非被覆性コケムシの群体形態多様化の解明および環境評価への応用に向けた研究
非被覆性コケムシの群体形態多様化の解明および環境評価への応用に向けた研究
批准号:
11J03410
负责人:
広瀬 雅人
金额:
$1.02万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 2012
中文摘要
1.スナツブコケムシ科の系統分類本年度は,得られた塩基配列情報に基づいてスナツブコケムシ科の唇口目内における系統的位置を探るとともに,砂泥底に生息するLanceoporidae科Lanceopora属の2種について遺伝的距離を求め,個虫形態が酷似したこれら2種の分類に関する検討を行なった.スナツブコケムシ科2属4種の18SrDNAおよび16SrDNAの塩基配列を決定し,他の唇口目コケムシ類の塩基配列と併せて系統解析を行なった結果,スナツブコケムシ科は単系統群となったが,Lepraliomorpha(下目)については先行研究と同様に単系統群とはならなかった.Lanceopora属2種については18SrDNA,16SrDNA,COIの塩基配列を決定し,前述の系統解析に加えた.その結果,これら2種間に明瞭な遺伝的差異がみられた.そのため,この2種については群体の外見と生活様式の違いが分類形質となり得ることが示された,本年度はこのほかに南西諸島海域およびこれまで調査されてこなかった山陰沖(隠岐)での追加標本の採集も行ない,山陰沖の日本海における本科の棲息をはじめて確認した.2.安定同位体を用いた大型起立性コケムシ群体の成長率の推定本年度は,昨年の分析で速度論的効果がみられた南西諸島海域のニセツノコケムシ群体を対象に,試料採取方法を改変して新たに同位体比分析を行なった,分析に用いる枝について,枝の中心部と表面に分けてサンプリングを行なった結果,枝の中心部における炭素同位体比はほぼ同位体平衡下で形成された値を示したのに対し,枝の表面ではその値が大きく外れ,生物学的要因による同位体効果がはたらいている可能性が示唆された.このことから,ニセツノコケムシ群体においては,枝の中心部は同位体平衡下で形成されている可能性が高く,今後の分析にも有用であると考えられる.また,枝の表面では中心部に比べて酸素同位体比がわずかに軽い傾向もみられたことから,ニセツノコケムシ群体の枝の表面では中心部に比べて炭酸カルシウム骨格の成長速度が速い可能性も考えられる.
英文摘要
1.スナツブコケムシ科の系統分類本年度は,得られた塩基配列情報に基づいてスナツブコケムシ科の唇口目内における系統的位置を探るとともに,砂泥底に生息するLanceoporidae科Lanceopora属の2種について遺伝的距離を求め,個虫形態が酷似したこれら2種の分類に関する検討を行なった.スナツブコケムシ科2属4種の18SrDNAおよび16SrDNAの塩基配列を決定し,他の唇口目コケムシ類の塩基配列と併せて系統解析を行なった結果,スナツブコケムシ科は単系統群となったが,Lepraliomorpha(下目)については先行研究と同様に単系統群とはならなかった.Lanceopora属2種については18SrDNA,16SrDNA,COIの塩基配列を決定し,前述の系統解析に加えた.その結果,これら2種間に明瞭な遺伝的差異がみられた.そのため,この2種については群体の外見と生活様式の違いが分類形質となり得ることが示された,本年度はこのほかに南西諸島海域およびこれまで調査されてこなかった山陰沖(隠岐)での追加標本の採集も行ない,山陰沖の日本海における本科の棲息をはじめて確認した.2.安定同位体を用いた大型起立性コケムシ群体の成長率の推定本年度は,昨年の分析で速度論的効果がみられた南西諸島海域のニセツノコケムシ群体を対象に,試料採取方法を改変して新たに同位体比分析を行なった,分析に用いる枝について,枝の中心部と表面に分けてサンプリングを行なった結果,枝の中心部における炭素同位体比はほぼ同位体平衡下で形成された値を示したのに対し,枝の表面ではその値が大きく外れ,生物学的要因による同位体効果がはたらいている可能性が示唆された.このことから,ニセツノコケムシ群体においては,枝の中心部は同位体平衡下で形成されている可能性が高く,今後の分析にも有用であると考えられる.また,枝の表面では中心部に比べて酸素同位体比がわずかに軽い傾向もみられたことから,ニセツノコケムシ群体の枝の表面では中心部に比べて炭酸カルシウム骨格の成長速度が速い可能性も考えられる.
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Distribution and Diversity of Erect Bryozoans Along the Pacific Coast of Japan
日本太平洋沿岸直立苔藓虫的分布和多样性
DOI:
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发表时间:
2012
期刊:
Lecture Notes in Earth System Sciences (Bryozoan Studies 2010)
影响因子:
--
作者:
[Hirose M, Mawatari SF, Scholz J]
通讯作者:
Scholz J
動物学の原点と終着点としての分類学-博物館におけるコケムシ研究から-
分类学作为动物学的起源和归宿 - 来自博物馆对苔藓虫的研究 -
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Hirose M, Mawatari SF, Scholz J, Hirose M., Masato Hirose, 広瀬雅人, 広瀬雅人, 広瀬雅人, 広瀬雅人]
通讯作者:
広瀬雅人
砂泥底に生息する唇口目コケムシ類の多様性と繁殖様式
沙质泥底唇口苔藓虫多样性及繁殖模式
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[広瀬雅人, 藤田敏彦, 広瀬雅人, 広瀬雅人・小渕正美・藤田敏彦]
通讯作者:
広瀬雅人・小渕正美・藤田敏彦
コケムシの多様性と系統分類の現状(3)-海産コケムシの群体形態と生息環境の多様性-
苔藓虫多样性现状及系统发育分类(3)-海洋苔藓虫群体形态与生境多样性-
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
うみうし通信
影响因子:
--
作者:
[Hirose M, Mawatari SF, Scholz J, Hirose M., Masato Hirose, 広瀬雅人]
通讯作者:
広瀬雅人
日本近海で得られた深海性コケムシ類
从日本附近海域获得的深海苔藓虫
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[広瀬雅人, 藤田敏彦]
通讯作者:
藤田敏彦
共 10 条
異なる生活史段階を考慮した固着性動物の環境DNAによる検出・定量手法の確立
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批准号:22K05787
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.66万
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财政年份:2022
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负责人:広瀬 雅人
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依托单位:
相模湾産コケムシ類の多様性とbioconstructorとしての役割
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批准号:08J03856
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.77万
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财政年份:2008
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负责人:広瀬 雅人
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依托单位:
海外基金