バイヨン寺院内回廊レリーフの保存研究
バイヨン寺院内回廊レリーフの保存研究
批准号:
10J03452
负责人:
千葉 麻由子
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
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英文摘要
本研究はカンボジア、アンコール遺跡群のバイヨン寺院を対象遺構とし、砂岩造寺院の内回廊に施された浅浮彫、バ・レリーフの保存修復に資することを目的にしている。高温多湿な環境下において劣化が甚だしいレリーフ壁面に対して、劣化マップを中心としたデータベースの構築を目標に、具体的な保存修復の課題を、特に「保存科学」と「修復施工技術」という学術研究と現場技術の連携の中から見出し、その解決に取り組んだ。本年度は劣化マップを作成し、壁面を取り巻く建築的な環境要素の評価を行った。(1)劣化マップに関しては、将来的な保存処置を見据えた上での記録作業を回廊全体で終えた.内回廊レリーフ壁面は異なる性質をもつ石材が多様に使用されているため、隣合う石材でも劣化の進度が異なっている様子が見られる。そのため、保存処置は石材一個単位で、その石材の性質に応じた保存剤が決定されると考えられる。そこで、化学的劣化のマッピングは石材一個単位での記録を行った。(2)レリーフ壁面を取り巻く建築的な環境要素として基壇(床)に着目した.床滞水状況を把握し、石材劣化との相関、そして将来的な滞水防止の必要性についての検討を行った。レリーフ壁面の劣化に大きく影響すると考えられる基壇内の水分の制御対策として、遮水壁の設置など構造的修復作業についての検討が必要であるという結論に至った。(3)また、年2回(雨季・乾季)に行ってきたデジタル写真による定点観測では、これまで大きな変化は見られなかったものの、大規模な洪水被害をもたらした2011年の雨季には壁面上に白い斑点状の着生物の拡大繁殖が認められ、急激な気候の変化が、石材表面の微気象にも影響をもたらしたことを確認した。
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