茎頂分裂組織をもたない有限シュートの獲得に関わる遺伝的機構を明らかにするため、カワゴケソウ科の代表種Zeylanidium lichenoidesの胚発生から一次シュート形成において詳細な発生過程を解明した。形態観察の結果、胚発生において茎頂分裂組織の形成過程に変更が起き、明確な幹細胞層が形成されないことが明らかとなり、通常のドーム状構造をもたない茎頂分裂組織"cryptic SAM"が形成されることが示唆された。また、発芽後の一次シュート形成において"cryptic SAM"の一部が葉へと分化してしまうため、分裂組織は維持されないことがわかった。次に、この特異な茎頂分裂組織の発生過程を遺伝子発現レベルで明らかにするため、茎頂分裂組織の形成と維持に関わるZeylanidium lichenoides遺伝子の発現解析を行った。その結果、1)胚発生において、茎頂分裂組織の発生初期に発現が開始し、その後も分裂組織の形成において発現が維持されること、2)一次シュート形成において、子葉の基部へ発現が移行し葉原基が形成されることが明らかとなった。以上より、Zeylanidium lichenoidesでは、胚発生において幹細胞層を欠いた茎頂分裂組織が生じるが、一次シュート形成において維持されず、分裂組織が子葉の基部へ移行し葉が形成され、有限なシュートが形成されることが明らかとなった。これらの結果から、カワゴケソウ科の有限シュートを形成する茎頂分裂組織では、一般的な被子植物で報告されている幹細胞の維持機構が確立していないことが想定される。このことは、植物の多様性を生み出す新たな形態の獲得に、植物体の源である茎頂分裂組織の発生プログラムの変更が関わったことを示唆している。
英文摘要
平成23年度は、カワゴケソウ科の水平軸ボディプランの進化に重要と考えられる、無限成長する茎頂分裂組織をもたない有限シュートの獲得に関わる遺伝的機構を明らかにするため、カワゴケソウ科の代表種Zeylanidium lichenoidesの胚発生から一次シュート形成において詳細な発生過程を解明した。形態観察の結果、胚発生において茎頂分裂組織の形成過程に変更が起き、明確な幹細胞層が形成されないことが明らかとなり、通常のドーム状構造をもたない茎頂分裂組織"cryptic SAM"が形成されることが示唆された。また、発芽後の一次シュート形成において"cryptic SAM"の一部が葉へと分化してしまうため、分裂組織は維持されないことがわかった。次に、この特異な茎頂分裂組織の発生過程を遺伝子発現レベルで明らかにするため、茎頂分裂組織の形成と維持に関わるZeylanidium lichenoides遺伝子の発現解析を行った。その結果、1)胚発生において、茎頂分裂組織の発生初期に発現が開始し、その後も分裂組織の形成において発現が維持されること、2)一次シュート形成において、子葉の基部へ発現が移行し葉原基が形成されることが明らかとなった。以上より、Zeylanidium lichenoidesでは、胚発生において幹細胞層を欠いた茎頂分裂組織が生じるが、一次シュート形成において維持されず、分裂組織が子葉の基部へ移行し葉が形成され、有限なシュートが形成されることが明らかとなった。これらの結果から、カワゴケソウ科の有限シュートを形成する茎頂分裂組織では、一般的な被子植物で報告されている幹細胞の維持機構が確立していないことが想定される。このことは、植物の多様性を生み出す新たな形態の獲得に、植物体の源である茎頂分裂組織の発生プログラムの変更が関わったことを示唆している。
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植物体の扁平化:カワゴケソウ科の進化発生学
植物体的扁平化:皮质叶科的进化胚胎学
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[水澤圭吾, 石田善行, 高岡洋輔, 宮川雅好, 築地真也, 浜地格, 水澤圭吾, Katayama N., Noriyuki OSADA, Katayama N., 長田紀之, 片山なつ]
通讯作者:
片山なつ
茎頂分裂組織がないカワゴケソウ科植物のシュートにおける発生と進化
缺乏顶端分生组织的雕塑科植物芽的发生和进化。
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[片山なつ, 厚井聡, 加藤雅啓]
通讯作者:
加藤雅啓
DOI:
10.1105/tpc.109.073189
发表时间:
2010-07-01
期刊:
PLANT CELL
影响因子:
11.6
作者:
[Katayama, Natsu, Koi, Satoshi, Kato, Masahiro]
通讯作者:
Kato, Masahiro
DOI:
10.1111/j.1525-142x.2011.00488.x
发表时间:
2011-07-01
期刊:
EVOLUTION & DEVELOPMENT
影响因子:
2.9
作者:
[Katayama, Natsu, Kato, Masahiro, Yamada, Toshihiro]
通讯作者:
Yamada, Toshihiro
カワゴロモ(カワゴケソウ科)のシュートにおける特異な遺伝子発現パターン
A. 芽中独特的基因表达模式。
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[片山なつ, 厚井聡, 加藤雅啓]
通讯作者:
加藤雅啓
共 8 条
被子植物における発生制約の解放:根の喪失がもたらすシュートの多様化
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批准号:23K05902
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$3.0万
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财政年份:2023
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负责人:片山 なつ
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依托单位:
被子植物における分子進化速度と生態的特性の相互作用の解析
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批准号:22KJ0490
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.83万
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财政年份:2023
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负责人:片山 なつ
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依托单位:
分子進化速度の上昇がもたらす進化イノベーション:水生植物における平行的形態特殊化
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批准号:18J40090
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.58万
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财政年份:2018
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负责人:片山 なつ
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依托单位:
極限環境への進出がもたらす制約からの解放:カワゴケソウ科の多様化パターン
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批准号:13J03136
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.76万
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财政年份:2013
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负责人:片山 なつ
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依托单位:
海外基金