有機ラジカル光エレクトロニクスの開拓
有機ラジカル光エレクトロニクスの開拓
批准号:
10J40164
负责人:
水津 理恵 (塩沢 理恵)
金额:
$1.98万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2012
中文摘要
本研究では、開殻系分子を用いた有機光エレクトロニクスの開拓を行うため、環状チアジルバイラジカルの光物性を調べ、その機構解明および特性の向上を目指すことを目的としている。以前より巨大過渡光電流が知られていたBDTDAと呼ばれる分子およびその誘導体についての研究から、巨大過渡光電流の発現には分極に助けられる界面電荷分離が必要という結論に至り、膜厚依存光電子分光測定を行うことにより、界面付近における電子状態の解明を行った。昨年度、GeS(001)上のBDTDAの入射光エネルギー依存UPSおよび角度分解UPSを測定することにより、非常に大きなバンド分散(~0.3eV)があることが確認している。そこで今回は実際にデバイスで用いられている基板上のBDTDA薄膜のバンド分散を調べるために、高エネルギー加速器研究機構Photon Factory BL-13AにてITOおよびSiO_2基板上のBDTDA薄膜の紫外光電子分光(UPS)および吸収端近傍X線吸収微細構造(NEXAFS)を測定し、BDTDA薄膜の電子状態を詳細に調べた。入射光エネルギー依存UPSではout-of-plane方向のバンド分散がわかる。ITOおよびSiO_2基板いずれにおいてもGeS(001)で観測されたような大きな分散は見られず、分散幅は~50meV程度であった。NEXAFS測定により分子の配向性を調べたところ、ITOおよびSiO_2基板いずれにおいても、基板に対して分子面が30。程度傾いていることがわかった。そのため積層方向の重なりが小さくなり、バンド分散が小さくなったと考えられる。このことから実際のデバイスにおいてはホッピング伝導が支配的であると言える。この結果はBDTDA薄膜の定常電流が過渡電流に対して非常に小さいことと矛盾しない。以上のことから、BDTDA薄膜の大部分は伝導に寄与せず、大きな分極を起こす役割をしていると推測される。
英文摘要
本研究では、開殻系分子を用いた有機光エレクトロニクスの開拓を行うため、環状チアジルバイラジカルの光物性を調べ、その機構解明および特性の向上を目指すことを目的としている。以前より巨大過渡光電流が知られていたBDTDAと呼ばれる分子およびその誘導体についての研究から、巨大過渡光電流の発現には分極に助けられる界面電荷分離が必要という結論に至り、膜厚依存光電子分光測定を行うことにより、界面付近における電子状態の解明を行った。昨年度、GeS(001)上のBDTDAの入射光エネルギー依存UPSおよび角度分解UPSを測定することにより、非常に大きなバンド分散(~0.3eV)があることが確認している。そこで今回は実際にデバイスで用いられている基板上のBDTDA薄膜のバンド分散を調べるために、高エネルギー加速器研究機構Photon Factory BL-13AにてITOおよびSiO_2基板上のBDTDA薄膜の紫外光電子分光(UPS)および吸収端近傍X線吸収微細構造(NEXAFS)を測定し、BDTDA薄膜の電子状態を詳細に調べた。入射光エネルギー依存UPSではout-of-plane方向のバンド分散がわかる。ITOおよびSiO_2基板いずれにおいてもGeS(001)で観測されたような大きな分散は見られず、分散幅は~50meV程度であった。NEXAFS測定により分子の配向性を調べたところ、ITOおよびSiO_2基板いずれにおいても、基板に対して分子面が30。程度傾いていることがわかった。そのため積層方向の重なりが小さくなり、バンド分散が小さくなったと考えられる。このことから実際のデバイスにおいてはホッピング伝導が支配的であると言える。この結果はBDTDA薄膜の定常電流が過渡電流に対して非常に小さいことと矛盾しない。以上のことから、BDTDA薄膜の大部分は伝導に寄与せず、大きな分極を起こす役割をしていると推測される。
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電場変調分光法を用いた環状チアジルバイラジカルBDTDAの評価
使用电场调制光谱评价环状噻唑基双自由基 BDTDA
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[鷹氏啓吾, 水津理恵, 阿波賀邦夫, 岸田英夫, 中村新男]
通讯作者:
中村新男
Stepwise Spin-Peierls-Like Transitions in π-Extended Cyclic Thiazyl Biradicals
π-扩展环状噻唑基双自由基中的逐步自旋 Peierls 型跃迁
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Rie Suizu. Yoshiaki Shuku, Kunio Awaga]
通讯作者:
Kunio Awaga
環状チアジルバイラジカル化合物 NTの非線形光学特性と電子構造
环状噻唑基双自由基化合物NT的非线性光学性质和电子结构
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[鷹氏啓吾, 水津理恵, 阿波賀邦夫, 岸田英夫, 中村新男]
通讯作者:
中村新男
環状チアジルバイラジカル化合物 NTの非線形光学特性
环状噻唑基双自由基化合物NT的非线性光学性质
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[鷹氏 啓吾, 水津 理恵, 阿波賀 邦夫, 岸田 英夫, 中村 新男]
通讯作者:
中村 新男
電荷秩序を有する環状チアジルラジカル錯体の結晶構造と伝導特性
电荷有序环状噻唑基配合物的晶体结构和导电性能
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[松浦恭平, 水津理恵, 阿波賀邦夫, 仁科靖生, 岡崎竜二, 寺崎一郎]
通讯作者:
寺崎一郎
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