「回復」と「抵抗」のポリティクス‐人工妊娠中絶「当事者」の語りから
「回復」と「抵抗」のポリティクス‐人工妊娠中絶「当事者」の語りから
批准号:
09J10973
负责人:
熱田 敬子
金额:
$0.51万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2009
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2009 至 2010
中文摘要
・当該年度における研究においては、胎児の人間化の程度とありようを、出産を予定する妊娠の語りと比較し、中絶においてより強固な胎児の人間化がおきていることを明らかにした。日本における人工妊娠中絶の語りにおいて、女性に「決定」と「責任」の主体であることを求めるのは、人間化した胎児の概念である。「赤ちゃん」として表象される胎児に対し、自責と後悔、母性愛を中絶経験者が表明することは、出産の医療化の中で、世界的に胎児の人間化が進行していることと、日本における母性愛規範の強さから自明視されてきた。しかし、妊娠継続者との比較でみた時に、中絶において胎児を人間化して語ることは、中絶した女性が自身への批判を回避し、中絶後の生を肯定するエージェンシーの発露として見ることができる。しかし、同時に母性愛規範を前提にした語りによる自己肯定には一定の限界があり、罪責感と表裏一体のものであることが判明した。・こうした事情が日本の、母性愛を重視する文化的背景を反映していることを明らかにするため、同じ東アジアの儒教文化圏である中国における中絶について考察した本についての書評の中で、日本との比較をおこなった。一般的に、キリスト教圏との胎児への感覚の違いは指摘されていても、東アジアのなかでの比較先行研究は多くない。これにより、夫との関係や、事後の不妊への不安が強く表明される中国での中絶の語りと比べ、胎児への愛情や罪責感に焦点が当たる日本での語りの特徴が明らかになった。・今後の研究のデータとなる、人工妊娠中絶者、妊娠継続予定者、流産経験者へのインタビューをおこなった。同データについては、一部を論文中に使用し、残りは2011年度の使用を予定して、インタビュイーとの間でデータ使用についての調整をおこなっている。
英文摘要
・当該年度における研究においては、胎児の人間化の程度とありようを、出産を予定する妊娠の語りと比較し、中絶においてより強固な胎児の人間化がおきていることを明らかにした。日本における人工妊娠中絶の語りにおいて、女性に「決定」と「責任」の主体であることを求めるのは、人間化した胎児の概念である。「赤ちゃん」として表象される胎児に対し、自責と後悔、母性愛を中絶経験者が表明することは、出産の医療化の中で、世界的に胎児の人間化が進行していることと、日本における母性愛規範の強さから自明視されてきた。しかし、妊娠継続者との比較でみた時に、中絶において胎児を人間化して語ることは、中絶した女性が自身への批判を回避し、中絶後の生を肯定するエージェンシーの発露として見ることができる。しかし、同時に母性愛規範を前提にした語りによる自己肯定には一定の限界があり、罪責感と表裏一体のものであることが判明した。・こうした事情が日本の、母性愛を重視する文化的背景を反映していることを明らかにするため、同じ東アジアの儒教文化圏である中国における中絶について考察した本についての書評の中で、日本との比較をおこなった。一般的に、キリスト教圏との胎児への感覚の違いは指摘されていても、東アジアのなかでの比較先行研究は多くない。これにより、夫との関係や、事後の不妊への不安が強く表明される中国での中絶の語りと比べ、胎児への愛情や罪責感に焦点が当たる日本での語りの特徴が明らかになった。・今後の研究のデータとなる、人工妊娠中絶者、妊娠継続予定者、流産経験者へのインタビューをおこなった。同データについては、一部を論文中に使用し、残りは2011年度の使用を予定して、インタビュイーとの間でデータ使用についての調整をおこなっている。
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Book review"Nie Jing-Bao'Behind the science-Chinese voices on abortion'
书评《聂景宝《科学的背后——堕胎的中国声音》
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
East Asian Science, Technology and Society : an international journal
影响因子:
--
作者:
[大田和寛, 矢口勇一, 岡隆一, 熱田敬子, 熱田敬子]
通讯作者:
熱田敬子
健康知識の生成・伝達・需要のルート-場所と健康知識への主観的意味づけの関係
健康知识的产生、传播和需求的途径——地点与健康知识的主观意义之间的关系
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[大田和寛, 矢口勇一, 岡隆一, 熱田敬子, 熱田敬子, 沈煕燦, 沈煕燦, 熱田敬子]
通讯作者:
熱田敬子
『赤ちゃん』を語る効果と胎児の人間化-中絶体験と出産を予定する妊娠体験を比較して
谈论“婴儿”的效果和胎儿的人性化——堕胎经历和怀孕经历与分娩意图的比较。
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
社会学年誌
影响因子:
--
作者:
[大田和寛, 矢口勇一, 岡隆一, 熱田敬子]
通讯作者:
熱田敬子
決定」と「責任」はなぜ結びつくのか-個人化時代の中絶の語られ方-
为什么“决定”和“责任”联系在一起? - 个体化时代如何谈论堕胎 -
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[大田和寛, 矢口勇一, 岡隆一, 熱田敬子, 熱田敬子, 沈煕燦, 沈煕燦, 熱田敬子, 沈煕燦, 曽根秀一, 熱田敬子]
通讯作者:
熱田敬子
東アジアの民主化運動とフェミニズムに関する比較実証研究
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批准号:23K01782
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.08万
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财政年份:2023
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负责人:熱田 敬子
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依托单位: