高コレステロール血症治療薬スタチンによる横紋筋融解症発症機序の解明
高コレステロール血症治療薬スタチンによる横紋筋融解症発症機序の解明
批准号:
22790257
负责人:
坂本 多穂
金额:
$2.08万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2012
中文摘要
高コレステロール血症治療薬スタチンは横紋筋融解症や筋力低下などの筋毒性をもつが、その発症機序は不明である。低分子量G蛋白質Rabは、脂質ゲラニルゲラニルピロ燐酸(GGPP)を介してオルガネラ膜に結合し、小胞輸送を制御する。我々は以前、スタチンがGGPPを枯渇させ、Rabを不活性化させて筋空胞変性を起こすと報告した(Sakamoto et al.,2007EASEB J)。しかし、Rabには60以上のアイソフォームがあり、それぞれが固有の輸送経路を制御する。本研究では、スタチンがどのRabアイソフォーム、どの経路を阻害し筋毒性を起こすのか調べた。小胞体・ゴルジ輸送は全小胞輸送系の起点であり、Rab1Aが制御する。初代培養ラット骨格筋線維に1μMフルバスタチン(Flv)を4日間作用させると、Rab1Aは膜から離脱した。GGPP補充で膜への結合は回復した。GGPPは、Flvによる空胞変性と壊死も抑制した。ER-ゴルジ輸送阻害薬ブレフェルジンAはFlvによる毒性を再現した。以上より、スタチンがRab1Aを阻害し、細胞内の物流が停滞して、筋が壊死すると考えられる。さらに、スタチンによる筋収縮低下について検討した。Flv(10μM)存在下で筋線維を3日間培養するとカフェイン誘起性収縮が有意に抑制した。スタチンは、筋原線維には影響しなかったが、筋小胞体Ca^(2+)貯蔵量および筋ATP量を低下させ、これらが収縮抑制の原因と考えられた。スタチンはミトコンドリア障害を起こし、これがATP低下の原因だと思われる。GGPPはスタチンによる収縮抑制、ATP低下を抑制した。本研究より、スタチンによる筋壊死や収縮抑制が低分子量G蛋白質の不活性化が原因であることが分かった。またスタチンの毒性が、GGPP補充で軽減できることも分かった。治療への応用が期待される。
英文摘要
高コレステロール血症治療薬スタチンは横紋筋融解症や筋力低下などの筋毒性をもつが、その発症機序は不明である。低分子量G蛋白質Rabは、脂質ゲラニルゲラニルピロ燐酸(GGPP)を介してオルガネラ膜に結合し、小胞輸送を制御する。我々は以前、スタチンがGGPPを枯渇させ、Rabを不活性化させて筋空胞変性を起こすと報告した(Sakamoto et al.,2007EASEB J)。しかし、Rabには60以上のアイソフォームがあり、それぞれが固有の輸送経路を制御する。本研究では、スタチンがどのRabアイソフォーム、どの経路を阻害し筋毒性を起こすのか調べた。小胞体・ゴルジ輸送は全小胞輸送系の起点であり、Rab1Aが制御する。初代培養ラット骨格筋線維に1μMフルバスタチン(Flv)を4日間作用させると、Rab1Aは膜から離脱した。GGPP補充で膜への結合は回復した。GGPPは、Flvによる空胞変性と壊死も抑制した。ER-ゴルジ輸送阻害薬ブレフェルジンAはFlvによる毒性を再現した。以上より、スタチンがRab1Aを阻害し、細胞内の物流が停滞して、筋が壊死すると考えられる。さらに、スタチンによる筋収縮低下について検討した。Flv(10μM)存在下で筋線維を3日間培養するとカフェイン誘起性収縮が有意に抑制した。スタチンは、筋原線維には影響しなかったが、筋小胞体Ca^(2+)貯蔵量および筋ATP量を低下させ、これらが収縮抑制の原因と考えられた。スタチンはミトコンドリア障害を起こし、これがATP低下の原因だと思われる。GGPPはスタチンによる収縮抑制、ATP低下を抑制した。本研究より、スタチンによる筋壊死や収縮抑制が低分子量G蛋白質の不活性化が原因であることが分かった。またスタチンの毒性が、GGPP補充で軽減できることも分かった。治療への応用が期待される。
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フルバスタチンによる骨格筋毒性にRab1阻害と小胞体-ゴルジ輸送の異常が関与する
Rab1 抑制和内质网-高尔基体转运异常参与氟伐他汀诱导的骨骼肌毒性
DOI:
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发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[坂本多穂, 和栗聡, 木村純子]
通讯作者:
木村純子
Mechanism of statin-induced contractile dysfunction in rat cultured skeletal myofibers.
他汀类药物诱导大鼠培养骨骼肌纤维收缩功能障碍的机制。
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
Journal of Pharmacological Sciences
影响因子:
3.5
作者:
[Kobayashi, M, 田中祥子]
通讯作者:
田中祥子
フルバスタチンによるラット骨格筋ミトコンドリア膜電位の低下
氟伐他汀降低大鼠骨骼肌线粒体膜电位
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[坂本多穂, 山本雅哉, 水野杏奈, 田中祥子, 和栗聡, 木村純子]
通讯作者:
木村純子
スタチンによる横紋筋融解症の発症機序
他汀类药物诱导的横纹肌溶解症的发病机制
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Fukumori, R., Masaru Watanabe, 坂本多穂]
通讯作者:
坂本多穂
敗血症性多臓器不全における性差を切り口とした分子基盤の開発
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批准号:23K21461
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$1.83万
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财政年份:2024
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负责人:坂本 多穂
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依托单位:
Molecular basis of sex differences in sepsis-induced multi-organ dysfunction syndrome
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批准号:21H03035
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$11.15万
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财政年份:2021
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负责人:坂本 多穂
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依托单位:
海外基金